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冬の紳士
定年前に会社を辞めて、仕事を探したり、面影を探したり、中途半端な老人です。 でも今が一番充実しているような気がします。日々の発見を上手に皆さんに提供できたら嬉しいなと考えています。
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2016年05月07日
第2回 歴史第2部 1
第2部 人類の歴史(先史から中世迄) 1

第1章 二足歩行と大地溝帯からの旅立ち

【ホモサピエンスの誕生】
 既に1500万年程前から猿人・ラマピテクスなどは直立二足歩行を始めていたと言われます(裸のサル)が、前足二本のナックル・ウオーキング(前肢を握り拳の状態で地面を突く四足歩行)も残った。1300万年前オランウータンが枝分れし、650万年前にはゴリラと、480万年前にはチンパンジーと枝分れしたヒトは、大地殻変動で東アフリカ東部を走った「大地溝帯(グレート・リフト・バレー)」にやってきた。その中のアファール猿人の女性化石人骨が1979年エチオピア北部で発掘され、調査隊が好んで歌っていたビートルズ「ルーシー・インザ・スカイ」から人類学者リチャード・リーキーによって「ルーシー」と名づけられた。彼等はそこに定住した。ほぼ二足歩行は確立していた。草食でした。
このアフリカに出現したグループをアウストラロピテクス類(猿人)と呼び、新生代、第4期、洪積世(200万年前)頃には地殻変動による大陸移動は、東アジアを除きあらかた終わっていたが、まだアフリカとユーラシアなどは陸続きだった。こうして各地に散らばって、ホモ・ハビリス、ホモ・エレクトス(原人・肉食、火も使用)、ジャワ原人(右脳と左脳の分離(1)、5指分節(2 )、北京原人→周口店上洞人(新人・カーニバル=食人儀礼(3) 、ネアンデルタール人(旧人=2万数千年前に絶滅・一時新人と共存か。毛皮着用、埋葬の風習)として生存したのち、度重なる環境激変などで絶滅したであろう中、クロマニョン人(20万年前からアフリカ発祥で、4万年前頃代表的クロマニョン人となり、弓矢使用・洞穴壁画残す)に代表される新人たちが生き残り、ホモ・サピエンス(知恵のある人)と呼ばれた(新人たちも、猿人・原人・旧人達の特性は、最初からではないにしろ持っていたと推測します)。彼等の一部は、地球の気候が寒冷化に向かう3万5千年前頃、今のシリアから世界各地に旅立って行った(「グレート・ジャーニー」)。当時地球の表面の4分の1近くが氷河で覆われ現在よりも15度近く低い温度だった。海水面は現在より130メートルも低く、シベリアとアラスカも広い面積で繫がっており、日本海は湖だった。こうした中を人類の祖先たちは、アフリカ各地、ユーラシア、南北アメリカ、オーストラリアなどに拡がっていった。
1987年ハワイ大学のキャンは、現代人の細胞が持つミトコンドリア(4 )DNAが、20万年前のアフリカの大地溝帯にいたホモサピエンス(新人)の一人の女性のDNAと一致することから、彼女が地球上の全ての人類の共通の母(ミトコンドリア・イブと命名)であるとする仮説を出した。アフリカ大地溝帯単一起源説が有力となった。
(余計なお世話かもしれませんが、人類進化は、猿人⇒原人⇒旧人⇒新人の時代順に分けられています。)

【直立二足歩行のもたらしたもの】
ヒトはなぜ立ちあがったかは諸説あるが、アフリカ東部の超巨大地震(マグニチュード10くらいだった)を伴う地殻大変動の結果、密林の中に出現した地溝帯に草が生え、巨大な草原地帯となった時、身を隠す森も無く、敵から身を守るために、より遠くを眺める必要性もあったとする説は、どうも尤もらしい間違いだったようです。先に書いたように、既に森林にいる頃から・約650万年前から直立歩行は始まっていたようです。類を見ない大干ばつや弱肉強食の中で、多くの種が絶滅する中で、生半可の方策では生き残れなかった猿人の中では、これしかないという方法をとった仲間だけが、生き延びることに成功した。その方法とは「強固な集団化」でした。一部の乱暴なオスたちの、リーダーになりたがるという権力欲などは、仲間割れや、力の分散などを招き、捕食者にとっては格好の狩猟機会となりました。
集団で一糸乱れぬ行動で、あらゆるものを使って音を立て、大声で共鳴させれば、ライオンすら恐れて去っていくだろう。夜は火を見せるだけで近づかない。この団結を確実なものにする方法こそ強く、たくましくではなく、その反対の、従順で、よく考え、争わない、部分に徹することのできる「幼児的性格」だったわけです。現代の各国の指導者たちによくよく思い起こしてほしいものですね。これについては次回詳しく検討しましょう。
しかしそればかりでなく、星空を眺め、大自然のもろもろの現象や隣人や他の動植物に、立ちあがり・指さし・呼びかける、遠い宇宙(先祖)へのやむにやまれない衝動に目覚めたのだと私は信じます。「眺望の促迫(5)」と呼ばれます。今のところ人類だけに宿っている「こころ」の萌芽です。(この「心」がはっきりとした形をとるのには、今から3000年前まで・未だ20万年の年月を要します。これには言葉の発生がカギとなります。第5回言葉の世界で考えましょう。)

2足歩行を始めた人類は様々な変化を経験します。松岡正剛さんは、「17歳のための世界と日本の見方」などでその結果起きたことを10位挙げられています。大事なことなので見ていきます。

a.手を使う
〜後のあらゆる道具や文化を生み出す要因。脳の発育を促す。幼児やチンパンジーのように最初は握るようにものを持ち、縦線しか引けないのが、横線や絵を描けるように学習する。芸術は「手わざ」と言われる。祈りで手を合わせるのは、いたずらをしたがる「手わざ」という、人の「業(ごう・カルマ)」を否定する行為だろう。

b. 5指対向始まる
⇒注2)参照。親指と他の指1本1本を対応させることで、数の意識が芽生える。数は最初は2が始まりとおっしゃっていますが、同感です。まず全体があり(ここには1という意識はない)、なにかのゆらぎで、割れる。そこから2つが始まり、初めて部分としての1を自覚する。これがキッカケでしょう。

c. パララックス(平行視)を獲得
〜目が顔の正面に並ぶようになり、両目を使って焦点を合わすことで近くも遠くも見分けることができ、立体感や距離感を掴むことができるようになった。近いと遠い、こちらとあちらの両方を意識する。此岸と彼岸、ここ(ヒア)と向こう(ゼア)を意識するようになる。何かを夢見たり、目標としたりして近づこうとする生き方ですね。

d. 産道の狭窄化と妊娠期間の長期化による難産と未熟児
〜立ち上がることで、狭窄化し難産となることはすぐに想像されますが、お産に大変な危険をもたらしたことは、21世紀の現代でも変わりません。いつもそこでは死と隣り合わせのドラマが演じられるのです。分娩は類人猿では二時間以上は続かないのに、人類では初産で平均14時間と長い。それでもヒトでは頭が大きいため、未だ産道を通れるほど小さいうちに出産しなければならない。そのためヒトとしては未成熟の状態(類人猿に比べ倍近くの脳重量を持つ為にこのくらいで出産しないと母体がもたない)で生まれるのです。ヒトとして未熟児で生まれてきて、長い養育期間を使って、発達を図るのです。なぜそんな危険を冒してまで奇妙な戦略をとったのでしょう。後ほど考えます。

e. 巨大な脳の持ち主に(難産と長い育児期間で、戦力であるメスの力を失った)
〜たいていの哺乳類は、メスが一番の戦力ですが、人類の場合長い育児期間を要することで、大変なハンディを負った。そのことと巨大な脳とにも関係がありそうです。じっくり見極めなければならない。体では勝てない。そのとき女性の母体信仰が始まると同時に生き残る知恵を絞りだすべく脳が動く。

f. インプリンティング(刷り込み・刻印)
〜これは直接は二足歩行とは繋がらないのですが、ヒトが受胎期間を長くしたばかりか、未熟児として生んで、育児期間も長くしたのは、その後の大量の情報(学ばなければならないこと)を前提としての必然的な結果です。「教育されうる動物」=「学習する動物」という特性を持たなければ生き残れません。更に現実に生きていくうえで学んだことを使う知恵も必要です。どんな動物でも、インプリンティングは本能的に持っていますが、学ぶ量と質が違うんです。動物で生まれて最初に接したものを母親と思い、人間を親と思い込むものもあることはよく耳にします。ヒトの場合はインプリンティングが否定されたこともありましたが、現在では、赤ちゃんは産声を上げた後、1時間程度は非常に頭が冴えた状態(新生児覚醒状態)であることがわかっています。その間に近くなら見えますから、母親を感じ、頼るべき人を確認するのです。母親のほうもその姿に影響されて喜びを実感します。この喜びの対面時間を軽く考えて無視すると、鬼親になるのでしょうか。ともあれ、医学上の未熟児状態で生まれた子は保育室などで育てられ、対面時期を看護師さんと過ごすことが多く、面会に来た母親を見て泣き出したというのもあり得ることですね。鳥じゃあるまいしと、初期の刷り込みの時間でも軽視すると、母子両方に不幸な事態が起きかねませんね。更に人間の場合では、長く深い学習が、死ぬまで続くのです。このことは逆にいえば、停止してしまわないでずっと「迷い続ける」ということになります。仕方ないですね、迷いのない世界に、学習も、思考も、知恵も、意識(自我の体系=文化=コンプレックスの中の主流派)も、無意識(コンプレックスの非主流派)もないわけですから。

(続く)


注1) ジュリアン・ジェインズ著「神々の沈黙」紀伊国屋書店2005年4月参照。
ジュリアンによれば、右脳と左脳の分離は、人類の「こころ=意識」の発生する約3500年前まで続いたと推測される。二つの脳の一本化されていなかった古代人は、右半球が「神々」(判りやすく言えば「人間ダッシュ」のような複製)の側、左半球が「人間の側」とし、その神々の声を聞きながら(日本語で「言う事を聞く」といったら聞くのではなく従うの意味であるように)、声に従って生きていた。「私」というものはなかったし、私の行動の釈明など出来なかった。歴史で狩猟から農耕生活への移行に伴い、権力や差別が発生すると学ぶが、これと同様に農耕社会統制の中、意志決定のストレスが神々の声(幻聴)を誘発し、幻聴は命令の形をとり、行動と不可分の「聞くことが従うこと」という世界を生きた。統合失調症の人が幻聴に支配されるのと近い。この神々の声が、「初期の自己意識」の基になったのは想像に難くない。これをジュリアンは「私のアナローグ(類似物)」という。此処に橋をかけたのが「比喩力」と「物語力」などの「言葉」だったという。意識は言語の比喩を基盤にしており、現実の空間や時間を何らかの形で比喩化しなければ内観など出来ないというわけだ。彼は、アッシリアなどの古代帝国の確立、その帝国間での物的交易の発達、エーゲ海での火山噴火や地震の到来による自然環境の大変化、気候や温度の転変などをあげ、それの変質や変化と踵(きびす)を接するように、神聖政治にヒビが入り、たとえば「王と占い」の関係に不確実性が広まったりして、ついには古代脳に「意識」が立ち上がっていっただろうことを推理した。こうして人間が文字と意識(こころ)を得た代わりに、神々は沈黙した。二分心のままの自動人形に比べると、神という絶対的な拠りどころを失った「苦」と共に、気の遠くなる程の時間経過の後、「意識」の自覚から、「運命」を変えられる自由を獲得していく人間は、そののち失われた神を真似たくなってくる。

注2) 5指分節
5指分節と「5指対向は、サル類が枝をつかんで樹木を渡る時に始まり、霊長類がものを掴んで用いる時に自覚的になった。」「4本の指と1本の親指が対応したということは「数」というものを人類に発明させた。」松岡正剛著「情報の歴史を読む」NTT出版P63参照

注3) 食人儀礼については、当時の、極度の「肉」不足や、対象の人間の能力を食べるといった呪術的なものまで様々な説があるが、人間の「生贄」・「儀式」という問題(古代ローマ公開処刑に見られる同種の人間を殺し神に捧げることで、熱狂・興奮し狂気の精神状態に突入し、変身する。生贄を殺した時、王も自分を殺している。個人を捨て神を迎え入れる。共同体の意志そのものになる)とも関係している。いずれにしてもこのような矛盾(分裂)行為を行う人間自体が、矛盾の固まりなのだろう。なにしろ、意識の発生により、食物連鎖などの食物連鎖や極相などの生態系の外に飛び出してしまったのだから。肉食から草食を経て雑食となることで、同種を食べることも覚えてしまったのだろう。

他の動物と違う大きな矛盾としては、
@脳の矛盾(巨大化し且つ最古層には爬虫類時代のワニの脳(反射脳=動物の激しい行動を司る)があり、その上に下等哺乳類のネズミの脳(情動脳=快感や有利を司る)がへばりついている。理性を持つ大脳皮質(理性脳=言葉や音楽を理解する)といわれる人の脳はその上にかぶさった。つまり我々はワニのような残忍な脳と、ネズミのような狡猾な脳を、やっと人の脳でコントロールしているに過ぎない(ポール・マクリーンの仮説)。又右脳と左脳の分離、言葉の発生など)
A二足歩行の矛盾(進化からの飛び出し→第1章【直立二足歩行のもたらしたもの】
で考察)
B虚弱身体(二足歩行のもたらしたもの及び第2部・第2章【ネオテニー】で考察)
などが挙げられています。

注4) ミトコンドリアや葉緑素はそれぞれ独立の真正細菌だったものが、初期の進化の段階で別のバクテリア(原核生物)に取り込まれ、細胞内の小器官となったものとされている。ミトコンドリアは、生命の誕生で述べたように、生物にとって非常に危険だった酸素を使って、エネルギー源となるATPを合成する好気性細菌として、我々人類にとっても救世主だったわけです。それが細胞内に住み着いてくれた。彼らは、宿主とは別のDNAを持っていて、しかもミトコンドリアDNAは母系遺伝する(母系遺伝しかしない)、つまりメンデル遺伝ではない。なぜそうなのかは、まだまだ謎は多い。それで父親の系統は遡れない。
「ミトコンドリアは我々の細胞が必要としているエネルギーを供給してくれる。それはATP・アデノシン三リン酸(生物の運動や物質の代謝合成などに関与)の発生源であり、酵素をエネルギー用に転換する。しかもこれは太古から我々と一緒に動き回っている。何十億年前に核細胞が出来た時からあるものと推測される。「私」は巨大なミトコンドリアのオーガニズムの一部でしかないとも言える。(ルイス・トマス対談「遊学の話」工作舎P164)」
 
注5) 三木成夫「ヒトのからだ」うぶすな書院 P152、第y6章参照

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