TBS流星ワゴン、感動でしたね。

私は最初、忠雄さんの思い残した気持ちが、生き霊となって一雄のもとに現れた時、なぜ一雄と同じ年代なのかが判りませんでした。ただ、自分(一雄)の思い込みによる過去が、少しづつ別の人の目から解き明かされて、過去が変わることに感動していました。
事実は変えられないが、過去は変えられる。それは自分次第だ。
そんな教えを感じていました。

ところが或る時「ひろさちや」さんという、仏教学者の本を読んでいたら次の様な話が出てきました。少し長いですが引用します。

『私達の住む世界は、いろんな人達・環境によって成り立っている「縁」の世界です。(縁とは宿命ですね。好きで選んだのではなく気が付いたら、ここに閉じ込められていたということでしょうか。)ある女性が檀那寺の和尚さんに愚痴をこぼしました。「うちの子はちっとも言う事を聞かない」というのです。和尚は彼女に訊きます。「ところでお子さんは何歳じゃ？」「9歳です。」「で、あんたは何歳じゃ？」「　女性に年を訊かないでください」「いいから、言いなさい」「36歳です。」「違う！」
「いいか、あんたのお子さんは9歳だ。と言う事はあんたが母親にしてもらったのはお子さんが生まれた時だ。だからあんたは（母親として）9歳なんじゃ」
「親子と言うものは同年齢なんじゃ。子は親に産んでもらって子に成ったが、親は子が生まれてくれたことによって親にしてもらったのだ。だから9歳の子が迷っている(成長している)と同時に、9歳の親も迷っているんだ(9才として成長しているんだ)。お互い迷いながら、助け合って生きるんだ。親が(上から目線で)子を指導する意識でうまくいかないのは当たり前じゃろう。」

親は子によって親にしてもらい、子は親によって親にしてもらった。これが縁です。』

私はぴんときました。だから忠さんは、「一緒に迷い直そう」と一雄のもとに「朋輩」(同年代)として現れたのだと。

親子も朋輩、夫婦も朋輩、友達も朋輩、この世の「関係(=縁)」は、互いの年代など関係なく、すべて朋輩なんですね。
感動しました。