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冬の紳士
定年前に会社を辞めて、仕事を探したり、面影を探したり、中途半端な老人です。 でも今が一番充実しているような気がします。日々の発見を上手に皆さんに提供できたら嬉しいなと考えています。
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2010年08月31日
連日の暑さで各地で記録づくめの猛暑の話題に絶えない。
そんな中でも、既に朝晩の気温の低下は、ゆっくりと忍びこんできている。
虫の音も聞こえ出した。突然、気が付くと涼しい風が、昼の日差しに焼け火照った首筋をなでるように冷やしてくれる。アスファルトで固めた都会ではその恩恵に浴すことはできない田舎だけの特権だ。

つい先ごろ、本人の承諾を取らない脳死男性の臓器移植が報道されていた。
日本もついにここまで来たかと感慨に絶えない。というのも、この問題は小さな善意が巨大な悪をもたらしかねない典型だからだ。マスコミはどうしてこういう時に批評をしないのだろうか?政治家に対しては、鬼の首でも取った様に得意満面の、正義漢を気取るのに。
もっとしっかり勉強・思慮してはっきりとした立場を表明して報道すべきなのではないか?
移植がされなければ、今よりも長く生きられないかわいそうな少女。もし私の娘が同じ立場に置かれたらと思うと、自分も東奔西走して当面の命を延ばしてあげたくなるだろうし、事実そうするだろう。しかしその手段を臓器移植に頼むのは、どういう行為なのだろうか。
例えは悪いかも知れないが、私達人間は、生きる為に苦しみながら、他の生命を殺してその命を貰って生きている(命をいただきます!と言って)。生きる喜びと殺さなければ生きられない苦しみを背負って。
それを現在の科学では可能になったからといって、全ての栄養素を兼ね備えた丸薬のようなものを発明し(しかもそれらは他の生物を殺してそこから栄養素をとったりしていない)それを食料とするようになれば、人間はいいことをしていることになるのだろうか。
否であることは、皆さんもおわかりだろう。そんなことをすれば、食物連鎖のネットワークが破壊されていずれは人間にもそのつけがまわってくることを。
できることなら何をしてもいい、法律さえ破らなければ、つかまらなければという考えの失敗は、我々はホリエモンの失敗で飽きるほど痛感した筈だ。彼のような人間は何処かにぶつかるまでやり続けるものだ。そのときまで、あるいはそうなってもまだ正しいと思い込んでいるものなのだ。(「ノンちゃん雲に乗る」に出てくる老人の言うように、「人にはひれ伏す心がなければ、えらくはなれんのじゃよ」の体験をしたことのない人間なのだ)。
生命は確かに地球より重いのかもしれない。でも考えても見てほしい、その重い生命は人間だけのものでなく、全ての生命なのだ。他の生物も、移植される細胞も同じ地球より重い生命。
人類はこうして、他の生命を食べる苦しみに加えて、他の生命を移植してまで寿命を延ばす苦しみを選択した。その苦しみがもたらすものは何なのか?他の生物の飢餓なのか?それとも安直な予定調和でも信じて、何をやっても人間程度のもののすることは、宇宙が飲み込んでしまうから大丈夫とタカをくくっているのだろうか?

私は、幼い命がその尊い火を消しかけているのを、救う感動を味わいたい。しかしだからと言って「皆さんのお役に立つなら、どうぞどこの臓器でもお使いください。こんな年寄りの余命少ない臓器でよかったら」などとは言えないのだ。それぞれの命は(私なんかの所有物ではない)与えられた宿命を生きているし、それにふさわしい死の順番と場を持っている。人為的の計算であちこちはめ変えてはならないのだ。それこそ命の尊厳を踏みにじる思いあがった行為なのだ。
こんな調子では、今に「命の感動5分50万円。毎度あり。」なんてやりかねない。

そういえば季節も同じなのか。
暑い暑い、記録・記録と言っている間に秋がきて、今年の夏のこともいつしか忘れさられてしまう。
確実に日本も熱帯化が忍び寄っていることも問題にしないで。

古い大きな森に行くと、ざわざわと無数の葉をそよがせている木々の間に、枯れたまま立っている大きな木や、風に倒れた木がある。それぞれ命を終えていった木だ。僕なんかよりはるかに長い命を生きてきたに違いない。
それは悲しい光景ではない。枯死した木にも倒れた木にも、いろいろなむしが住みついている。立ち枯れの木の幹に鳥たちが巣穴を作っている。倒れた木に苔が生きている。倒れてから長い年月がたって柔らかい土のようになった大木の上に若木が育っている。
森の中では生と死が互いに支えあって、命のにぎわいを見せている。
なんて豊かなんだろう。
森は公園とは違う。公園では枯れ木や倒木は取り除かれてしまって、見た目には奇麗かもしれないが、いのちの豊かさが消えている。・・・・・(高田宏・森物語)

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