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冬の紳士
定年前に会社を辞めて、仕事を探したり、面影を探したり、中途半端な老人です。 でも今が一番充実しているような気がします。日々の発見を上手に皆さんに提供できたら嬉しいなと考えています。
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2016年01月03日
初春
029明月院 借景.jpg
鎌倉 明月院 借景

皆さま、あけましておめでとうございます。
正月は如何お過ごしだったでしょうか。明日からお仕事という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
現役のころは、日曜や祝日の最終日はそれはそれは嫌なものでした。
お察しします。
そんな気迷いはさっさと諦めて、むこうに行ってもらい、この時間を感じてください。
初詣は行かれましたか?
まだ暗い中、12時を過ぎると一斉に花火が鳴り、神社にお参りする。
こんな夜中に出歩く風習は元旦しかありません。真っ暗な中から人の姿が見えてくる。
元日以外だったら暴漢や泥棒を思い起こしてしまいますが、この日ばかりは世間も承知しています。

   元日やくらきより人あらわる丶   加藤暁台

「丶」の字は「ちゅう」と発音するのだそうです。去年知りました。お恥ずかしい次第です。

旧暦では新年は、今の2月初め立春前後ですから、初春(はつはる)でよかったわけですね。
でも今年は特に日中は本当の春のように暖かです。おめでたい時ですから素直に春の初めを寿ぐことにします。

   薦を着て誰人います花のはる     芭蕉

薦(こも)は薦被り(こもかぶり)の略で、薦をかぶっていたから「こじき」の異称だそうですが、この乞食とめでたい初春をくっつけて何か新鮮なイメージを作り上げる。さすが芭蕉ですね。初め何のことか判りませんでした。でも二度三度と繰り返し声をあげて、初春を寿ぐつもりで詠んでいくと、みすぼらしい姿の方がむしろ、きれいに着飾って大道を歩く人々よりも、なにかゆったりと一歩一歩堂々と歩みを進める力強さを感じさせる。生きている世界の違いを感じさせる。その空からは花びらでも舞ってきそうな・・。あなたはもしや有徳の人ではありませんかと。瞼に「寒山拾得」の姿も蘇る。
そうおもわせるヒントは「います」という敬語をしのばせた芭蕉の技だったのかもしれません。饗庭孝男は「芭蕉」で、「その表現のニュアンスを汲み取り、(西行の「撰集抄」に多くの乞食が挙げられているものの、(私は)愚眼ゆえ高僧の存在に気づかないと千川兄弟宛ての書簡で述べていることから)西行のことを察知すべきだと考える。その表現が「軽み」なのである」としている。「軽み」は、移りゆく現実感を損なわないように、流れを滞らない軽やかさを大事にした作風のことだろうが、それを理解するには、「かかり」を知らねばならない。「かかり」は勿論引っかかりのことではあるが、和歌などで、語句のすわりのよさや風情・おもむきをもさす。「吟調」ともいわれる。これを壊さないようにそっと「風雅」をしのびこませるのが「軽み」なのだと思う。「います」という敬語に、「かかり」をそこなわず「軽み」を持たせた芭蕉。やりますね。
「乞食」とは「無」を生きる男たちの究極の姿であり、単に食を乞うだけでなく、泡のような夢・何のために生まれてきたのかを問う応えを、天に乞うという形而上学を含んでいるのです。こうして「持って生まれた運命」を「自らの選択」として、諦念を通じて、この世との和解をする姿が答なのです。
こうして「物乞い」という人の世のあわれな世渡りを、「花の春」という季語の力でめでたいものに変えるという解説にも納得しました。何か身につまされるようにこころあたたまる感想を持ちました。不思議な句です。

本年も宜しくお願い致します。

正月 三日の晩に   

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