朝散歩をしていてふと目をやると、一輪ぽつんと開いていました。
僅か一輪でも、周囲の風景をがらっとかえますね。



一昨日の悪天候で、裾のほうまで雪が拡がりました。これを撮影した10分前には雲行きが怪しく、日の光がほんのわずかしかなく、何と富士を取り巻く空は、黄色とピンクの混じった色をしていたのですが、ハッと思ってカメラを取りに行って構えた時は、既にこの寒さに戻っていました。



藤沢修平に「静かな木」という短編がありますが、「木の真実はすべての飾りを払い捨てた姿で立っている」とありました。世間にどんなもめごとがあろうと、「軽い風が吹き通り、青葉の欅は僅かに梢をゆすった。ひろい境内に立ってその老木は春の日を浴びて、静かに立っていた。」



夕刻前、未だ日が出ているうちに東の空より現れた月。数時間のちには、更に上空に青々と
光っていました。