ゴルフ雑誌では、「簡単に１００を切る方法」なるものが、常に巷間を賑わせている。
そう、簡単なのである。その前に基本的な理解を数点確認しておく必要がある。
先ずスポーツ共通の前提がある。

�@足腰の鍛錬。しっかりと大地を捕まえてぐらつかないこと。
これがないと、スイングに負けて軌道が定まらない。足踏み毎日500回はやろう。室内でできる。
次に技術論。
�A野球は右手でやるがゴルフは「スイングは左手軌道・パターは右手軌道」なぜなら左手の付け根がスイングの中心になり、右手・右足はスイング軌道をブラさない範囲で添えるだけだから。2つの支点があるものは 楕円軌道だが、これをマスターするプロもいるが、何しろ右手付け根と左手付け根の間には、無数の支点があり、とても定めることは困難なのだ。たまたまうまくいくことはあっても殆んど「毎回どんなスイングになるか判らない。これでは安定したスコアは望めない。そこで左手付け根中心の円軌道に徹するが良い。

�B左手で持ったクラブは、ボウルを捕まえたら左回転に「ローリング」させる。これが飛びの秘訣。間違ってもローリングを、「手首を甲側に曲げること」と勘違いしないこと。手首は最後までまっすぐ伸ばしたままで、「甲であったったボウルをその場で海苔まきを巻くように巻きながらスイング軌道に乗せるのです。地球が自転しながら、太陽の周りを(軌道を)廻るイメージです。何回も練習しかありません。いくら手首をこねてもボウルは回転せず、飛びません。

�Cこれも野球と違いアイアンのスイングは、上から下にクラブを落とす、そして芝を削るのが基本です。皆勘違いをしているかもしれませんが、フェアウエイ・ウッドなるものもアイアンと同じように芝を削るのが基本です。(滑るようになんて、プロの域まで行ってから挑戦してください)なぜなら、ボウルの位置が地面の上だからです。浮いていないボウルだからです。狙いを定めたら進行方向に向かってボウルの１個先の芝を削るのです(即ちボウルはアイアンのナイフで切ってしまう感覚です)ボウルの真下ではありません。そんなことしたら、「ダフリ」です。
よく耳を澄ましてください、練習場でもそうですが、まず最初にボウルにクラブの金属が当たる音が(かっ)としてから、次に芝に入り込む(又はマットを打つドスン)の順になれば基本は出来上がりです。練習場であんなにうまいのに、スコアがさっぱりという人は、最初にマットを叩きその反動でクラブの芯がローリングしてヘッドが返って、その後にボウルに当たるので、まるでさっきのスイングをあたかも一人でしているように勘違いしているのです。本番ではマットでなく草と土に最初に打ち込むので、よほどの怪力でないと、「ぐっさり」で終わりです。さて「浮いているボウルのばあい・ ティーアップできる時」は,上からボウルをつぶす・切るイメージでなくて,スイングの流れ・それも最下点より少し後,つまり軌道が上がり始めるころヒットするイメージで、力を入れて軌道を壊さないよう（左肩支点の)大きく回します。つまりフォローを大きく。後で説明しますが、ゴルフなんて遠くに飛ばすことは、プロレベルでない限り全く無意味です。６番アイアンまであれば、１００はもとより９０も切れます。

�Dゲームで絶対守って欲しい事。ただ一つ。「２オン厳禁」(パー３除く)。これさえできれば間違いなく９０台は確実です。どんなに近くても３回でグリーンに乗せること。いまどきのゴルフ場でグリーンまで400ヤードと言うところはほとんどありません。とすると３で割ると、最長の４００ヤードとしても、一打１3０ヤード。非力な私でも7番で確実にまっすぐ飛ばせます。何も欲をかいてドライバーで250ヤードなんて恰好つけることないんです。それとも第１打は、バフィーやフェアウェイウッドで180ヤード稼ぎますか？それも簡単ですね。後は１１０を２回(9番アイアン？)。このようなロングホールは、ダボでいいという判断もありです。パー3なら１８０ヤードでも９０ヤード２回です。転がしてもあげても、２回目に、ピンそばにつければ２パットでボギーです。オールボギーで90ですから、１８ホール中、こんな簡単なことの中から、９回はしくじってもまだ大丈夫。

�E「パターを右手で」と言った理由を説明すると、それは「距離感を出したいからです」だってパターで遠くに飛ばす必要はないのですから。右手にボウルを握って、目当ての所に下から放って落とす。その時の距離感覚を使うのです。少しオープンに左足を開いて構え、右手で３０センチ位の大きいカップと思って、右手で下から放るイメージで転がす。
�F最後に３打目のアプローチ。これも芝を削ることが大事ですが、１つ違うのが先ほどの「ローリング」はしません。つまりパターと同じ様に最初のボウルに対する接地面の角度を変えない(遠くに飛ばさない為)でスイングします。つまり肘を使ってクラブシャフトを回転(ローリング)させないで、体の側面に沿って肘を引くので
す。そうすると、ひっかけと言われる「左方向への強すぎる打球」が出にくくなり、ドライバーとは逆のバック回転の玉になり、上がって止まります。

【練習場】とにかく無駄な玉数は打たずに、マットの上にアイアンの鋭角になったソールかなんかで線をつけひたすら、自分の落としたアイアンの跡が、その線に沿って突いてくれるかを練習してください。これは、狙ったところにヘッドが落ちるかの練習です。
そして、短い距離感。ウエッジで、左手のバックスイングを水平まで持っていけば５０ヤード、150度までなら３０ヤード飛ぶように、自分で力加減を覚えるんです。私は左腕が水平(180度)で５０ヤードの力加減を体に覚えこませました。後は同じ力でバックする角度の調整だけです。これを基本に２０から７０ヤードは、使い分けられます。
あとは、ひたすら広いグリーンのおいしい空気をいっぱいに吸って、深呼吸をしてきてください、自然(?)との交感をしてきてください。言っときますが、欲が出た回数だけスコアは落ちますよ。

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