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別れたいなんて嘘だ にまつわるお話

 今回は、何がきっかけで、長年の疑問が氷解するか分からない、というお話をしたいと思います。

 私には、かなり以前から気になっていて、答えを見つけ出せずにいたことがあります。
 ときどき思い出しては、調べたりしたのですが、解決しないままでした。

 それは、Doug Sahmの10代のときの吹き込み、Satin録音の1曲、Can't Believe You Wanna Leaveに関することです。

 この曲は、ニューオリンズR&Bスタイルの曲で、ダグのLPには、作者はPriceと記載されていました。
 ダグの10代の録音の中では、サニー・オスナのJust A Mormentとともに、特に好きな曲でしたので、ぜひとも原曲が聴きたいと思いました。



 Priceという名前で、私が連想するのは、Lloyd Priceです。
 曲調がニューオリンズR&Bならなおさらです。

 「この曲は、どこかできいたことがある」と思い、所有するロイド・プライスのアルバムを調べたところ、残念ながら未収録でした。

 しかし、「聴いた記憶がある」のです。
 私は、やみくもにレコード棚を探ったところ、リトル・リチャードの名盤中の名盤、Here's Little Richardsに収録されていたことに気が付きました。
 パズルの最初のピースを見つけたと思いました。
 
 ロイド・プライスは、リトル・リチャードの発掘者のひとりと言っていい人です。
 リチャードが、プライスの曲をカバーすることには、何の不思議な点もありません。

 リチャード盤は、まさに私が聴きたかったような、素晴らしいエナジーを感じるバージョンです。
 あるいは、これがお手本かもしれない、と思いましたが、一方で、原曲に対する興味はさらに増したのでした。

 その後、折に触れて、ロイド・プライスの未入手のCDを検索して、収録曲を調べましたが、当該曲が入っているものは見つけられませんでした。
 そして、次第にあきらめに近い心理になりつつあったのです。

 ところが、あるきっかけで、私をミス・リードしていた思いこみの可能性に、初めて気付いたのです。

 それが、前回のジーン・テイラーの記事での私の文章です。
 ご覧になっていない方のために、最掲します。
 
 『…Shirley Jeanは、プライス作となっており、曲調が完全にニューオリンズR&Bなので、ロイド・プライスとみていいんでしょう。
 いなたい感じが良く出ていて好感がもてます。
 間奏で切り込んでくるギターもねちっこくて良いです。

 追記
 上記のように書きましたが、「あまりにも不用意に書いたなあ」と思い、調べたところ、案の定、間違いでした。
 正解は、Big Walter Priceでした。
 BIg Walter Priceって、どうもBIg Walter Hortonと混同しちゃうんです。
 ハーピストのイメージです。
 でも、これを契機に間違えなくなると思います。
 BIg Walter Priceは、J,Geils Bandもカバーした、Pack Fair & Squareのオリジネイターで、Crazy Cajun録音もある人です。 (15:10/12/12/2010) 



 さて、追記し終えた私は、ここで久しぶりに、未解決のままの問題を思い出しました。
 もちろん、考えたのは、次のようなことです。

 「Can't Believe You Wanna Leaveの作者、Priceとは、ロイド・プライスではなく、ビッグ・ウォルター・プライスではないか。
 彼もまた、ニューオリンズR&Bスタイルの曲を書く人だ。」

 興奮状態となった私は、今までとは違うベクトルで、ネット検索をし、ついに答えに到達しました。
 もったいぶる必要はないですので、あっさりと正解を披露します。

 Can't Believe You Wanna Leaveの作者は、ロイド・プライスではありませんでした。
 そして、驚くべきことに、ビッグ・ウォルター・プライスでもなかったのです。
 

何と、正解は、リトル・リチャードだったのです !!

 正しい作者は、Reo Price, R.Pennimanの二人でした。
 後ろの名前が略されていたことが、私を悩ませた全ての原因だったのです。
 ペニマンが、リトル・リチャードの本名であることは、よく知られています。
 Richard Wayne Pennimanです。(このさい、Reo Priceさんが誰なのかはもういいです。)

 最初に見つけたピースが、唯一の正しいピースだったのです。
 ほかのピースは必要なく、それで完成していたのでした。
 
 私は、初動調査の誤りを確認するため、リトル・リチャードのアルバムを再確認しました。
 所有している日本盤には、作者名が記載されていませんでした。
 ライナーに記載があったかも知れませんが、紛失したので確認できません。
 とはいえ、ダグの盤で、作者がPriceだと分かっていましたので、さほど問題としていなかったのです。

 こうして、私の長年の疑問のひとつは、無事解決したのでした。
 他人には全く関心がないことでしょうが、私には大きな出来ごとです。
 素直にうれしいです。

 追伸
 先ほど、00年リリースのSan Antonio RockというCDのブックレットをパラパラと見たところ、ヒントになる記述がありました。
 改めて、このライナーは貴重な内容が含まれていそうだな、もっと早くこれを読んでいれば、と思いましたが、やはり長い英文は苦手意識が先にたってしまう私なのでした。


Can't Believe You Wanna Leave by Doug Sahm





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