2010年12月16日
特別な何かを求めて
今回聴いたのは、Roy Lee Johnsonがスタックスから73年にリリースしたアルバムのリイシュー盤です。
かなり期待して聴いたせいもあるのでしょう。
こんな風なファンク・アルバムだとは思わなかったので、少し戸惑っています。
1. Patch It Up
2. I'll Be Your Doctor Man
3. Something Special
4. I Can't Stand This Loneliness
5. The Dryer Part 2
6. Don't Tell Me Nothing About My Woman
7. Razorback Circus
8. Robot
9. Midnight At Riley's
10. The Dryer Part 1
マッスル・ショールズ録音ですが、60年代録音のベア・ファミリー盤で聴けたリック・ホール制作ではなく、ジミー・ジョンソン制作で、バリー・ベケットとか、ロジャー・ホーキンスなどが参加しています。
ベア・ファミリー盤のライナーでは、フェイム録音でのリズム・セクションは、アンノウンと記載されていてメンツが特定できませんが、スタジオも違いますし、今作とは別のメンバーでしょう。
それでも充分以上に魅力的なメンツですが、アルバム・タイトルにあるように、ロイ・リーは、ヴィレッジャーズという自身のバンドを引き連れてスタジオに乗り込んでおり、ドラムもキーボードも持ち込みメンツに担当させています。
ロジャー・ホーキンスはパーカッション、バリー・ベケットはクラヴィネットとクレジツトされています。
ジミー・ジョンソンも、制作だけで、ギターでのクレジットは有りません。
どうも、複雑な気持ちです。
スタジオのハウス・バンドをあえて使わず、バンドとして録音したということでしょう。
さて、肝心の中身ですが、私が試聴して購入の決めてとなった、Something Specialというサザン・ソウル・バラードがあるのですが、なんとこの手のバラードはこれ1曲だけでした。
この曲自体は、イントロのギターからして魅力的で、期待通りの素晴らしいバラードでした。
ただ、これ以外の曲が、すべてファンクなので、もしかしたら無意識に点数を甘くしているかも知れません。
早い曲ばかりの中に、バラードが挿入されていると、ほっとして単独で聴くより魅力的に聴こえたりします。
まあ、この曲は、そんな要素を差し引いても良い曲だとは思います。
私は、ファンクとか、ファンキー・ソウルとかの魅力がよく分かりません。
JBは、代表曲はほとんど聴いていると思いますが、それほど夢中になれませんでした。
むしろ、ダグ・サームの影響で、アイル・ゴー・クレイジーとか、プリーズ、プリーズ、プリーズとか、シンクの初期録音の方とかが好きだったりします。
ルーファス・トーマスも、中期以降のファンキーものより、初期のソウル・ダンスものが好きです。
というわけで、ロイ・リーのファンクは、スクリームがピケットを連想させて嬉しかったりもしますが、さほど熱くはなれず、「ピケットよりアイラ・タッカーの影響かなあ」とか冷めた頭で思ってたりします。
特記すべきことがあまりないですが、Robotという曲が、マック・ライス作で、ほかは全て、共作もありますが、ロイ・リーの作品です。
そして、Don't Tell Me Nothing About My Womanは、70年代にジョニー・テイラーが吹き込んでいるとのことですが、私が所有しているアルバムでは確認できませんでした。
この人は、多分今でも現役だと思いますので、本人のギターを生かしたブルーズン・ソウルの新録アルバム(それこそ、ロバート・ウォードのブラック・トップ盤のような)を、しっかりしたプロデュースで作ってほしいと願います。
関連記事はこちら
ギターがブルースを奏でるとき
かなり期待して聴いたせいもあるのでしょう。
こんな風なファンク・アルバムだとは思わなかったので、少し戸惑っています。
Roy Lee Johnson And The Villagers
1. Patch It Up
2. I'll Be Your Doctor Man
3. Something Special
4. I Can't Stand This Loneliness
5. The Dryer Part 2
6. Don't Tell Me Nothing About My Woman
7. Razorback Circus
8. Robot
9. Midnight At Riley's
10. The Dryer Part 1
マッスル・ショールズ録音ですが、60年代録音のベア・ファミリー盤で聴けたリック・ホール制作ではなく、ジミー・ジョンソン制作で、バリー・ベケットとか、ロジャー・ホーキンスなどが参加しています。
ベア・ファミリー盤のライナーでは、フェイム録音でのリズム・セクションは、アンノウンと記載されていてメンツが特定できませんが、スタジオも違いますし、今作とは別のメンバーでしょう。
それでも充分以上に魅力的なメンツですが、アルバム・タイトルにあるように、ロイ・リーは、ヴィレッジャーズという自身のバンドを引き連れてスタジオに乗り込んでおり、ドラムもキーボードも持ち込みメンツに担当させています。
ロジャー・ホーキンスはパーカッション、バリー・ベケットはクラヴィネットとクレジツトされています。
ジミー・ジョンソンも、制作だけで、ギターでのクレジットは有りません。
どうも、複雑な気持ちです。
スタジオのハウス・バンドをあえて使わず、バンドとして録音したということでしょう。
さて、肝心の中身ですが、私が試聴して購入の決めてとなった、Something Specialというサザン・ソウル・バラードがあるのですが、なんとこの手のバラードはこれ1曲だけでした。
この曲自体は、イントロのギターからして魅力的で、期待通りの素晴らしいバラードでした。
ただ、これ以外の曲が、すべてファンクなので、もしかしたら無意識に点数を甘くしているかも知れません。
早い曲ばかりの中に、バラードが挿入されていると、ほっとして単独で聴くより魅力的に聴こえたりします。
まあ、この曲は、そんな要素を差し引いても良い曲だとは思います。
私は、ファンクとか、ファンキー・ソウルとかの魅力がよく分かりません。
JBは、代表曲はほとんど聴いていると思いますが、それほど夢中になれませんでした。
むしろ、ダグ・サームの影響で、アイル・ゴー・クレイジーとか、プリーズ、プリーズ、プリーズとか、シンクの初期録音の方とかが好きだったりします。
ルーファス・トーマスも、中期以降のファンキーものより、初期のソウル・ダンスものが好きです。
というわけで、ロイ・リーのファンクは、スクリームがピケットを連想させて嬉しかったりもしますが、さほど熱くはなれず、「ピケットよりアイラ・タッカーの影響かなあ」とか冷めた頭で思ってたりします。
特記すべきことがあまりないですが、Robotという曲が、マック・ライス作で、ほかは全て、共作もありますが、ロイ・リーの作品です。
そして、Don't Tell Me Nothing About My Womanは、70年代にジョニー・テイラーが吹き込んでいるとのことですが、私が所有しているアルバムでは確認できませんでした。
この人は、多分今でも現役だと思いますので、本人のギターを生かしたブルーズン・ソウルの新録アルバム(それこそ、ロバート・ウォードのブラック・トップ盤のような)を、しっかりしたプロデュースで作ってほしいと願います。
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ギターがブルースを奏でるとき