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モダン、ケント、RPM…、ビハリ兄弟物語

 コンピレーションが好きです。
 最近は、アイデア勝負のニッチなコンセプトものが出たりしていますが、話のタネとしては面白いですが、長く楽しめるものはまれです。

 逆に、ごく普通のコンセプトながら、一定の制約の中で自由度を高めたものが、結果的に満足度が高かったりします。
 
 レーベルのストーリー・コンピには、しばしば新鮮な驚きを感じることがあります。
 年代別コンピでも感じることですが、普段から聴きなれた曲が、まったく違った印象を与えてくれることがあるからです。

 ここでは、シカゴ・ブルースとか、ウエストコースト・ブルースとか、あるいはドゥワップとか、ロックンロールとかいったカテゴリーは、意味がありません。

 サブ・ジャンルではなく、別の視点で聴いたとき、「なぜ、この魅力に今まで気付かなかったのか」と眼を開かされることがあるものです。


Modern Records Story
the Very Best of the Modern Labels

1. I Can't Believe What You Say - Ike & Tina Turner
2. Tramp - Lowell Fulson
3. Dust My Blues - Elmore James
4. Three Hours Past Midnight - Johnny 'Guitar' Watson
5. Goodnight My Love (Pleasant Dreams) - Jesse Belvin
6. Mary Lou - Young Jessie
7. Cubano Jump - Ike Turner
8. Stranded In The Jungle - The Cadets
9. Why Don't You Write Me - The Jacks
10. My Baby Stole Off - Howling Wolf
11. Cherry Pie - Marvin & Johnny
12. No More Doggin' - Rosco Gordon
13. Oop Shoop - Shirley Gunter
14. Jake Head Boogie - Lightning Hopkins
15. Mama's Little Baby - Junior Thompson
16. Eddie My Love - The Teen Queens
17. Blues Before Sunrise - Elmore James
18. Three O'Clock blues - B B King
19. Go Devil Go - Ira Mae Littlejohn
20. In The Mood - John Lee Hooker
21. Texas Hop - Pee Wee Crayton
22. Peaches 'N' Cream - The Ikettes
23. Good Rockin' Daddy - Etta James
24. The Girl In My Dreams - The Cliques
25. The Big Break - Richard Berry
26. Gonna Tell Your Mother - Jimmy McCracklin
27. I Need Someone (To Love Me) - Z.Z. Hill
28. All Night Long - Joe Houston
 

 このモダン録音集は、CD1枚に有名アーチストから1発ヒットまで、過不足なく配置していて大変聴きでがあります。

 英エイスが取り組んできた、モダン、ケント、フレア、ミーティア、RPM、クラウンなど、モダン・グループのリイシューのサンプラーでもありますが、その分、中身の充実度は半端じゃありません。
 この種のコンピレーションの教科書的1枚だと思います。

 改めて聴いてみて、やはりかっこよくて、うれしくなってしまいました。
 ジェシ・ベルヴィンのGoodnight My Love (Pleasant Dreams)のような、ドゥ・ワップに通じるドリーミーな曲があるかと思えば、ごりごりに弾きまくるエルモアのDust My Blues/Blues Before Sunriseや、メロウなBBキングのThree O'Clock Blues、そして、この時代に最も輝いていたロッキンR&Bのロスコー・ゴードンのNo More Doggin'や、エタ・ジェイムズのGood Rockin' Daddyなど、次々に登場するカラフルな曲調の変化が新鮮です。 
 カオスの勝利といいたいです。

 とりわけ、この流れの中で、はっと驚かされるのは、BBキングのThree O'Clock Bluesです。
 その後、当たり前になる効果的なスクイーズやビブラートの多用など、ひとりで数年後を進んでいるかのような、革新的な音に聞こえます。

 アイケッツのPeaches 'N' Creamも、昔からあるスタイルですが、最高にかっこよく決めていて印象に残ります。
 改めてモダン・レコード・グループの芳醇さに酔ってしまいます。

 私が、このアルバムを手に入れたのがいつごろか、覚えていませんが、これをきっかけに、個別のアーチストに関心を持った例が少なくありません。

 B.Bに本格的に目覚めたのも、アイク・ターナー(とその周辺)に興味を持ったのも、このコンピが契機だったような気がします。

 B.B.では、英エイスのクラウン原盤をベースにしたシリーズ10枚が、ヴィテージ期では最高でしょう。
 アイク関連では、やはり英エイスが出したアイクのインスト集や、アイケッツの単独アルバムは愛聴盤です。
 
 ところで、モダンといえば美女のジャケットですので、新たにリイシューを組むときは,ぜひ美女ジャケ仕様で出してほしいものです。





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