2010年12月19日
モダン、ケント、RPM…、ビハリ兄弟物語
コンピレーションが好きです。
最近は、アイデア勝負のニッチなコンセプトものが出たりしていますが、話のタネとしては面白いですが、長く楽しめるものはまれです。
逆に、ごく普通のコンセプトながら、一定の制約の中で自由度を高めたものが、結果的に満足度が高かったりします。
レーベルのストーリー・コンピには、しばしば新鮮な驚きを感じることがあります。
年代別コンピでも感じることですが、普段から聴きなれた曲が、まったく違った印象を与えてくれることがあるからです。
ここでは、シカゴ・ブルースとか、ウエストコースト・ブルースとか、あるいはドゥワップとか、ロックンロールとかいったカテゴリーは、意味がありません。
サブ・ジャンルではなく、別の視点で聴いたとき、「なぜ、この魅力に今まで気付かなかったのか」と眼を開かされることがあるものです。
1. I Can't Believe What You Say - Ike & Tina Turner
2. Tramp - Lowell Fulson
3. Dust My Blues - Elmore James
4. Three Hours Past Midnight - Johnny 'Guitar' Watson
5. Goodnight My Love (Pleasant Dreams) - Jesse Belvin
6. Mary Lou - Young Jessie
7. Cubano Jump - Ike Turner
8. Stranded In The Jungle - The Cadets
9. Why Don't You Write Me - The Jacks
10. My Baby Stole Off - Howling Wolf
11. Cherry Pie - Marvin & Johnny
12. No More Doggin' - Rosco Gordon
13. Oop Shoop - Shirley Gunter
14. Jake Head Boogie - Lightning Hopkins
15. Mama's Little Baby - Junior Thompson
16. Eddie My Love - The Teen Queens
17. Blues Before Sunrise - Elmore James
18. Three O'Clock blues - B B King
19. Go Devil Go - Ira Mae Littlejohn
20. In The Mood - John Lee Hooker
21. Texas Hop - Pee Wee Crayton
22. Peaches 'N' Cream - The Ikettes
23. Good Rockin' Daddy - Etta James
24. The Girl In My Dreams - The Cliques
25. The Big Break - Richard Berry
26. Gonna Tell Your Mother - Jimmy McCracklin
27. I Need Someone (To Love Me) - Z.Z. Hill
28. All Night Long - Joe Houston
このモダン録音集は、CD1枚に有名アーチストから1発ヒットまで、過不足なく配置していて大変聴きでがあります。
英エイスが取り組んできた、モダン、ケント、フレア、ミーティア、RPM、クラウンなど、モダン・グループのリイシューのサンプラーでもありますが、その分、中身の充実度は半端じゃありません。
この種のコンピレーションの教科書的1枚だと思います。
改めて聴いてみて、やはりかっこよくて、うれしくなってしまいました。
ジェシ・ベルヴィンのGoodnight My Love (Pleasant Dreams)のような、ドゥ・ワップに通じるドリーミーな曲があるかと思えば、ごりごりに弾きまくるエルモアのDust My Blues/Blues Before Sunriseや、メロウなBBキングのThree O'Clock Blues、そして、この時代に最も輝いていたロッキンR&Bのロスコー・ゴードンのNo More Doggin'や、エタ・ジェイムズのGood Rockin' Daddyなど、次々に登場するカラフルな曲調の変化が新鮮です。
カオスの勝利といいたいです。
とりわけ、この流れの中で、はっと驚かされるのは、BBキングのThree O'Clock Bluesです。
その後、当たり前になる効果的なスクイーズやビブラートの多用など、ひとりで数年後を進んでいるかのような、革新的な音に聞こえます。
アイケッツのPeaches 'N' Creamも、昔からあるスタイルですが、最高にかっこよく決めていて印象に残ります。
改めてモダン・レコード・グループの芳醇さに酔ってしまいます。
私が、このアルバムを手に入れたのがいつごろか、覚えていませんが、これをきっかけに、個別のアーチストに関心を持った例が少なくありません。
B.Bに本格的に目覚めたのも、アイク・ターナー(とその周辺)に興味を持ったのも、このコンピが契機だったような気がします。
B.B.では、英エイスのクラウン原盤をベースにしたシリーズ10枚が、ヴィテージ期では最高でしょう。
アイク関連では、やはり英エイスが出したアイクのインスト集や、アイケッツの単独アルバムは愛聴盤です。
ところで、モダンといえば美女のジャケットですので、新たにリイシューを組むときは,ぜひ美女ジャケ仕様で出してほしいものです。
最近は、アイデア勝負のニッチなコンセプトものが出たりしていますが、話のタネとしては面白いですが、長く楽しめるものはまれです。
逆に、ごく普通のコンセプトながら、一定の制約の中で自由度を高めたものが、結果的に満足度が高かったりします。
レーベルのストーリー・コンピには、しばしば新鮮な驚きを感じることがあります。
年代別コンピでも感じることですが、普段から聴きなれた曲が、まったく違った印象を与えてくれることがあるからです。
ここでは、シカゴ・ブルースとか、ウエストコースト・ブルースとか、あるいはドゥワップとか、ロックンロールとかいったカテゴリーは、意味がありません。
サブ・ジャンルではなく、別の視点で聴いたとき、「なぜ、この魅力に今まで気付かなかったのか」と眼を開かされることがあるものです。
Modern Records Story
the Very Best of the Modern Labels
the Very Best of the Modern Labels
1. I Can't Believe What You Say - Ike & Tina Turner
2. Tramp - Lowell Fulson
3. Dust My Blues - Elmore James
4. Three Hours Past Midnight - Johnny 'Guitar' Watson
5. Goodnight My Love (Pleasant Dreams) - Jesse Belvin
6. Mary Lou - Young Jessie
7. Cubano Jump - Ike Turner
8. Stranded In The Jungle - The Cadets
9. Why Don't You Write Me - The Jacks
10. My Baby Stole Off - Howling Wolf
11. Cherry Pie - Marvin & Johnny
12. No More Doggin' - Rosco Gordon
13. Oop Shoop - Shirley Gunter
14. Jake Head Boogie - Lightning Hopkins
15. Mama's Little Baby - Junior Thompson
16. Eddie My Love - The Teen Queens
17. Blues Before Sunrise - Elmore James
18. Three O'Clock blues - B B King
19. Go Devil Go - Ira Mae Littlejohn
20. In The Mood - John Lee Hooker
21. Texas Hop - Pee Wee Crayton
22. Peaches 'N' Cream - The Ikettes
23. Good Rockin' Daddy - Etta James
24. The Girl In My Dreams - The Cliques
25. The Big Break - Richard Berry
26. Gonna Tell Your Mother - Jimmy McCracklin
27. I Need Someone (To Love Me) - Z.Z. Hill
28. All Night Long - Joe Houston
このモダン録音集は、CD1枚に有名アーチストから1発ヒットまで、過不足なく配置していて大変聴きでがあります。
英エイスが取り組んできた、モダン、ケント、フレア、ミーティア、RPM、クラウンなど、モダン・グループのリイシューのサンプラーでもありますが、その分、中身の充実度は半端じゃありません。
この種のコンピレーションの教科書的1枚だと思います。
改めて聴いてみて、やはりかっこよくて、うれしくなってしまいました。
ジェシ・ベルヴィンのGoodnight My Love (Pleasant Dreams)のような、ドゥ・ワップに通じるドリーミーな曲があるかと思えば、ごりごりに弾きまくるエルモアのDust My Blues/Blues Before Sunriseや、メロウなBBキングのThree O'Clock Blues、そして、この時代に最も輝いていたロッキンR&Bのロスコー・ゴードンのNo More Doggin'や、エタ・ジェイムズのGood Rockin' Daddyなど、次々に登場するカラフルな曲調の変化が新鮮です。
カオスの勝利といいたいです。
とりわけ、この流れの中で、はっと驚かされるのは、BBキングのThree O'Clock Bluesです。
その後、当たり前になる効果的なスクイーズやビブラートの多用など、ひとりで数年後を進んでいるかのような、革新的な音に聞こえます。
アイケッツのPeaches 'N' Creamも、昔からあるスタイルですが、最高にかっこよく決めていて印象に残ります。
改めてモダン・レコード・グループの芳醇さに酔ってしまいます。
私が、このアルバムを手に入れたのがいつごろか、覚えていませんが、これをきっかけに、個別のアーチストに関心を持った例が少なくありません。
B.Bに本格的に目覚めたのも、アイク・ターナー(とその周辺)に興味を持ったのも、このコンピが契機だったような気がします。
B.B.では、英エイスのクラウン原盤をベースにしたシリーズ10枚が、ヴィテージ期では最高でしょう。
アイク関連では、やはり英エイスが出したアイクのインスト集や、アイケッツの単独アルバムは愛聴盤です。
ところで、モダンといえば美女のジャケットですので、新たにリイシューを組むときは,ぜひ美女ジャケ仕様で出してほしいものです。
投稿者:エル・テッチ|00:56
|リズム・アンド・ブルース