2010年12月12日
ブギ・ウギ・ジーン・テイラーさん
継続して活動してきた人のようですが、私は消息を知りませんでした。
あまり関心がなかったというのが、正直なところです。
でも、イラストのジャケが気になったので、購入してみました。
1. Evangeline Stomp
2. Rockin' Little Honey
3. Just A Midnight Girl
4. The Golden Rule
5. Seven Nights To Rock : Clover, Innes, Killette
6. Never Took The Time
7. The Blues To Me
8. The Walkout
9. Shirley Jean : Price
10. Motorhead Baby : De Lagarde
11. Let Me Ride In Your Automobile : Fulson
12. Flying With Whitey
ギャレット、サーム、テイラー・バンドの来日公演を見たのは、いつのことでしょう。
もう懐かしさしかありませんが、郷愁の彼方にくっきりと刻印されているのは、エイモスがスリープウォークを弾く姿と、ダグ・サームが変則的な構えで、スライドをプレイする勇姿です。
他では、サポート・メンツのロッキー・モラレスや、ジャック・バーバーは、印象に残っていて、以前にも書いたことですが、ベースのジャック・バーバーが、公演後、チャリンコにまたがって、颯爽とライヴ会場を去って行った後姿を見送ったことを、鮮やかに覚えています。
対して、残念ながら、ジーン・テイラーの記憶は、ぼんやりと霧の彼方にあるだけです。
さて、このアルバムは、ジーン・テイラーが、オランダを基点に活動する、C.C.Jerome's Jet Settersと吹き込んだ10年リリースの最新作です。
エル・トロというスペインのレーベルから出されたものですが、私は、この会社はてっきりリイシュー専門レーベルだと思い込んでいました。
ブルースや古いリズム・アンド・ブルースなどの発掘に力を入れている会社で、こういう新録を出す会社だと知って驚いています。
バックのC.C.ジェロームのジェット・セッターズは、クレジットによれば、ギター、ベース、ドラムス、サックス、ハーモニカ、コーラス担当(?)からなる6人編成のバンドです。
これに、ギターが一人ゲスト参加して、2曲でリードを弾いています。
大人数のわりに、あまり音が厚いとは言えません。
ハーモニカとコーラスがそれぞれ専任というのは、解せない気もしますが、ゲストと特記されているのは、ギターの人だけです。
Jeroen Van Gasterenというギターの人が、リーダーのジェロームのようです。
サックスこそ1名入っていますが、ジャンプ系ではなく、ロカビリー系のバンドだと思います。
フロント・マンのジーン・テイラーは、基本的にピアノとオルガンを弾き分けて、ブギウギしています。
全12曲のうち、4曲のカバーを除く8曲がジーンのオリジナルですが、正直に言って、印象に残るのは、カバー曲の方です。
ムーン・マリカンのSeven Nights To Rockは、ブギ・ビアニストの定番のひとつですので、あまり新鮮味は感じられません。
対して、ブルース、リズム・アンド・ブルースの3曲は、味のある解釈で、それなりに聴きごたえがあります。
Shirley Jeanは、プライス作となっており、曲調が完全にニューオリンズR&Bなので、ロイド・プライスとみていいんでしょう。
いなたい感じが良く出ていて好感がもてます。
間奏で切り込んでくるギターもねちっこくて良いです。
追記
上記のように書きましたが、「あまりにも不用意に書いたなあ」と思い、調べたところ、案の定、間違いでした。
正解は、Big Walter Priceでした。
BIg Walter Priceって、どうもBIg Walter Hortonと混同しちゃうんです。
ハーピストのイメージです。
でも、これを契機に間違えなくなると思います。
BIg Walter Priceは、J,Geils Bandもカバーした、Pack Fair & Squareのオリジネイターで、Crazy Cajun録音もある人です。 (15:10/12/12/2010)
ジョニー・ギター・ワトソンのMotorhead Babyは、ファスト・リズムのブギウギで、まるでピアノ曲のようです。
これは良いです。
間奏の短いギターのオブリと、サックスの控えめなブロウは、「もっとやれー」という感じですが、ピアノ・メインなのでこれでいいのでしょう。
ローウェル・フルスンのLet Me Ride In Your Automobileは、ワトソンより一世代古い感じの曲です。
こちらは、逆にギター曲というより、スローなピアノ・ブルースとなっています。
フルスンは、レコード・デビュー前のレイ・チャールズをバックに使っていた人ですから、こんな感じの音だったのかも知れません。
チャールズ・ブラウンみたいにも聴こえます。
ラストのFlying With Whiteyは、サックスのリフをメインに、ギターがオブリを入れる、ヒューストン・ジャンプ系の曲です。
ジーンのピアノは、ひたすらブギのリズムを叩き続けています。
オリジナル曲では、皮肉にも、サックス中心のこのインストが一番気に入りました。
ボーカル曲では、もっとニューオリンズR&B系で攻めてくれればなあ、というのが私の感想です。
あまり関心がなかったというのが、正直なところです。
でも、イラストのジャケが気になったので、購入してみました。
Let Me Ride In Your Automobile
Gene Taylor with C.C.Jerome's Jet Setters
Gene Taylor with C.C.Jerome's Jet Setters
1. Evangeline Stomp
2. Rockin' Little Honey
3. Just A Midnight Girl
4. The Golden Rule
5. Seven Nights To Rock : Clover, Innes, Killette
6. Never Took The Time
7. The Blues To Me
8. The Walkout
9. Shirley Jean : Price
10. Motorhead Baby : De Lagarde
11. Let Me Ride In Your Automobile : Fulson
12. Flying With Whitey
ギャレット、サーム、テイラー・バンドの来日公演を見たのは、いつのことでしょう。
もう懐かしさしかありませんが、郷愁の彼方にくっきりと刻印されているのは、エイモスがスリープウォークを弾く姿と、ダグ・サームが変則的な構えで、スライドをプレイする勇姿です。
他では、サポート・メンツのロッキー・モラレスや、ジャック・バーバーは、印象に残っていて、以前にも書いたことですが、ベースのジャック・バーバーが、公演後、チャリンコにまたがって、颯爽とライヴ会場を去って行った後姿を見送ったことを、鮮やかに覚えています。
対して、残念ながら、ジーン・テイラーの記憶は、ぼんやりと霧の彼方にあるだけです。
さて、このアルバムは、ジーン・テイラーが、オランダを基点に活動する、C.C.Jerome's Jet Settersと吹き込んだ10年リリースの最新作です。
エル・トロというスペインのレーベルから出されたものですが、私は、この会社はてっきりリイシュー専門レーベルだと思い込んでいました。
ブルースや古いリズム・アンド・ブルースなどの発掘に力を入れている会社で、こういう新録を出す会社だと知って驚いています。
バックのC.C.ジェロームのジェット・セッターズは、クレジットによれば、ギター、ベース、ドラムス、サックス、ハーモニカ、コーラス担当(?)からなる6人編成のバンドです。
これに、ギターが一人ゲスト参加して、2曲でリードを弾いています。
大人数のわりに、あまり音が厚いとは言えません。
ハーモニカとコーラスがそれぞれ専任というのは、解せない気もしますが、ゲストと特記されているのは、ギターの人だけです。
Jeroen Van Gasterenというギターの人が、リーダーのジェロームのようです。
サックスこそ1名入っていますが、ジャンプ系ではなく、ロカビリー系のバンドだと思います。
フロント・マンのジーン・テイラーは、基本的にピアノとオルガンを弾き分けて、ブギウギしています。
全12曲のうち、4曲のカバーを除く8曲がジーンのオリジナルですが、正直に言って、印象に残るのは、カバー曲の方です。
ムーン・マリカンのSeven Nights To Rockは、ブギ・ビアニストの定番のひとつですので、あまり新鮮味は感じられません。
対して、ブルース、リズム・アンド・ブルースの3曲は、味のある解釈で、それなりに聴きごたえがあります。
Shirley Jeanは、プライス作となっており、曲調が完全にニューオリンズR&Bなので、ロイド・プライスとみていいんでしょう。
いなたい感じが良く出ていて好感がもてます。
間奏で切り込んでくるギターもねちっこくて良いです。
追記
上記のように書きましたが、「あまりにも不用意に書いたなあ」と思い、調べたところ、案の定、間違いでした。
正解は、Big Walter Priceでした。
BIg Walter Priceって、どうもBIg Walter Hortonと混同しちゃうんです。
ハーピストのイメージです。
でも、これを契機に間違えなくなると思います。
BIg Walter Priceは、J,Geils Bandもカバーした、Pack Fair & Squareのオリジネイターで、Crazy Cajun録音もある人です。 (15:10/12/12/2010)
ジョニー・ギター・ワトソンのMotorhead Babyは、ファスト・リズムのブギウギで、まるでピアノ曲のようです。
これは良いです。
間奏の短いギターのオブリと、サックスの控えめなブロウは、「もっとやれー」という感じですが、ピアノ・メインなのでこれでいいのでしょう。
ローウェル・フルスンのLet Me Ride In Your Automobileは、ワトソンより一世代古い感じの曲です。
こちらは、逆にギター曲というより、スローなピアノ・ブルースとなっています。
フルスンは、レコード・デビュー前のレイ・チャールズをバックに使っていた人ですから、こんな感じの音だったのかも知れません。
チャールズ・ブラウンみたいにも聴こえます。
ラストのFlying With Whiteyは、サックスのリフをメインに、ギターがオブリを入れる、ヒューストン・ジャンプ系の曲です。
ジーンのピアノは、ひたすらブギのリズムを叩き続けています。
オリジナル曲では、皮肉にも、サックス中心のこのインストが一番気に入りました。
ボーカル曲では、もっとニューオリンズR&B系で攻めてくれればなあ、というのが私の感想です。
この映像では、ギター、ベース、ドラムス、ハープの4人編成です。
これが、ライヴでのベーシックなスタイルなのかもしれません。
これが、ライヴでのベーシックなスタイルなのかもしれません。
投稿者:エル・テッチ|01:05
|リズム・アンド・ブルース