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2019年01月19日

静御前ゆかりの地 旧静村(久喜市)

JR栗橋駅近くにある『静御前の墓』を訪ねました。
<栗橋駅構内>
shirononagori305 (1).jpg

■静御前の墓■しずかごぜんのはか
<墓所>
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義経の内妻として知られる静御前の墓所です。

<静御前の墓>
shirononagori305 (4).JPG
当ブログ、お墓そのものはなるべく載せないようにしていますが今回は失礼させて頂きます。気持ち遠くから撮影。中央が静御前のお墓です。比較的新しいもので、もともとの墓石は保護のために左手の白い厨子に移されています。

それにしても
どうしてここ埼玉に?

静御前は、義経を追って奥州に向かいましたが、義経の死を知り、この地で亡くなったと伝わります(1189年)。そのまま地元の高柳寺(こうりょうじ)の境内に埋葬されたそうです。

義経の兄であり敵であり、時の権力者である源頼朝に命じられ、源氏の氏神である鶴岡八幡宮社前で舞うことになった静御前。ここで堂々と義経を慕う歌に合わせて舞い踊った心意気は見事です。頼朝は激怒しますが、妻の北条政子により命は救われました。

このとき既に義経の子を宿していましたが、生まれた子が男子であったことから、頼朝の命により由比ヶ浜に沈められました。中世といまでは背景となる価値観が異なりますが、それにしてもなんとも惨い措置です。失意の静御前は京に帰されましたが、その後の消息がはっきりしていません。これにより、いろんな説が存在しています。当地で亡くなったという話も、そのうちの一つということになります。

<説明用パネル>
shirononagori305 (9).JPG
墓所には義経招魂の碑や歌碑も建てられているほか、見学者用にさまざまな工夫がなされています。

shirononagori305 (3).JPG
手前は「まちめぐりスタンプ用」で、一番奥の石碑は「源義経招魂碑」です。

shirononagori305 (6).JPG
静女塚碑(左)と坐泉の歌碑(右)

左の石碑には、義経を慕ってこの地で亡くなった静御前の逸話が刻まれています。

また、右の石碑には江戸時代の歌人・坐泉の詩が記されています。
『舞ふ蝶の 果てや夢見る 塚のかげ』


だいたいこんな感じになります。

先述の高柳寺は、のちに現在の古河市へ移転。名を光了寺と改めています。静御前の墓がこの地に残されることになりましたが、墓標がないことを哀れんだ関東郡代が、1803年に建立したと伝わります。

<墓所入口>
shirononagori305ad.JPG
左手の柱に光了寺の文字

■静村■しずかむら
くりかえしになりますが、静御前の終焉の地については諸説あります。ここもその一つ。かつての村名は「静村」でした。静村は1957年に栗橋町・豊田村と合併した時に消滅し、現在は久喜市となっています。

その静村はもともと6つの別々の村。伊坂村・佐間村・松永村・間鎌村・高柳村・島川村が合併して誕生した村です。思いを込めた「静」の名は消えてしまいましたが、静御前が悲恋の死を遂げた伊坂村の名は、現在の住所表示に見ることができます。

ということで
静御前の墓のご紹介でした。駅から徒歩1分という近さ。栗橋駅をご利用の際に、立ち寄ってみては如何でしょうか。特に「なにかにつけて判官びいき」の方、義経を愛した悲運の姫を訪ねてあげて下さい。静と義経の子の慰霊塔も建てられています

shirononagori305 (5).JPG

■訪問
静御前の墓
[埼玉県久喜市栗橋中央]


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posted by Isuke at 20:14| Comment(0) | TrackBack(0) | ゆかりの地
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