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2019年02月16日

演劇が目指すもの 48 演劇と意識 Theatre and Consciousness 17

演劇が目指すもの 48演劇と意識 Theatre and Consciousness 17

『演劇と意識:説明と将来の可能性/
Theatre and Consciousness: Explanatory Scope and Future Potential(2005)』
Daniel Meyer-dinkgrafeダニエル・マイヤー・ディンクグラフ

演劇と変性意識状態/altered state of consciousness (ASC)  
   気になる箇所 意訳の試みです



第6感:物質の新しい形

レヴリー/ Reverie 2
アンナとコリナ・ボンシェク Anna & Corrina Bonshekによる

新たな条件反射を創り出す芸術/reflexive artist プロジェクト

アンナはこの創作活動をするに辺り
『意識の鏡/Mirrar of Consciousness(2001) 』 を出版 
ヴェーダ科学による創造の原則を研究し 最も包括的に解説する

ヴェーダ科学では 純意識は 地球 物質 人間を含む全世界 宇宙の基礎だとする
純意識は 複雑なものから美しく単純なものまで それ自体からすべてを生み出す

R 2の送り出す イメージと音は 純意識のパターンを 表現 反映
 そして最終的に 純意識そのものとして存在する

観客は 自らの内に形態を生み出す 純意識の
 視覚的および聴覚的パターン表現にさらされる すると
 観客の覚醒意識は これらの刺激体験に伴い 純意識に導かれる 

そして ヴェーダ科学は そこから 高次レベルの意識へ移行可能という

高次レベルへの意識発達は芸術の目的でもある

超越瞑想(TM)技術とTM Sidhiプログラムは
 身体的精神的 幸福感の改善 ならび 
幸福に悪影響を及ぼす生活のあらゆる側面の減少をもたらす 

昨今の電気生理学的研究は 純意識および 高レベル意識に特徴的な

脳波パターンについての明確な情報をもたらした 

R 2は 人間の意識をより健康で創造的な方向に変えることを目的とした
理論に基づき 芸術の可能性を開く 先駆的な実践である





次回へ続く

現代思想 1983年9月号 増頁特集=密教 現実を超越する身体技法■真言密教の成立/中村元■<創造的瞑想とマントラの象徴作用>L・A・ゴウィンダ■密教と私/三枝充悳

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と たのしい演劇の日々

2019年02月15日

演劇が目指すもの 47 演劇と意識 Theatre and Consciousness 16

演劇が目指すもの 47演劇と意識 Theatre and Consciousness 16

『演劇と意識:説明と将来の可能性/
Theatre and Consciousness: Explanatory Scope and Future Potential(2005)』
Daniel Meyer-dinkgrafeダニエル・マイヤー・ディンクグラフ

演劇と変性意識状態/altered state of consciousness (ASC)  
   気になる箇所 意訳の試みです



第6感:物質の新しい形

ピーター・セラーズ Peter Sellars (1957 - ) カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授.舞台芸術監督 

のある実験:
俳優たちは舞台上で稽古通り あるシーンを演じている
 そのシーンには特定の感情表現が含まれている

そして その上演中 舞台裏に控える複数の俳優は
 そのシーンで表現されると 同様の 或いは全く逆の 情動表現を担う
  勿論 その俳優の存在/演技 を舞台上の俳優達も観客も 知らされてはいない
 がシーンが進むにつれ つまり 舞台裏俳優陣による情動表現が加えられるや 
 上演中の俳優も また観客も
 劇場空間に ある大きな変化が起きている事を察する
 その変化の様が 俳優/観客の反応を通し 克明に観察された

トランスパーソナル心理学もこの現象を研究する


クラウス・ボルカマーKlaus Volkamer (1939 独.化学博士)
新しい種類の物質を発表

この新しい物質は目に見えず 暗黒物質と呼ぶ が計量は可能
それは低エネルギーなので 冷たい物質呼び
 低密度なので 柔らかい物質と呼ぶ
それはテリトリーを構える性質を持ち
 それは日常空間に広がり場を構築する
この 冷たく 暗く 柔らかい 暗黒物質はエーテルの一種で

アインシュタイン Albert Einstein 1879 – 1955 理論物理学者) は初期量子論として育んだ



現在の実証的研究は そのような刺激の生理学的影響を確認 確立を企てている

ヴィットリオ.ガレーゼ Vittorio Gallese(1959 - ) 伊
パロマ大.ロンドン大 実験美学教授
 ミラーニューロン神経細胞:
他人の行動を見て まるで自身が同じ行動をとっているかのよう 『鏡』 のような反応
他人がしていることを見て 我がことのように感じる
共感(エンパシー)能力を司っていると考えられている



アルフレッド・ルパート・シェルドレイクAlfred Rupert Sheldrake (1942)英
  超心理学   形態共鳴 生物間のテレパシー型相互交感関係を研究 


セラーズの実験は:
俳優はあらゆるレベルの刺激を創造し
その刺激は 直接観客の神経を奮い立たせる


冷たく暗く柔らかいこの暗黒物質の存在は
 俳優対俳優 俳優対観客 の間に現れる受信プロセス
その理解にさらなる次元を追加する
受信は 決して刺激の物理的 地理的近接に限定されない





次回へ続く

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と たのしい演劇の日々

2019年02月12日

演劇が目指すもの 46 演劇と意識 Theatre and Consciousness 15

演劇が目指すもの 46演劇と意識 Theatre and Consciousness 15

『演劇と意識:説明と将来の可能性/
Theatre and Consciousness: Explanatory Scope and Future Potential(2005)』
Daniel Meyer-dinkgrafeダニエル・マイヤー・ディンクグラフ

演劇と変性意識状態/altered state of consciousness (ASC)  
   気になる箇所 意訳の試みです



第6感:物質の新しい形


−マックス・ベックマン Max Beckmann (1884 – 1950)独
 ドイツ表現主義 新即物主義画家


私が自分の作品で表現したいのは
その背後に隠れている本質 いわゆる実態
私は 眼に見えるもの と 見えないもの
とを結びつける 架け橋を探している

“もし見えないものを手に入れたいのなら
眼に見えるものの その内奥に深く浸透する必要がある” 
と ある有名なユダヤ教神秘主義者 は云った

私が求めるものは
 常に実態の謎を解き明かす魔法を手に入れること
そしてこの実態を絵画にて表現すること
見えないものを 見える実態 に変換すること

逆説的に聞こえるかもしれない
しかし この実態は 実は私たち存在の謎を構造化し表しているのだから

私が抱える問題は『我』を見出すこと
それは たった一つの構造で しかも不滅

空間と そしてまたも空間 それは無限の存在
それは『我』を取り囲み 
それは その内に『我』を含んでいる




次回へ続く

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と たのしい演劇の日々

2019年02月11日

演劇が目指すもの 45 演劇と意識 Theatre and Consciousness 14

演劇が目指すもの 45 演劇と意識 Theatre and Consciousness 14

『演劇と意識:説明と将来の可能性/
Theatre and Consciousness: Explanatory Scope and Future Potential(2005)』
Daniel Meyer-dinkgrafeダニエル・マイヤー・ディンクグラフ

演劇と変性意識状態/altered state of consciousness (ASC)  
   気になる箇所 意訳の試みです


嗅覚: ヴェーダにおける匂い 演技への応用

.匂いを用い 観客/俳優の意識変化を促す 事を目的としたパフォーマンス 

ヴェーダによれば 人間が有するすべての感覚の活性化とは 宇宙全体と繋がることを意味する
故に 演劇体験により 俳優/観客 各々の個性が 宇宙に統合される


インド医学/アーユルベーダに従い 食事の準備にも同じ原則が使用される
食事は5つの要素に関連する 6つの味覚 その全てが含まれるべきであり
食事にこれら全ての味覚が含まれているならば 一口喫するや
 体内に潮流のような滋味が渦巻き 至福に感涙する 

その旨みにも似た 演劇の目的は 宇宙の匂いを通して
より高次の意識へと観客を導くことにある

アントナン.アルトーAntonin Artaud (1896 – 1948.仏.演劇人) と
グロトフクキGrotowski(1933-99) は
俳優の仕事を 魂の儀式/祭儀 体験であると定義するなら
 人間の魂 交感交流域の現世における限界を跳躍できる と云う

ピーター.ブルック(1925- ) は 実験劇場/Holy theatre/聖なる演劇  の活動において
 俳優/演技に関する 野心的で 難解な 演劇哲学を展開した

.演劇は小宇宙の顕現である
儀式導入により 宇宙の力と絶対なるもの から祝福がもたらされる と信じる
儀式/演劇に匂いを用いる事は
 俳優/観客に存在に関わる深い意味を思い起こさせ得る



次回へ続く

アロマオイルのアーユルヴェーダ的安心ブレンド






と たのしい演劇の日々

2019年02月09日

演劇が目指すもの 44 演劇と意識 Theatre and Consciousness 13

演劇が目指すもの 44 演劇と意識 Theatre and Consciousness 13

『演劇と意識:説明と将来の可能性/
Theatre and Consciousness: Explanatory Scope and Future Potential(2005)』
Daniel Meyer-dinkgrafeダニエル・マイヤー・ディンクグラフ

演劇と変性意識状態/altered state of consciousness (ASC)  
   気になる箇所 意訳の試みです


嗅覚: ヴェーダにおける匂い 演劇への応用

サーンキヤ学派の 5代元素と感覚より

空Space – 聴覚
風Air – 聴覚 触覚
火Fire – 聴覚 触覚 視覚
水water – 聴覚 触覚 視覚 味覚
土Earth – 聴覚 触覚 視覚 味覚 嗅覚

音は空間の異なる構成により形成され
それは 音声を作り出すことで体験できる
私たちは風音を聞き それをまた肌で感触される
炎の燃え立つ音を聞き 輝きに見入る 
水音を楽しみ 触れ 流れを追い その冷たさを味わう 
土/大地 のみ 5つの感覚全てが刺激を受け 発動する
宇宙に染渡り構成する5代元素は 純意識を直接表現する
空間の要素(アカシャ)は純意識 霊的価値により近い
.空.火.水は絶対意識の顕現であり 大地は最も それを顕す

それ故に 大地/地球に根差し 観客を取り込む演劇は 『匂い』を統合する必要がある



香りと脳

香りの分子は鼻の粘膜に吸収される
匂いを担当する神経細胞が刺激を受け 嗅覚神経Olfactory Nervesの発動
そして 3つの脳 組織が活性化
視床下部 - 体温 渇き 空腹 目覚め 眠気 怒り/喜びの感情
大脳辺縁系- 感情コのントロール
記憶に関わる-海馬

パフォーマンスに特定の香りを使用し 記憶と感情の一般的な方向性を生み出すことが可能であり
 同時に 観客/俳優は 各々記憶を介し 個別な反応が引き出される 


次回へ続く

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と たのしい演劇の日々

2019年02月08日

演劇が目指すもの 43 演劇と意識 Theatre and Consciousness 12

演劇が目指すもの 43 演劇と意識 Theatre and Consciousness 12

『演劇と意識:説明と将来の可能性/
Theatre and Consciousness: Explanatory Scope and Future Potential(2005)』
Daniel Meyer-dinkgrafeダニエル・マイヤー・ディンクグラフ

演劇と変性意識状態/altered state of consciousness (ASC)  
   気になる箇所 意訳の試みです


聴覚:音の意味 言語のレベル


ヴェーダ音声学
音声の顕現 それは朽ち果てない現実を 表現する

この音声4つの部門
paraパラ :呼吸に顕現する
pashyanti パシアンティ:心に顕現する
madhyamaマディヤマ :五感に顕現する
vaikhariバイカリ :明瞭な言語表現に顕現する
これら4つはさまざまな音階を有し
超越的な音声により 段階的で具体化され表現される

“主はマヤを通し 第1のチャクラ(会陰)で最初にparaパラ として
次に第3のチャクラ(臍辺り)でpashyanti パシアンティとして
次に第4のチャクラ(胸中)madhyamaマディヤマとして
そしてついには第5のチャクラ(喉と口中)にvaikhariバイカリとして現れる
それらを主の下降によりもたらされる音声と呼ぶ”

 

意味は話者から聞き手に伝えられるのではなく
話された言葉は 聞き手の心の中にすでに存在していた意味を明らかにするための
刺激として役立つ

.劇場にて俳優が語る言葉/台詞は
 観客の心の中にすでに存在していることを思い出させるものとして在り

この言語音声認識は 高次レベルの意識を発展させ得る という
 演劇の可能性にまた新たな次元を加える




次回へ続く

人の心を一瞬で掴む『声ヨガ』ボイトレ: デスボイスからホーミーまで声を自由自在に操る発声法 (声の大学)




と たのしい演劇の日々

2019年02月04日

演劇が目指すもの 42 演劇と意識 Theatre and Consciousness 11

演劇が目指すもの 42 演劇と意識 Theatre and Consciousness 11

『演劇と意識:説明と将来の可能性/
Theatre and Consciousness: Explanatory Scope and Future Potential(2005)』
Daniel Meyer-dinkgrafeダニエル・マイヤー・ディンクグラフ

演劇と変性意識状態/altered state of consciousness (ASC)  
   気になる箇所 意訳の試みです


空間と時間の同時性

ヴェーダをもとに 俳優 観客 空間.時間における同時性の心理的意義をみる

ヴェーダ哲学は人間の意識に関し主観的な一元論を取り 全ての不可解であり
 明晰である 創造のそれは基礎としてある

時間の概念もそれに則る

科学的客観性を求める西洋の考え方は 一連の出来事と時間を結びつけ 歴史学で研究される
 ユダヤ・キリスト教にみる 神が創造した世界が終末に向かい歴史を刻む という一直線的な時間
 一方 ヴェーダは 時間は永劫であるとする概念により 歴史は各出来事に重要性を置く 

ヴェーダ時間:
宇宙は生起・存続・消滅を永遠に繰り返えす
 生類は無限の過去から輪廻転生を繰り返す 円還的 回帰的な時間概念
絶対的存在の永遠の命は  千万無量の神なる母に宿り そのうちの1人
 シヴァ神は 1000年寿命時間に及ぶ
.シヴァ神の一生は ヴィシュヌ神の1000年寿命時間に及び
ビシュヌ神の一生は 創造主ブラフマの1000年寿命時間の長さに等しい 
ブラフマ 一回の寿命は ブラフマの100年であり
 ブラフマの各年は12か月のブラフマ 各月は30日のブラフマとする
ブラフマの一日をカプラと呼ぶ
カプラは14マヌスに等しく
1マヌス時間をマンバンタラと云い
1マンバンタラは71チャツルユガに等しい
1チャツルユガは4ユガに等しい
次第に衰退してゆく4つの時代
Sat-yugaサトユガ Treta-yugaトレタユガ Dvapara-yugaドバパラユガ kali-yugaカリユガ.
各ユガの長さはサトユガによる
トレタユガはサトユガの3/4に相当
ドバパラユガはサトユガの1/2であり カリユガはサトユガの1/4
カリユガは 人間の一生432万年に相当


時間と空間の同時性は純意識の特徴である

この創造レベルでは 過去 現在 未来が共存する

ある形式の演劇が 人間の心/意識に空間.時間の同時性を体験させるなら
 それは意識のより深いレベルが活性化されることになり

このような演劇体験は 瞑想における純意識の活性化にも似ており

演劇のこのような効果が解明され実践に用いられるならば
 人間意識レベルを高次へと導く手段として演劇は存在し得る






次回へ続く

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と たのしい演劇の日々

2019年02月02日

演劇が目指すもの 41 演劇と意識 Theatre and Consciousness 10

演劇が目指すもの 41 演劇と意識 Theatre and Consciousness 10

『演劇と意識:説明と将来の可能性/
Theatre and Consciousness: Explanatory Scope and Future Potential(2005)』
Daniel Meyer-dinkgrafeダニエル・マイヤー・ディンクグラフ

演劇と変性意識状態/altered state of consciousness (ASC)  
   気になる箇所 意訳の試みです


視覚 風景描写

空間

私はどこにるか そして私の肢体はその場所に対しどう関連付けられているか?
私に関わる重要な環境対象物はどこにあるか?
これら対象物はどこにあり 相互関係は如何に在るか?
これら対象物について私は何を知る必要があるか?
そして 私はこれら対象物に対しどうすればよいか?

人間の空間認識能力は 認知(神経)心理学の分野で研究概念化されており 
上側頭回(じょうそくとうかい/Superior temporal gyrusが担う(Nature.2002) と云う

空間認知は心的画像と関連し それは知覚経験に似ている

ヴェーダ文学36の様相 その構造と機能は人体解剖学.生理学に対応する

ヴェーダ文学の様相は頭頂葉(とうちょうよう/Parietal lobe) に関連付けられる 
サンスクリットの詠唱とその視聴は人体解剖生理学に及び 
 空間認識 風景描写に影響すると考える

スターパティア・ヴェーダ( ヴェーダの建築計画学) は 芸術における形の創造を含む
それは 宇宙全体の構造を現し
その動態と完全に一致した形を 表現することにある

それらの動態は純意識である

このようにスターパティア・ヴェーダは その形式に基づき
 目に見えない純意識の原則と手順とを 調和した目に見える対象として 創造する

スターパティア・ヴェーダに沿って作成された造形は 自然法則を最大限に表現する

自然の法則を活性化し 構造化する力があり それが創造を導く

スターパティア・ヴェーダは人間の脊髄とも関連付けられ その詠唱は脊髄に及ぶ 故に
 スターパティア・ヴェーダの法則に添った 風景描写の鑑賞は人体に影響を与える




次回へ続く

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と たのしい演劇の日々

2019年01月29日

演劇が目指すもの 40 演劇と意識 Theatre and Consciousness 09

演劇が目指すもの 40 演劇と意識 Theatre and Consciousness 09

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演劇と変性意識状態/altered state of consciousness (ASC)  
   気になる箇所 意訳の試みです


観客と受容

劇場でパフォーマンスを見ている間 観客に何が起こっているのか?

第一の要素は 観客の心理学的および社会的背景と立場 そして経験
 それらはパフォーマンス/刺激への反応に影響を与える

第二の要素は 観客を導く劇的で実行的な手段と 潜在的な刺激 を含む
 パフォーマンスにある
 
観客とパフォーマンスは 受信プロセスで合流する
 それは 観客とパフォーマンスの相互作用により観客の内に構成される

観客の受容に関する 台本/テキスト中心の分析では
読者/観客は精神分析の観点から主観的なものとして説明され
「本当の」読者/観客は 劇作家の心の中に存在する
「仮想の」読者/観客から区別される

自主学習する読者/観客は 個人の社会学的 心理的性質に影響されることはなく
 戯作に採用されたすべての暗号を完全に解読することができ
 彼等は 理想的な劇場の観客と見做される

「情報を提供された読者/観客」は本物の読者(通訳者)と呼ばれ
 提供された情報を読み解く為に全力を尽くす

この章では 台本基点の反応に基づく架空の構成要素ではなく
 観客の感覚を介した経験による受容形態をみてゆく




次回へ続く

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と たのしい演劇の日々

2019年01月28日

演劇が目指すもの 39 演劇と意識 Theatre and Consciousness 08

演劇が目指すもの39 演劇と意識 Theatre and Consciousness 08

『演劇と意識:説明と将来の可能性/
Theatre and Consciousness: Explanatory Scope and Future Potential(2005)』
Daniel Meyer-dinkgrafeダニエル・マイヤー・ディンクグラフ

演劇と変性意識状態/altered state of consciousness (ASC)  
   気になる箇所 意訳の試みです


ハインリヒ・フォン・クライスト Heinrich von kleistBernd Heinrich Wilhelm von Kleist (1777 – 1811)
ドイツ劇作家  

『マリオネット演劇について(1810)』


マリオネットは 人間の踊り手に勝る
 第1に 運動は常に身体中央より発動され それによって卓越した優雅さを生み出す
人間は 注意の焦点が身体の中央にでない それ故 運動も
 ギクシャクとぎこちない

自省 自己認識といった 自意識の干渉により
 身体中央から発動されるべき運動は疎外されている
 
無我こそが 行動を 美 に至らしめる
それは マリオネットと 無限の意識にある(神)のみに与えられた

マリオネットの第2の利点
 人間のダンサーの動きを妨げる重力の法則の影響を受けない


 クライストもまた 意識と身体 をパフォーマンスにおける中心課題
 と認識していることを知り

ヴェーダ科学によれば
 人間ダンサーにとり障害となる自意識と重力の問題は解決可能

宇宙の知性は 統一を求める 
統一は自らの内に多様性の表現性を引き起こし
 その結果 全創造が起こり その目的は更に統一すことにある

.インド伝統医学 アーユルヴェーダ は
トリ・ドーシャ:3つの要素(体液、病素)のバランスを促進する 

知性はあらゆる日常活動に焦点が向かうよう出来ており
 純意識の経験を覆い隠すことを可能にしている

自意識は 知的活動のひとつである しかしこれは
 自然なエネルギーの流れを妨げてしまう為 パフォーマンスを疎外する 
ところで 高次の意識状態化で
 純意識は覚醒意識と共存できる
宇宙意識は この共存を完全な二元論として経験する
そして純意識は 目覚めた活動 睡眠中の夢見を 目撃する
 
洗練された宇宙意識を通し 純意識と活動は 統一意識により 一体化される

高次の意識状態下では 自意識を支配する知性は統合化される

高次の意識状態は 宇宙意識の活動 統一意識における活動とは別に
 純意識の恒久的な経験により特徴付けられる

故に パフォーマンスにとり有害となる自意識は
 純意識を経験するための意識的 意図的努力と解釈でき

それが自然な反応であれば 自意識は不要となり消去する筈だ

そして 心/精神と身体は統一され エネルギーは自由に流れ 
クライストの 身体中央から流れる優雅な運動美 は成立する





次回へ続く

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