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2016年10月25日

全脳照射で母が浴びた放射線量

母の受けた放射線治療

脳内に転移性の腫瘍が発見され、

摘出手術後に受けた治療が、放射線治療だった。

病名は「肺がん」でした。

脳腫瘍の大きさは約2.5センチなのに対して、

肺がんの腫瘍は1.5センチ程度・・・転移した側の進行が速かった。

摘出手術の正式名は「頭蓋内腫瘍摘出手術」。

手術前に頭には、切り開らかれるであろう位置に

紫色の線が描かれていた。

他にもなんだかわからないしるしがちょこちょことあった。

もううろ覚えで詳しくは思い出せないが、

とにかく母の手術はうまくいった。


全脳照射

遠隔転移があるということは、

がん細胞が悪性なものであるということの証。

すでに体中にがん細胞が行きわたっている可能性が高い。

だから、抗がん剤も身体全体に効果があるものを選ぶ。

しかし、脳内は別だ。

元々、脳はバリアーで防御されていて

あらゆるものの侵入を防いでいる。

それは抗がん剤においても同様で、

脳内には抗がん剤が届かない。

この観点からしても、癌の怖さが伝わるだろう。

脳バリヤーをいとも簡単に通過し、脳内に侵入したのだ。

母に残された最も効果的な治療は

「全脳照射」だった。

脳内にがんが蔓延していても、画像に写るとは限らない。

だから、放射線で抹殺するしかない。

可能性の問題だ・・・母はその治療を拒否することも出来た。

恐いのは「がんの再発」であった。

それと同時に、放射線治療のリスクも背負った。

母にとってそれはどちらも怖いものだった。


放射線量

治療は全部で10回。

一度に浴びる放射線量は3Gy(グレイ)で、時間は確か5分前後。

その治療を10日間繰り返す。

総放射線量は3Gy × 10 = 30Gy

この数値が多いか少ないかがわからない。

病院側からすると、少ない量ではないという。

がん保険の契約では、保険が支払われる対象は

50Gy以上でないと保険は支払われないという。



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緊急入院した母が,非小細胞肺がん(腺癌)「ステージ4」を宣告され、1年後に他界・・・母の闘病中の記録や、がんに関することを中心に記事にしているブログです。
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