アフィリエイト広告を利用しています

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2018年01月13日

怯えずに生きる

父が脳梗塞で倒れた。
母が肺がんになった。
そのどちらも予測はできなかった。

それでも、父は根っからのヘビースモーカーで
大酒のみであり、入退院を繰り返していた。

それに対して母は酒もたばこもやらない人だった。

なのに、先にこの世を去ったのは母だった。

父が脳梗塞になった時も
母が肺がんだと分かった時も、
私はそのそれぞれの遺伝子を受け継ぐ子供として怯えた。

自分もなるのではないか・・・気をつけなければ・・・
生活習慣を見直そう・・・食事を見なそう・・・
タバコは吸わない、けれどもアルコールは好んで飲む。

受動喫煙に気をつけよう・・・アルコール摂取量を減らそう。

色々と考えさせられると共に
自分の身体にも同じようなことが起こらないかと怯え続けた。

人はいつか死ぬ。
それはわかっている。

問題は、死に方と死ぬ時が分からないということ。
そのどちらもが、分からないから怯えるのだろうか?
逆に、そのどちらも知り得たとして・・・それはそれで怯えるだろう。
母がそうだったように。

母は肺がんと知らされた。
脳に転移していた。
治療を全く受けなければ2か月の命。
治療を受けても長くて1年と6カ月。

それ以上生きる確率は非情に低かった。
突きつけられた現実。
そして自分自身が肺がんが原因で他界するという事実。

治療を受けること自体が辛いことであり、
受けなければ・・・そのどちらを選択しても
それぞれに怯えることになる。

私にはそのような現実は起きていない。
起きてもいないのことに怯えるというのは
損をしている。

母がどれほど健康に気を使っていたかを知っている。
父がどれほどいい加減に生きてきたかを知っている。
そしてその結果、どうなったかも・・・

障害を持つ父を置いて他界した母と
今も半身麻痺で入所生活が続いている父。

そのどちらが幸せなのか・・・私には判断がつかない。
ただ、起きてもいない事象に怯えるのではなく
常に希望を胸に抱いて生きていたい。


スポンサードリンク








posted by satorich at 21:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 心のケア

2017年12月10日

睡眠薬はやめた方が良いのか?

一般によく使用される睡眠薬は以下の通り。

{睡眠薬・睡眠導入薬}
アモバン、ハルシオン、ベンザリン、マイスリー、ユーロジン、リスミー、
レンドルミン、等

{抗不安薬}
デパス、コンスタン、ソラナックス、セルシン、ジアパックス、リーゼ、等


〜睡眠薬・抗不安薬の共通の効果〜

◎抗不安作用・・・不安感、緊張感を和らげる効果

◎鎮静・催眠作用・・・穏やかな眠りに導く効果

◎筋弛緩作用・・・筋肉の緊張をほぐす効果


☆注意するべきは副作用

眠気・・・睡眠薬だから当然と言えば当然なのですが、朝の目覚めが悪く
     スッキリしないとか、日中も眠気を感じるなどという症状が顕著にみられる場合
     薬の飲み過ぎという可能性もあります。

ふらつき・・・筋肉の緊張が緩み、バランスを崩したり、つまづいたり等
       転倒しやすくなります。

健忘・・・服用直後の行動を覚えていないという症状が出ることがあります。
     高齢者になると幻視、妄想、興奮、認知症のような症状などなることがあります。

依存症・・・服用を止めたことが原因で起こる症状を離脱症状(不快な身体的・精神的症状に襲われる状態)      と言いますが、服用を止められなくなる要因となります。
      薬物依存症の典型的な例とも言えます。

睡眠薬・抗不安薬を減らしたい、止めたいという患者さんに対し、
「やめよう」という強い意志を固めることが大切です・・・と言われますが、
そもそも精神的な問題が疲弊したことで、服用している患者さんにとっては
本末転倒な気分になる方も少なくないのでは・・・。

仮に、突然やめたところで「離脱症状」を生じる可能性は高く、
悪循環となっては元も子もありません。

薬の減らし方、止め方も、信頼できる医師の指導が必要となります。

そのうえで、薬以外の方法で対処できる方法も試みてはいかがでしょうか?

・・・生活リズムを整えるという方法・・・
◎就寝時間に関わらず、毎朝同じ時間に起床する。 

◎日光浴をする(太陽の光は身体のスイッチを入れてくれます)

◎昼寝は大事ですが、寝すぎもいけません。30分以内におさめましょう。
 また、午後3時以降の昼寝は避けましょう。

・・・リラックスする方法・・・
◎呼吸を整える(3秒吐いて、3秒吸う)吐いてから吸うのがポイント。 

◎アルコールの力を借りない(飲みすぎに注意、アルコールは不眠の元となります)

◎アロマテラピーや音楽鑑賞


スポンサードリンク



 



   
posted by satorich at 20:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 心のケア

2017年11月25日

心の栄養にボランティア活動

気付かないうちに崩壊していた自分の心。

あの時自分の心は崩壊していた・・・時間が経って気がつくことは多い。

自分にとって認めたくはない現状であり

到底あり得ないことと思いこんでいた当時の自分。

母が入院し、肺がんであることが判明し、同時にステージ4だということを知らされ、

母の看病を続けるうちに、自分の心が病み始めていた。

ある時を境にそうなったのではなく、

じわじわと効いて来たボディーブローのように・・・

私の心は病んでいった。

そんなことを思い出話のように語る今現在、

スッカリ復活したかと思いたいが、完全ではないと思う。


病んでしまった心は、なす術がない訳でもなく

ちょっとしたことで回復することも出来る。

深いようで、実は浅い・・・遠浅の海岸みたいなものかもしれない。

あまり進み過ぎるとドカンと深みにハマってしまう危険性を併せ持っている。


病んだ心に良い物、良いことは何だろう・・・

いろんな情報があるが、どれも100%ではない。

何にでも個人差という物がある、万人に効く薬がないのと同様である。


私にとっての心の薬の一つに、ボランティア活動がある。

自分の心がじわじわと病んでいったように、

ボランティア活動も、じわじわと効果が現れることを実感している。

最初は「面倒臭い」が先行していたが、次第に楽しくなり、

他人さまから頂ける「ありがとう」が自分の心の何かを洗い流してくれるように感じる。

別に「ありがとう」の言葉をもらいたくて活動している訳ではないが、

時々頂けるご褒美のようなものだと思っている。

見返りを求めない行動には純粋な気持ちを研ぎ澄ませてくれる。

心の穴を埋めてくれるのは、時給でもなく、成果報酬でもない。

とても単純で、とても暖かくて、とても気持ちがいい。

それらが程よく入り混じっていて、自然で生き生きとしている。

ボランティア精神を養う・・・というよりは

ボランティアが精神を養ってくれている・・・そんな感じだ。


スポンサードリンク







posted by satorich at 20:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 心のケア

2017年11月05日

”病む” を ”病んだ” 

病める・・・病気で苦痛を感じることとある。

しかしながら、病気という概念はとても曖昧で
何をもって病気とし、何をもって病気としないかは様々であり
現代社会において、その論議に決着は着いていない。
(Wikipediaより引用)

私も、自分は今病んでる・・・などという使い方をしたことがあるが、
この場合は精神的な部分を強調した表現として使う。
・・・病気とは、身体的なことだけでなく、
精神病という「心」の病気も含んでいる。
このカテゴリーも同様と言えるだろう。


病は気から、とはうまい事を言ったものだ。
私は心が弱い人間だ。
なので、結果として、気が滅入ってしまい体調を崩す、
ということは何度もある。

母が病気を患い、一年間の闘病生活を過ごした時は
その精神的弱さを実感した。
人生で初めて精神安定剤投与の処方箋を出された。

それを服用することはしなかったが、
それもまた精神的な弱さ故なのかもしれない。


動悸は激しく感じ、息苦しさもあった。
胸の痛みも感じたし、手指の痺れもあった。
背中には常に違和感を感じ、内臓が悪いのかと思った。
寝つきが悪くなり、夜中に息苦しくて目覚めることもあった。
次第に寝るのが怖くなり、アルコールの摂取量が増えた。


あの頃の自分は、本当にどうかしていた。
母親が肺がんになったことが影響して
自分までもが息苦しいと感じるようになったのだろうか・・・。

頭に違和感があれば脳腫瘍なのでは・・・と思った。
あれも母が頭部に腫瘍が転移していたからだろうか。

身体にちょっとした違和感を感じる度に、あれ??と
不安を感じることが多くなり、それは不安につながった。
自分流に使わせてもらえれば、あの時の自分は病んでいた。

自分を失ってしまっていた、とでも言おうか・・・
ちょっとした気持ちの持ちようで変われるものなのに
それがなかなか難しかったりもする。

近しい環境や境遇の方からのちょっとしたアドバイスが
とても嬉しいし、物凄い力になる。

ホント・・・感謝しかありません。

AD







posted by satorich at 01:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 心のケア

2017年10月23日

百万回の反省と一万個の気付き

大げさな表現だが、母が他界した後
私は多くの反省を繰り返している。

母がこの世を去って一年と十カ月が経つ。
この間、百万回くらいは反省しているのではないかと思うくらい
毎日が反省の日々である。


そして、百回の反省に一度くらいのペースで
「気付き」という発見がある。


あの時の母が思っていたこと、考えていたこと、感じていたこと、
そう言うことに対しての気付きが私自身を成長させてくれる。

あの日あの時の自分にはわからなかった、気付けなかった感情に
母が居なくなった今だからこそ気付かせてくれる。


母はいつまでも母であり、時を超えて教えてくれる。
あの時の母の言葉の重み・・・その重みに気付いた時、
私に大きな反省の波が押し寄せてくる。

そして母の想いを知ることが出来る。

「知る」ということは時にとてもとても辛いことでもある。
しかし、だからこそ受け止めなければいけないのだと感じる。

それが時を超えた母からのメッセージでもあるからだ。
母から子へ・・・
生きていても、生きていなくても・・・
メッセージは届く。

それは、時に・・・日々の反省の中から・・・

母より、子へ、愛をこめて、永遠のメッセージが。

AD







posted by satorich at 20:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 心のケア

2017年10月11日

驚かせて欲しい

母は隠れるのが好きだった。
とても愛嬌のある母で、楽しい母だった。

狭い家だったが、隠れるところは意外と多かった。
何処からともなく「わっ!!!」と飛び出してきたかと思うと
「あっはははは〜」と母特有の笑い後でが飛び出す。

本当に楽しそうだった。
母はそうやって人を驚かせたりすることが大好きだった。

大あくびしてる時に、口の中に指を突っ込んでくることもあった。
それを家族誰にでもやってきた。
突然だから、尚のことビックリする。
稀だったが、驚き過ぎて怒り返すこともあった。

今、部屋を眺めていても、廊下の方を見つめていても・・・
そのどこかから突如として母が出てきそうな・・・
そんな光景を思い浮かべることが容易にできる。

記憶の中では、母はずっとずっと生き続けている。
物凄い笑顔でこっちを見ている母が浮かぶ。

出来ることなら、私を驚かせてほしい・・・。
怒ったりしないから・・・

笑って済ませるから・・・
ちょっと泣いちゃうかもしれないけれど・・・
得意のアレ・・・やってくれないかなぁ・・・なんて・・・

そんなことを時々考えてしまう。

AD








posted by satorich at 20:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 心のケア

2017年09月20日

他界しても尚

こんなに簡単に想い出せるのに、

こんなに近くに感じることも出来るのに、

あなたの笑顔、あなたの声、あなたの温もり、

あなたの優しさ、あなたの気遣い、あなたの・・・


母はもういないが、

なぜだかいつも感じることができている気がする。

逝ってしまったばかりの頃とは状況が違う。

なによりも、心境が違う。

心が落ち着いてくると、感じることも変わる。

景色も違って見える。


それは、ひょっとしてあなたがいなくなったこの世界に

慣れてきたからなのかもしれない・・・。

心が麻痺して、悲しみを悲しみとして感じなくなってしまったのかもしれない。

それとも・・・心が逞しくなってきているのかもしれない。

いずれにしても、良い傾向だと感じている。

人生、前を向いて前に進むことが出来る時期を大切にしたい。

今はその時期が来たと感じている。

心の支えとして一番大きかったのは、

やはり母だ。

あなたを感じることが出来る。

いつでも・・・あなたは私の脳裏に・・・心にすぐに浮かぶ。

その多くは笑顔で笑っている。

あの日のままの母がそこにいてくれることが何より大きい。


他界しても尚、あなたは私を支えてくれる。

他界しても尚、あなたは私を包んでくれる。

他界しても尚、あなたは私を見放すことをしない。


赤子の頃から、そうやっていつもいつも私を見守ってくれている。

それは今も・・・あなたは他界しても尚、私のそばにいてくれる。

いや・・・私だけではない・・・私たちのそばにいてくれている。

同時にみんなを・・・あなたは素晴らしい母親だ・・・

もちろん・・・これからも・・・ずっと・・・。

AD







posted by satorich at 20:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 心のケア

2017年09月09日

言霊

考えていること、思っていることを声に出す。

これは簡単なようで難しい。

特に、性格の差が出るのではないだろうか・・・。

人は不満や文句を吐くことを好む傾向があるようだ。

よく、「毒を吐く」というような表現を耳にするが

毒を吐いた方は、すっきりしているようで実はスッキリしていない。

毒を吐かれた方は不愉快極まりないだろう。

言葉に出すことは決して悪いことではない。

言葉に出すことで心の曇りを晴らすということもあるだろう。

しかしながら、悪い言葉を言い続けることも良くはない。

むしろ悪いと言える。

ポジティブな言葉を意識して出すということは簡単なようで

簡単ではない・・・むしろ難しい・・・。

意識すべきは、「マイナスなことは言わない」・・・ということ。

もうだめだ、出来るはずがない・・・など、

否定的な表現を意識して肯定的な表現に切り替えていく。

もうだめだ・・・は、まだやれることはあるんじゃないか?

出来るはずがない・・・は、どうすれば出来るだろうか?・・・など、

考え方を切り替えることで、思考停止しないようにすることが大事なのである。

「言霊」というものを信じていない人は沢山いるだろう。

その多くの人が、まだ「言霊」の力を試していない。

「言霊」の力が凄いのは、「言葉」事態に力があるのではなく、

自分自身の力を存分に発揮できているというだけの事。

すべては自分自身の持つ力。

それらを引き出すか引き出さないかは、自分自身なのだ。

是非味わってみて欲しい。

言葉に出すこと、出し続けることが現実になった時の驚きを・・・。

願い事を口に出して言うのとはわけが違う。

例えば、「〜になりたい」・・・ではなく、「〜になる」、と言い切る。

ポジティブな考え方が称賛され続けているのには、

しっかりと裏付けされた理由があるんです。

AD







posted by satorich at 22:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 心のケア

2017年09月04日

秋風

寒い・・・今日一日を通して感じた事。

動いている時は涼しく感じ、止まっている時は寒かった。

極端な温度変化はこの時期ならではの事。

秋の、この時期らしい風なのだろう。

涼しく心地よいが、どことなく冷たく感じた。

母が生きていたら、凄く寒かった・・・そう言うだろう・・・。

毎年毎年この時期になると寂しさを感じる。

夏が去って行く寂しさと共に

秋が来る寂しさ・・・。

秋は寂しい。

なぜかわからないが、寂しい。

母がいたら、もうすぐ金木犀が香る頃だね・・・なんて会話もできるだろう。

母もまた金木犀が好きだった。

秋風は今も吹いている。

窓を開けると冷たい風が入り込んでくる・・・。

それが心地よくもあり・・・それでいてやっぱり冷たい。

足元かのら冷え込んでくるのが良くわかる。

母が抗がん剤治療を止めることを決意したのが秋分の頃だった。

ついついいろんなことを想い出してしまう。

こんな感じになってしまうことを、すべて秋のせいにする自分。

秋風が吹くころはいつも同じことの繰り返しだ。

母がいなくなって二回目の秋が来た・・・。

AD







posted by satorich at 22:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 心のケア

2017年09月02日

時と共に・・・

色褪せた絵に気づいた時、
元々の色を思い出すことは簡単か・・・。

記憶という「絵」をそのままで保存するには、
常に色を保つ必要がある。
日々色褪せていく・・・記憶と共に・・・

元来の色に戻すことは容易ではない。
少しずつ、少しずつ、色という記憶は褪せていく。

重ね塗りを続けたところで、
最初の色を出すことは極めて難しい。
ひょっとしたら、塗り重ねを続けるうちに
元々の色よりも色鮮やかに変わっているかもしれない。
逆に、暗い色遣いに変わっていくかもしれない・・。

こうして記憶は塗り替えられていくのだとしたら・・・
私の記憶も同様に、少しずつ塗り替えられているのだろう。

母がいなくなった時の事を忘れることはない。
しかし、その記憶はあの時のままだろうか・・・。
少しずつすり替えられたりされてはいないだろうか・・・

私は日記替わりに、ブログに記事として母の闘病開始から記録している。
事細かに、とまでは行かないが、その日その時あったこと
感じたこと、母の言動や行動、精神状態や体調等を綴った。

その記事を時折見返すことがある。
その度に思うのは、
「ああ、そう言えばこんなこともあったっけ・・・」
絶対に忘れないであろう記憶は、すべてを記憶出来ていない。
いつの間にか、上塗りされた記憶という色は
違う色になってはいないだろうか・・・。

この記録(ブログ)がなかったとしたら、
そう考えると、なんだか少しゾッとする。

母が感じた事、経験したこと、思っていたこと、言えなかったこと、
すべてを共感し、すべてを理解することは到底出来なかったが、
その時々の出来事を記憶し続けることは
母に対するリスペクトの一環でもある。

そしてそれが供養になるのであれば尚の事すばらしい。

記憶は絵画のように、時と共に褪せていくものなのだろうか・・・

AD







posted by satorich at 22:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 心のケア

2017年06月13日

トラウマとPTSDと、母の闘病

PTSDの代表的な症状に、「トラウマ」がある。
トラウマは、1995年の阪神・淡路大震災以降
日本において広く知られるようになったと言われている。

トラウマとなった出来事の一場面が頭から離れずに
度々脳裏にフラッシュバックする。
このフラッシュバックは極めて生々しく
今現在体験しているかのような臨場感があるそうです。

いろんな症状があり、きっかけとなる出来事も様々の様です。

PTSDで苦しんでいる人は、その出来事の全体像を
ぼんやりとしか思い出すことが出来ないにも関わらず、
断片的な一場面の記憶に付きまとわれることが多いようです。

これは、ショックにより出来事の記憶がバラバラの断片となり、
その大部分が抜け落ちてしまうためだと考えられているそうです。

私は実際、医師から精神安定剤を処方されたことはありますが
薬は一度も飲んでいません。
薬局にその処方箋を提出せずに破棄しましたから・・・。

ちなみに、自分がPTSDだという自覚も認識もありません。
ただ・・・出来ればあまり思い出したくない記憶が
突然に脳裏に浮かんでしまうことはあります。

普段生活している時、移動中、仕事中、食事中、トイレ・・・
すべてにおいて、何の前触れもなく思い出してしまうことがある。
それは、私にとって辛い想い出であり、忘れたくもないが
思い出したくもない想い出。

それは、母の闘病中の出来事、母の様々な姿、
最期、母を看取るまで・・・

突然思い出してしまうことがあります。
そう言う時は、必然的に一時停止してしまいます。
仕事中であれば手が止まります。

母が他界したばかりの頃ですと、
涙がこぼれ落ちることも珍しくはありませんでした。

それだけ母の闘病の記憶は辛いものであり
母の闘病中の記憶に楽しい記憶が少ないことも要因にあると思います。

ただ、母が苦しそうにしていた表情はトラウマのように
脳裏に焼き付いています。

AD







posted by satorich at 21:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 心のケア

2017年06月07日

傷のなめ合いの意外な効果

母に対する後悔、懺悔の念を
姉と語り合った。

電話口で、お互いに泣きじゃくりながら
思いの丈を言い合った。

あの時・・・
そんな言い出しで始まる母の話題なら尽きることはない。
それくらいに、お互いに思うことが沢山ある。
後悔が沢山ある。
感謝の気持ちも沢山ある。
母からの愛情はいまだに溢れている。

でも、返すことはできない・・・何も・・・
伝えることも、訊くことも出来ない。
そういう現実と真剣に向き合ってしまうと
言い知れぬ悲しみに包まれてしまう。
だから、普段はそのパンドラの箱は開けない。

ただ、やはり姉と会話することで
その箱は簡単に開いてしまう。
こういう時、つくづく血の繋がりを感じる。
幼少の頃から共に過ごし、母のすべてではないが
いろんなことを知っている。

お互いに知っている母の事を伝え合うことで
知らない母を共有することが出来る。
それは、時に涙を誘い、止まらない。

あの時は、なんてひどいことをしてしまったのだろう・・・
と姉自らを罵り、反省し、涙を流す。
そんなことはない・・・とありきたりの言葉を返す。

後悔なんて・・・もう、後悔しかない・・・と話し出した自分。
母に対して良かれでとった行動のすべてにおいて、
その真逆のことが出来なかった後悔と化す。
一旦後悔のスイッチを入れてしまうと
中々遮断することが出来ない。

あんなこともこんなことも、次々に湧き出てきてしまう。
・・・お互いに、積もり積もっていた感情を、
母への愛情を、母からの愛情を一つ一つ確かめるような緻密な作業。

数十分だったと思うが、姉との電話は意義のある時間だった。
お互いに、何かがすっきりした。
姉も思わず言葉に出していた・・・「なんだかすっきりした」・・・と。

たまにはいいのかもしれない・・・傷のなめ合い・・・
心に溜めておいていいものと、そうでないものとの区別。

今回は吐き出して良かったと感じている。

AD







posted by satorich at 21:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 心のケア

2017年02月22日

がんで心も・・・ふさぎ込みと立ち直り

ふさぎ込みと立ち直り

がん告知を受けて絶望的になる人ばかりではありません。

しかし、治療開始と共に体力がついてこないのも事実で、

それは食欲と密接なつながりがあるようにも見えました。

闘病中の母は、生きる意味を模索するうえで、

生きる喜び、生きる辛さの両方を味わい、それを理解し

常に現実を受け入れようとしていましたが、

不安や心配事は拭いきれないという一面も見て取れました。

がんになり、大切なことに気付いたと感謝し、

その現実を受け入れ心穏やかに余生を過ごす方もいるそうですが、

母がそこまでたどり着けていたのかどうかは

今となってはわかりません。

がん告知=死を意識

人は皆いつかはその命を終える時が来ます。

捉え方が少々極端になりますが人間の致死率は100%です。

違うのは「いつ」、「何が原因」でその命が燃え尽きるのか

・・それだけが違うのです。

がん告知をされてまったく動揺しない人もいるかもしれません。

「がん」という病気に「心」を飲み込まれることなく、

自分に起こる辛い体験や出来事を意味のあるものに変えて、

心穏やかにその人生を全うできるのであれば、それはとても価値のある

ことだと思います。

心のケア

がん患者の心のケアと一言で言っても性格は十人十色・・・、

ケアする方法も様々で、一つに絞ることは出来ないでしょう。

患者が考えている肉体的な不調や、人生観、価値観、

全てがデリケートな問題です。

いかにして孤独感から解放してあげることができるか、

孤独とは肉体的なことではなく、例え離れていても

孤独を感じさせない安心感と感動を適度に与え続けること。

多すぎず、少なすぎず、程よく、「いいかげん」ではなく

「良い加減」で接したいものです。

AD







posted by satorich at 20:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 心のケア

2016年07月15日

がん治療の現実の壁と家族の励まし

現実の壁

癌治療において、抗がん剤治療・・・放射線治療・・・
共に副作用で苦しめられるという現実が伴います。
せっかく意気込んで治療を開始したは良いのですが、
出鼻をくじくかの如く、副作用は容赦なく患者さんの体を
傷めつけます。

見た目には、日々弱っていく様にしか見えない癌治療。
私の母も骨と皮のような姿になりました。
それでも、治療の効果が現れてくれればモチベーションの
維持につながるのですが、結果が出ないとなると
ただの苦しい治療でしかなくなってしまいます。

私の母が抗がん剤治療停止を決断した理由の一つに、
そういったことが含まれていたのだと思います。

家族の励ましが治癒力アップにつながる

心が折れそうになった時・・・、
心が折れてしまった時・・・、

一人で抱え込んでしまう、ふさぎ込んでしまうことは
とても危険です・・・色々な意味で・・・。

家族の励ましさえも聞き入れたくない時もあります。
イライラをどこにぶつけていいのかわからない
行き場のない感情の矛先は、家族となる場合が多いでしょう。

そして、イライラのストレスは癌の大好物です。
治療の一環として受け止めてあげてほしいと願います。

頑張れという言葉よりも・・・、
思いのたけを聞いてあげてください。
共に悩んであげてください。
共に涙を流してあげてください。

治癒力を最大に引き上げるためには、
まず生きる希望と気持ちを強く持ち続けることが
本当に大事だと思うのです。

どんな治療を受けるにしても、どんな選択をするにしても
この思いが根底にあることが大前提だと思うのです。


末期がん克服必須条件とは

癌が進行して、末期がんになったとしても、転移癌、進行がんで
余命宣告されようとも、それは医学的な壁に当たっただけのことです。

医師の余命宣告=終わりの始まりではないということと、
新たな治療ステージが幕を開けたのだということを今一度
肝に銘じていただきたい、と強く願う次第です。

患者さん本人が、生きたい、治したいと心から願い、
自分が治ると信じ続けることは必須。

その患者さんを支える家族もまた、生かしたい、
治してあげたいという強い願いを持ち続けることは、
患者さんの治癒力に想像以上の力を与えてくれるはずです。
願いが強ければ強いほど、その気持ちは届くと思います。



AD









posted by satorich at 21:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 心のケア

2016年07月14日

立ち直れない”姉”の日常

あれから7か月・・・
アルコールの力を借りなければ寝ることも難しい。
思い出すのは母の事・・・楽しかった想い出も、辛かった想い出も、
喧嘩をしたことさえも、全てが懐かしい。

これが現在姉の心情・・・変わらない・・・時が解決してくれる・・・
はずだった・・・、しかし、ここまでの7か月間、
姉は同じところにとどまっている。

動けないのではなく、動きたくないのだと私は感じる。
母のことが大好きだったが為の副作用戸とでも言いましょうか・・・。
姉の心が受けたダメージは、底が深すぎる。

それは母の会話になるとよくわかる。
電話口での会話でも、手に取るように表情が浮かぶ。
姉は、毎日泣いている。
泣き上戸と化してしまったのかどうかはわからない。
しかし、アルコールが入ると情緒の安定力が下がる傾向にある。

姉は日中は仕事をしています。
毎日ではないが、約半日の仕事を週4〜5日のペースでやっている。
その間は、何とかごまかしがきく時間帯。
しかし、非番の時は子供を学校に送り出し、家事が一段落すると、
当てもなく、一人散歩に出掛ける・・・。

そして、歩きながら涙する・・・ながらスマホならぬ、ながら泣き。

買い物するにも一苦労・・・食材探し中に、母が好きだったものと
目が合ってしまった日には、思い出すことはただ一つ・・・
人知れず涙がにじんでくる時は、マズイと思う時と
もういいや・・・とやけになる時とで分かれるらしいが・・・。

私もこの数か月で体重を数キロ増やしてしまいました。
お腹の出具合はホント情けないくらいです。
だから姉の醜態についてとやかくも言えず、
話を聞くだけにとどまっています。

なす術もなく、ただただ見守っているだけしかできないでいます。


AD








posted by satorich at 22:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 心のケア

2016年06月12日

がん告知でふさぎ込みを予防するには心のケアが必要不可欠

ふさぎ込み
がん告知を受けて絶望的になる人ばかりではありません。
実際私の母は、治療を重ねるごとに強くなっているように感じました。
しかし、体力がついてこないのも事実で、
それは食欲と密接なつながりがあるようでした。

母は生きる意味を模索するうえで、生きる喜び、生きる辛さの両方を味わい、それを理解し
常に現実を受け入れようとしていましたが、不安や心配事は拭いきれないことも見て取れました。

がんになり、大切なことに気付いたと人生に感謝し、
その現実を受け入れ心穏やかに余生を過ごす方もいるそうですが、
母がそこまでの境地にたどり着くことはできなかったようです。

がん告知=死の意識
人は皆いつかはその命を終える時が来ます。
捉え方が少々極端になりますが人間の致死率は100%です。
違うのは「いつ」、「何が原因」でその命が燃え尽きるのか・・違いはそれだけです。

がん告知をされてもまったく動揺しない人はおそらく少数派で、
殆どの人が動揺されることでしょう。
「がん」という病気に「心」を飲み込まれることなく、
自分に起こる辛い体験や出来事を意味のあるものに変えて、
心穏やかにその人生を全うできるのであれば、それはとても価値のある
ことだと思います。

私の母もがん告知を受けた時、どれほどのショックを受けたかは計り知れません。
病院で夜な夜な泣いていたことも薄々気付いていました。
67歳でがん告知を受けた母は、せめて70歳までは生きたかったと切実に語っていました。
年金を受け取る年齢になったころから、お墓の準備について触れたりするなど
ありましたが、まさか68歳という年齢で逝くとは思ってもいなかったでしょう。

夫よりも先に他界することに対しても抵抗があった様で、
お父さんよりも先には逝けない・・・と、しきりに口にしていました。

心のケア
がん患者の心のケアと一言で言っても性格は十人十色・・・、
ケアする方法も様々で、一つに絞ることは出来ないでしょう。
患者が考えている肉体的な不調や、人生観、価値観、全てがデリケートな問題です。
いかにして孤独感から解放してあげることができるか、

孤独とは肉体的なことではなく、例え離れていても
孤独を感じさせない安心感と感動を適度に与え続けること。
多すぎず、少なすぎず、程よく、「いいかげん」ではなく「良い加減」で接したいものです。

病院施設でも、大きな病院になると緩和ケア専門の病棟があったり、
音楽療法と称して独自の治療方法で患者さんの心のケアに力を注いでいる
病院もあります。

がん患者を多く見てきた医師や看護師さん達だからこそ出来る対応と、
家族や身内だからこそできる対応があり、そのどちらも重要な・・・
デリケートなものだと思います。


AD









posted by satorich at 20:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 心のケア

2016年02月03日

抗がん剤治療でポジティブな情報をコメントください

抗がん剤治療で苦しむ患者さんや、その家族にとって
ポジティブな情報や経験談はとても力になります。

がん治療は薬だけでは足りません。
治療に必要な体力、気力を支えるためには心のケアが欠かせません。
沢山のコメント頂けると嬉しいです。

私の母も抗がん剤治療で劇的に体重が減り、
推測ですが、30キロ台前半になっていたと思います。

35キロ台までは確認できていたのですが、
実は母は体重計に乗ることも怖くてできなかったのです。

自分の身体が弱ってきていることを認識することを恐れていました。

倦怠感は、気力は勿論のこと、いいようのない気だるさと
喪失感のような感覚が襲ってくるそうです。

吐き気は、口内炎、舌の痺れ、これらも母が感じた
抗がん剤副作用症状でした。
これらの症状は、簡単に食欲を奪います。


治療前、大好きだったものでさえ毛嫌いするようになり
まったくもって。何をどうしてあげたらよいのかわからなく
なってしまいます。

食べさせてあげたい・・・ご飯がだめなら、せめてアイスでも・・
実際に私たち家族が取った行動の一例ですが、
なんでもいいから、体内に摂取させてあげなければと
必死になったことを思い出します。

ただ、私の母のラッキーだったことは、どんなに辛い時でも
比較的、朝食だけは摂ることが出来たということでした。

病院での朝食はパン食が多かったのですが、これらは不思議と
完食できることが多かったです。

患者さんにとって、体重が減って、自分の身体が日に日に
弱っていく様を実感してしまうことは、傾向としてはあまり
良くはありません。

骨と皮だけになっても尚、頑張らせてくれるメッセージや
心強いコメントを下さい!

そのコメントを見て勇気づけられる方々が大勢います。
それは患者さんだけではなく、その家族の方々も同様です。
よろしくお願いいたします。



AD








posted by satorich at 22:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 心のケア

2015年10月24日

肺がんステージ4の母はラジオで感動の涙の日々・・・心のケアに一役!?

母のがんケアに音楽
logo.gif

聖路加病院の名誉院長の著書を読んで
初めて知った「音楽療法士」の存在。

音楽の持つ未知の力を心の治療として利用した、
がん患者の為の、いわゆる心のケア療法として日々活躍されています。
心の療養として、音楽から得られるものは計り知れない
といっても過言ではないでしょう。

実際の症例としても、音楽療法で緩和できた痛みや苦しみは実例としてあり、
中には症状が消えたという実例もあるそうです。
曲の選定にもノウハウはあるようでしたが、
その本ではそれ以上の詳しい紹介はありませんでした。

私も落ち込んだ時や寂しい時などに音楽からもらえる力には
何度となく救われた経験があります。
それはきっと誰しもが感じたことがある世界だとも思います。

少々それましたが・・・そんな本との出会いもあり、
母の部屋に音楽を聴く環境がテレビ以外にないことに気付いたのも
その本を拝読したことがきっかけでした。

すぐにCDラジカセを購入してきました。
母は昭和初期の人間・・・、今風の機器は扱いにくいどころか
コンパクト化されているために表示も見えにくい。
なるべく昭和風のカセットデッキを思わせるような
ドッシリとしたタイプのものを選んできました。


♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
 早 速 試 聴
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
もう2週間ほど前の話になりますが
購入してすぐに聴いた曲はドリカムの「未来予想図U」でした。
他にもXジャパンのバラード系とか、カーペンターズ等、
母は意外と幅広い好みを持ち合わせているんです。

ラジオから流れる曲に感動の涙
最近ではラジオを聴くことの方が多くなった母は
FMもAMもどちらも気分で聞き分けているそうですが、
やはりリクエストで流される曲を楽しみにしているようです。

その曲の中には必ずと言ってよいほどの確率で
昔懐かしの曲が流させるそうなんです。

もはや好みの問題でもあるのですが、
好みが幅広い母には必然的にヒット率がとても高いのです。

最近では、ゆずの「栄光の架け橋」に感動して涙したそうです。
走り書きしたであろう歌詞のメモが残されていました。
今の自分と重なる何かを歌詞の中に感じたのでしょう・・・。



AD








posted by satorich at 14:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 心のケア

2015年10月14日

自宅でできるホスピス。ステージ4肺がんの母の心のケアについて考えています。

ーーーーーーーーーーーーーーー
治療停止したステージ4の肺がん
ーーーーーーーーーーーーーーー
休戦協定を結ぶことが出来るのなら今すぐに実行したい。
なんの前触れもなく母の身体を蝕みはじめた肺がんは、母の両肺の殆どを制覇している。
一時は脳にも進撃したが、摘出後は沈黙を続けている。

遠隔転移という侵略ルートを確保しているがん細胞は、いつどのようなタイミングで領地拡大を図ってくるか
わからない・・・、それがまた恐怖を倍増させる。
約3か月前までは「治療」という連合国軍の援護を得ていたが、圧倒的ながんの強さに撤退を余儀なくされた・・・今は自国軍(免疫力)のみで対応しているが、戦力は下がる一方です。

ーーーーーーーーーーー
息苦しさに不安抱える母
ーーーーーーーーーーー
過去に息苦しくて身の危険を感じたのは2度。
1度目はひたすらベッドで横になり続けてなんとかやり過ごせた。
2度目は処方されていたコデインリン酸塩10%(リン酸コデイン)に救われた。
この時は薬の追加処方も兼ねて病院へ行きましたが、結果大事には至りませんでした。

2度目の時はさすがに命の危険を感じたようで、母はこれを境に考えが一転。
いつ何時発作のごとく発症するかもしれない症状に、恐れる母は薬を持ち歩くようになりました。
その苦しみを体感した母は、死に対する不安を改めて実感し、その恐怖は測りしれない・・・。
先が短いことを自覚し、身辺整理等少しずつ準備もしている母、しかし心の準備がどの程度まで
出来ているのかはわからない。



==========
家族に出来るケアとは
==========
聖路加(せいるか)国際病院の名誉院長である日野原重明(しのはらしげあき)さんの著作本
「生き方上手」の中で以下のようなことをおっしゃっています。

先ほどまで私はホスピス病棟の1室にいました。その30分ほどの間に患者さんのこわばった表情が見る間に和らいでいく。そばにいた医師や医学生がまずその変化に気づき、はっとしたようでした。
私はただ、患者さんにはいつもそうするように、75歳になるその患者さんの目線に合わせてベッドの傍らに座り、その手を取って、思いのあれこれに耳を傾けていただけなのです。
そうするうちに、進行した肺がんで呼吸さえ困難なはずの彼女が、私との会話のあいだ1度も呼吸に苦しむ様子もなく、笑みまで浮かべるのです。やっと本音を聞いてもらえると言いながら。
「一番お辛いことは何ですか」という私の問いかけに、
彼女は「不安な心の内を誰かに聞いて欲しいのに誰にも話せず、聞いてもらえそうもなく、ずっと一人でこらえてきたことです」と答えました。
〜(一部抜粋)


この文章から、私はがん患者とのコミュニケーションの取り方はもとより、そのあり方についても考え直させられるような気持ちになりました。

病は気からと言いますが、心が体に与える影響は計り知れません。
がんの痛みや息苦しさの原因に「心理的痛み」もあるといいます。

医師や看護師と意思疎通が出来なかったり、家族が自分のことを理解してくれない等の疎外感、不治に対する絶望感等はしばしば痛みや苦しみを増強させてしまうことがあるようです。

今現在の病状、症状、痛い所、苦しさの加減や度合、心配事・・・すべてを打ち明けてくれるかはわかりませんが、母が話しやすいような環境をつくることは出来るのではないだろうか・・・。

また、日野原重明さんは「音楽療法」についても研究されているそうで、聖路加国際病院には「音楽療法士」がいらっしゃるとのことです。
末期がんの患者さんの心を、音楽で癒すことを目的としているそうで、音楽療法で症状を緩和させてあげることができるそうです。

この情報もとてもありがたい情報でした。母の部屋には音楽が聴ける設備はテレビしかないことに気付いた私は、母が好きな音楽が聴ける環境を整えてあげるようと考えています。



AD








posted by satorich at 23:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 心のケア
リンク集
カテゴリアーカイブ
AD
最新記事
にほんブログ村 病気ブログへ
にほんブログ村 にほんブログ村 病気ブログ 末期がんへ
にほんブログ村 病気ブログ がん 闘病記(永眠)へ
にほんブログ村 にほんブログ村 介護ブログ 親の介護へ
にほんブログ村
プロフィール
satorichさんの画像
satorich
緊急入院した母が,非小細胞肺がん(腺癌)「ステージ4」を宣告され、1年後に他界・・・母の闘病中の記録や、がんに関することを中心に記事にしているブログです。
プロフィール


がん・腫瘍 ブログランキングへ
最新コメント
陽子線治療の不可 by satorich (12/25)
陽子線治療の不可 by 弥生 (12/24)
父のいないボランティア活動 by satorich (11/20)
父のいないボランティア活動 by まりあ (11/19)
免疫力と体温と癌 by satorich (11/12)
ファン
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。