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2015年08月29日

頭部放射線治療の怖さと効果

頭部放射線治療の怖さ
放射線治療当日から耳に違和感
それは耳鳴りとは少し違うという。
しかし、何に近いかと言えば耳鳴りだという。
頭の中の奥深くが、何やらざわついているかのよう・・。
「ボー」とも「ザー」とも表現するが、うまく表現ができない
伝えられないという母。

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放射線治療を終えて半年
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今でも頭の中の「ノイズ」が消えないそうです。
治療開始当初から今までずっと付き合ってきたそうですが
おそらくはこれからもそのノイズと付き合っていくのだと思います。
母は「ボケ」や「痴呆」の症状は見られない・・・今のところは・・。

ただ、その予兆ともとれる症状が無いわけではなく、神経質にならない程度に
観察しています。
毎日の会話で、物忘れや記憶の状態をさりげなくチェックするようにしています。

母の受けた頭部放射線治療
頭部全脳照射といいまして、文字通り頭部全体に対して放射線を照射する
治療方法です。
母の場合、肺がんが元(原発巣)になっていまして、そこから脳内に転移した
転移性の脳腫瘍でした。

そのため、脳内全体に癌細胞が蔓延(まんえん)している可能性が高く、
開頭手術で見た目は綺麗に摘出されていても、完全に近い状態まで癌細胞を
追い込む必要があるとのことで選択された治療で、母や家族の希望があれば、
部分照射という選択もありました。

それは、全脳照射のリスクが高いということが悩みどころでした。
しかし母も家族も全脳照射はかなりのリスクを伴うことを承知の上で、再発の確立を少しでも低くする
道を選ぶことにしました。

しかし、この治療を受けたからこそ今現在も脳内は綺麗な状態を保つことが
出来ているのだと思っています。


放射線量
1回の放射線量は3Gy(グレイ)
この治療を1日1回のペースで、計10回行いました。
なので総放射線量は30Gy(グレイ)

医師は少ないとは言えない放射線量と言いますが、保険会社の定款(ていかん)
では30Gyは給付対象でした。
給付対象は総放射線量50Gy以上だそうです。
ちなみに保険会社名は内緒です(笑)

体も浴びている
治療中は頭部以外の各部に放射線を浴びないように、全てガード
します。
特に顔面は防護マスクを着用します。
防護マスクは石膏のようなもので患者専用のものを制作。
母はその防護マスクを着用して治療を受けました。

しかしながら、完全に防げるものではなく、体の皮膚への影響もあります。
母も肌表面が痛く感じるなど、違和感を感じている様子です。

脱毛は回復傾向
放射線治療を終了して約2週間後に脱毛が始まりました。
一番ピーク時で80%程の髪の毛が抜け落ちた母ですが、
今現在では長めの坊主頭くらいまで戻ってきています。
頭頂部がまだ少し薄いのが目立ちますが、髪の毛の密度としては
かなりの回復と思います。


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