2017年02月16日
頭部への放射線治療と副作用発症時期
脳の治療法は3つに大別
・手術
・化学療法
・放射線治療
現代医療では化学療法は脳に効きにくい為、
手術と放射線治療が選択されることが多いそうです。
放射線治療の目的
目的は病気の治癒及び縮小、
または症状の改善があります。
たくさんの放射線を照射すれば治癒率は高まりますが、
重篤な副作用が出たり、場合によっては死亡の
危険性もあります。
許容される副作用の範囲内で安全に放射線治療を遂行するために、
照射方法を決めて1回に照射する線量及び、総線量を決定する。
母の場合 一度の放射線量3Gy(単位:グレイ) × 10回
総線量 = 30Gy(単位:グレイ)でした。
放射線治療の副作用について
副作用はたいへん個人差が大きく、全くでない人もいれば、
いくつもの症状が出る方もいて様々です。
また、化学療法と併用される方もいますが、
この場合、副作用の症状が強く出てしまうことがあります。
急性反応(治療中〜治療終了後6か月まで)
イ)照射した部分の髪の毛が抜けます
・・・一時的なもので再び生えてくることもあります。
(化学療法の併用の有無あるいはその内容によります)
照射した部分の頭皮がカサカサになり、かゆみが出たりします。
(照射終了後数週間で出現することが多く、症状によっては薬が処方される)
ロ)じっくりと物が考えられなくなる。
ハ)意識障害やけいれん症状が出る場合があります(まれだそうです)
二)脳に一時的なむくみができて、神経症状が悪化することがあります。
ホ)吐き気、嘔吐、頭痛等が起きることがあります。
晩期反応(治療終了後6か月以降)
イ)脱毛がいつまでも続く。
ロ)難聴になる。← 数年先
ハ)白内障。← 数年先
二)一時的に頭部の皮膚にむくみが生じる。
ホ)痴呆になる(可能性は5%以下)
へ)放射線性発癌(被爆により10年から30年後に起こることが多い。頻度では数千人〜数万人に一人)
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