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冬の紳士
定年前に会社を辞めて、仕事を探したり、面影を探したり、中途半端な老人です。 でも今が一番充実しているような気がします。日々の発見を上手に皆さんに提供できたら嬉しいなと考えています。
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2013年03月06日
「降りる」
受験シーズンですね。
私がお付き合いさせてもらっている生徒さんたちも、やはり(中学生ですが)私立から公立へとたたかいの真っ最中です。いつも冷静で準備怠りなく計画的に勉強をして、難関進学校合格間違い無しのA君、きちんと各場面でものにして積重ねて行けば充分成積向上が期待できると言い続けてきたものの、諦めが早く、芳しい成果の上がらないBさん。塾に来てもおしゃべりばかりで、周りの生徒たちの 「勉強いや」心を刺激しては、台無しにしてきたものの、この時期が近ずくや、突然変異の様に猛烈に焦りまくるCさん。あと半年早ければもっとレベルの高い志望高にも十分チャレンジする資格が与えられたのにと悔やまれる。またCさん同様、焦るのが遅すぎて、最近になってようやく成積アップしてきたものの、もう志望校は変えられないDさん。早い時期から、口を酸っぱくして何度説得しても「馬の耳に念仏」で今となっては後の祭り。

そうまるで年頃の女性が(男性はまだ年齢の縛りがゆるいので深刻さは少ないんですが)結婚相手を選ぶ時のように。
まだ若さに余裕のある時期は、全くそんなことを考えてもいない。そんな時に生涯の伴侶にふさわしい素敵な人物とすれ違ったとしても「もっといい人がいるだろう」くらいしか考えず、スッと通り過ぎてしまう。ところが周りから縁談話しが頻発したり、友人たちが一人二人と片付いてゆくと、一気に「結婚モード」に突入する。
今までは、「結婚するか、しないか」だったのが、「誰と結婚するか」にモードが変わるのだ。そうなると、そのモードに入った僅かの期間中だけで限られた対象の中で「よりベター」な人を探そうとするようになる。もっといい人がいたのに。あの人は既に誰かと結婚済だったりと焦り出すと、男は或る意味チャンスと言える。今までなら鼻も掛けられなかった相手に、候補の末席に加えられるのだ。そして女性の方はと言えば、ただ単に「押しの強い」人と一緒になったり、相対比較の中で一番ましな人を選んだりとバタバタと決めてゆく。あの私の夢は何処に行ったのかしら・・・・・。
「高校に行くか行かないか」とか、「なぜ勉強しなきゃいけないんだ」とか余裕をかましていた時期と、「何処かに入らなくちゃ」とあとが無い選択の時期にモードが別れる受験の様に。

こうして、受験生も、適齢期の女性も「降りる」決意をする。「ランク」とやらを1つも、2つも落とした場所に。

でもそんな気持ちは、数年も経てば「まるで無かったことに様に」新しい生活に心を初めている。そう、そんなものはもともと「無かった」のだ。「条件」じゃない、「どう向き合えるか」だ。

いつのことからか日本では、皆が絵にかいたような恋愛をして、最終的に結婚にゴールインというのが、当たり前のコースとして盲信されています。どの夫婦を眺めても、結婚して1年もしないうちに何か違うものを感じているのではと思わせる仕草や行動が目につき始めます。当然ですね、恋愛と結婚は全く別のものなんですから。
極端に言えば恋愛は心の希むもの、結婚は現実の望むものだからです。個人の希むものと世間の望むものと言ってもいいですね。
自由と規律ですね。世間は自らの存続を目指して、個人を拘束し家族を拘束し、企業を拘束します。個人はその中で自由気ままにふるまうことはできないのです。出る杭は打たれるのも世間の厳しいルールです。そこで早計に、恋愛と結婚は理想と現実の違いと結論付けてしまう人もいます。或いは、うまくいかないのはお互いのせいだと考え始め、相手を責め始める。
だいたい二人で好き勝手に遊び回ることが恋愛ですか。唯の遊びでしょ。そこから勘違いは始まっているしそれを背中で教えない親も悪い、マスコミも悪い。
「それ以外の愛だってあるんだよ。慈悲の心や利他の心だってあるんだよ」と。

それでもこの相反するものを上手に両立させている人達だっているんですよ。でもここは結婚論の場所では無いので別の機会に。
一つだけ付け加えるとすれば、結婚には2つの壁があって(世間の壁と男女の壁・・・・「家」の壁は今はもう世間の壁に含まれますね) 世間の方は、とにかく複雑でとても書ききれない、とにかく拘束するんです。これに対し男女の壁は、「理解」の壁ですね。上手に両立させている人は「男とをんな」の間には深い川があって、永遠に理解なんか出来ないことを知った人達ですね。そこから始めるんです。人には(男にも女にも)「命の秘密」があって、そうそう簡単にあけっぴろげるものではないんですね。これをお互いがしっかり秘密にし、互いが大切にしているからこそ、(例え一人っきりの時でも、「一人を慎む」(「大学」)」)芯の通った立ち振る舞いが生まれ、そこにお互いが惹かれ(「(深い川を)渡ってみたい」という魅力が生まれているんですね。大変なんですよ、両立は。楽じゃないんです。楽に楽しめると思った人は、早々に「降りる」んです。離婚しないまでも。そしてつぶやく、人生の墓場だと。離婚してみればいいんです、世間に逆らって。「降りて」みれば?ぐずぐず言うんなら。そこに、新しい世界も見えてくるかもしれません。(再婚とは限りませんね)
或いはそんなに深刻に考えなくったって、結婚生活の中で(期待していたのとは違った)愛が芽生えることだってあるでしょう。何かもっと気楽で、肩ひじ張らない、ウマが合うような愛だっていいもんですよ。これだって、高いのぞみから気持ちが「降りた」から芽生えたようなもんでしょう。

受験生の話しから結婚の話まで来てしまいましたが、遅かれ早かれ、人はいつかは「降りる」もんなんです。学校の段階から、或いはもっと早くから「降りる」ことを選ぶ人もいれば、競争の階段を駆け上って、成功とやらを味わい尽くしても、最後の最後には「降りる」もんなんです。
そして(残り少ない)「俺の人生って何だったんだろう・・・・」
大切というより、味わい深い折角の人生を「競争」だけに費やしてしまうなんて。
進歩も発展も悪くは無いけれど、それだけが人生ではない。
行き詰った時、限界を感じた時、思い切って降りてみるのも一法だ。

脳科学者の茂木先生によれば、夏目漱石の一連の小説も「降りる」ことによる人生の発見小説だという。登場人物は「降りる」「降りる」皆「降りる」。坊ちゃんは、田舎教師に都落ち(降り)し、更にそれもすぐに辞めてしまう(降りる)。「それから」の代助は、不義の愛を貫き、上流階級から「降りる」。「こころ」の先生は、親友を出しぬき意中の女性を娶ってしまう。それがもとで親友は自殺する。友を死に追いやりなお自己保身に走る自分に、先生の「こころ」が反逆する。先生は今は妻となった彼女を置いて、自らも死を選ぶ。これはなかなか「降り」られずにいて相手を蹴落としてしまい、自らの「こころ」(良心)に責められてもはや取り返しのつかないところで「降りた」悲劇だ。
「死」も究極の「下降」だ。でもそれは最後の最後まで「降りなかった」(気付かなかった)人のもたらす結果であり、その時は本人はもういないのだから、気付くにも気付けない。本末転倒なのだ。

その漱石本人も大学教授という選択をしていたら、周囲からの尊敬も集め立派な博士として一生を終えたかもしれない。胃潰瘍に苦しむことも無かったかもしれない。しかし彼は「降りた」。そして当時としては、すぐつぶれるかもしれない小企業の「朝日新聞」という会社に入社し、もがきながら「日本の近代」と戦った。自分を世界大に広げて体言壮語で語るので無く、「男とをんな」の小さな物語を書きながら。なぜならそんな傲慢な見方(大言壮語)で人を救うなどということは、叶わないことを知っていたから。

私は何も、受験や競争に落ちることを推奨している訳ではない。そうではなくて、それだけが人生では無いということ、出来れば(名刺に書くような)肩書や組織への「所属」に自分の人生を「質入れ」してしまわない方がいい、といっているつもりだ。確かに言うは易く、行うは難しだ。その大変さを逃れるために皆が競って少しでも 有利な条件をと、競争をする。戦争は始まってしまってから、「反対」と言っても耳を向けてもらえない。もうモードが違うからだ。だから渦中にいる人に「降りろ」と言っても無理な相談だ。だから、その様な挑戦もいいでしょう。でももしその戦いに敗れた時には、思い起こしてほしい。

その時こそが、本当のチャンスなんだと。決められた、役束された人生でなく自分で切り開く、又組織の大きさで自分の本当の大きさを勘違いすることのない、即ち「戦争をテレビで観戦してゲームと勘違いしてしまう目」でなく「そこにいて、爆撃を受ける人たちの目」で人生を感じられるチャンスなのだと。
思い切って社会の評価から飛び降りたからこそ、意外なチャンスが巡ってくることもあるのだ。もとをただせばたかが子どもの読みものだった「漫画」は、いまや巨大なマーケットを獲得している。フェイスブックだってそうだ。「吾輩は猫である」などという小説だって、当時にしてみればとんだ「降りた」小説だった。

受験生諸君。「降り」ても広い道は開けてるんだよ。落胆することは無い。
人はいつかは必ず「降りる」。むしろ早く(心の声に)気付けてラッキーと思うべきだ。

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