アフィリエイト広告を利用しています

広告

posted by fanblog
プロフィール

冬の紳士
定年前に会社を辞めて、仕事を探したり、面影を探したり、中途半端な老人です。 でも今が一番充実しているような気がします。日々の発見を上手に皆さんに提供できたら嬉しいなと考えています。
リンク集

広告

posted by fanblog
2013年02月18日
世界平和の思想1
北朝鮮が又核実験を強行しましたね。「いまどき」と言っても通じる相手ではないですが、実際取りかえしがつかないことは、いつも一部の人間の暴走から始まるもんですね。始まってしまったら、冷静も何もないですね。やるかやられるか、取るか取られるかの世界ですから、誰にも止められませんね。アラブでもパレスチナでもいつになっても終結しませんね。
実は人類始まって以来、戦争というものが絶えた例(ためし)は無かったですね。幾多の賢人が戦争について、平和について悩み戦いましたね。
それでも例えば日本の平安時代などは殺人が殆んど無かったようですね。勿論「保元・平治の乱」などは会った訳ですがこれはもう武士の世に代わっていくとき(末期)だったわけですね。なにがあったんでしょう、平安という世には。私は個人的にはそのポイントは「男色」だったと思います。でもここはその話をする場所では無いので、一言だけ、「平和」というものは、「男色」と同じ様に現代人にとっては「非生産的な異常行動」のことなんだと思うんです。(悪いとは言ってませんので悪しからず)。

・・・唐突に「男色」と言われてもちょっと。と言われましたので少し追加すると。
仏教(仏法)を本格拡大するようになったのは、律令制度で儒教を中心とした中国思想・文化に染まっていて、敵対者を殺したり反乱をおこしたりして政治的決着をつけていた奈良時代とは違った、平和的解決法を見出す為に手厚く保護・布教し始めてからだという。藤原氏が権力中枢に進出しだすと、その政治的緊張の解決法や決着の付け方は、復讐などという方法から、寺院の建立や出家の身となり世を捨てるなどの調停法となり、また「貴族社会の対立は陰湿で敵対する人々のほとんどが複雑な血縁や姻戚で繋がっており、敗れたものを殺したりできないばかりか、権力を奪った後も様々な形で慰撫する必要があった。敗者は勝者に繋がっていたから。その様な人々の恨みを軽くする儀礼が「怨霊」の出現やその「調伏=チョウブク」だった。
長くなるのでこのくらいにしますが、このように内面に内面に入っていったのがこの時代だったんですね。「平和」って、陰湿ではっきりしないもんなんですね。人間世界だけで廻そうとするからでしょうね。その結果が、女たちの嫉妬と足の引っ張り合い(決して殺したりはしない)の、世界に誇る名作「源氏物語」なんですね。仏教はもともと寛大で欲望を制限しなかったですね。勿論「争い心」の行き場の亡くなった男性たちの「男色」にも寛容だったんですね。従ってこの時代の象徴ということで・・・・・・・

争いの伏線にあるのは、双方の自己主張ですね。それに何かの我を失った人間の異常行動がトリガーとなって始まる。だからどんなところでもその芽は存在している。

トルストイが、「本気で戦争を無くしたかったら、食べ物を変えなければ駄目だ」と言っていたのを何処かで読んだことがあります。でもそれ(人間の平和)も地球上のあらゆる生物にとっては、迷惑な異常行動なんですね。
免疫学の多田富雄先生がおっしゃっていましたが、「以前NHKで「人体」という番組がありました。その撮影がスタートする時、企画会議があって、ナレーションの紹介があったんですけど、人体というのは大きな森のようで、そこで命が生まれ、小川が流れ、そこに木がはえ、小鳥が囀っている。初めはそういう内容だったんです。私はそんなのおかしいって言ったんです。人体というのは例えばニューヨークシティみたいなもので、犯罪もあるし破壊も行われるし、ダイナミックな建設も行われる。」「森を持ってくるんなら、殺し合いで食っているもの食われているものがあって当然だ」と。
ブラジリアやモスコーみたいに完全にプログラム化された都市は次元の低いもので、ニューヨークや東京の様な中心も無く、増築増築で拡がり、そこかしこに中心がある、それがあちこち全部繋がっている。ところが誰か一人が考えて、まず真ん中に中心を持ってきてそこに主要駅をつくる・・という風になってしまうと、すべて官僚や何か権威や権力に監視された自由の無いものになってしまって、生き生きとしない。

争いのあることが通常のことであって、考えられている平和は束の間の異常事態ということになりますね。よくよく考えれば、合理は権利に繋がり、権利は主張に繋がり、権利は争いに繋がりやすいんですね。その中心には、権力者や神が鎮座まします訳ですね。そして(ここが肝心なんですが)その外には 理に合わない被差別民が締め出されている訳です。

これに対して、非合理は権利の追求よりも、何か人類の目的だとか、宇宙の意味するものだとか
あまり役に立ちそうもないこと(理想)を大事に思うんですね。食物連鎖から離れて立っているんですね。だからその中心にも誰もいないし、権力者もいない。そういえば日本の中心の東京のそのまた中心には、経済的には全く意味のない「空間」がありますね。そう皇居ですね。さらには、各地にある神社やおみこしの中も空っぽで、開けてみても誰もいない。何も無い。「空」(から)ですね。空(から)はウツでもあります。トトロが棲んでいた「むろ」も空っぽでしたね。「ウツは空っぽなのにそこに何かが生まれたり宿ったりするという生成力を持った言葉でした」まさに何かになる前のスタンバイの状態なんですね。ips細胞も、各細胞が遺伝子の命令で何か特定の部位になる前の状態にリセットしたものでしたね。同じですね。
だから「その為にウツに言葉を当てると「空」或いは「虚」となるとともに「全」ともなります。もともと全く正反対の内容を持っているのに両方の意味をもちうるのです。こうしてウツは「ウツロイ」となり
「ウツツ(現)」にまで派生していくのです。」(松岡正剛・日本という方法)

もともとこの世界は、決して誰かが中心にいて、他を支配するんでなく、「山川草木国土悉皆成仏」の世界で、我々の生きる世界の根源で差別された人々も動植物も同じ命を持った存在として交歓し合う次元に生きるんですね。

・・・・その安息と親和の世界には、狂者さえ参入を許されていた。フォーチュンはディクソンら友人とともに鎌倉を訪ねたが、町中に入ると女が一人道路の真ん中に座り込み、着物を脱いで裸になって煙草を吸い始めた。明らかに気が違っているのだった。フォーチュンが茶屋で休んでいると、彼女が又現れて、繋がれているフォーチュンらの馬に草や水を与え、両手を合わせて馬を拝んで何か祈りの言葉を呟いていた。彼女は善良そうで子どもたちが恐れているふうはなかった。・・・・・・それから大仏を見物し茶屋へ帰って 昼寝したが、フォーチュンが目覚めて隣室を見やると、さっきの狂女が、ぐっすり眠っている一行の枕元に座って団扇で煽いでやっていた。・・・・・・・狂女は茶屋に出入り自由で、彼女のすることを咎める者はだれもいなかったのだ。当時の文明は「精神障害者」の人権を手厚く保護するような思想を考えた訳ではない。にも拘わらず、障害者は無害である限り、当然そこに在るべきものとして受け入れられ、人々とまじりあって生きてゆくことができたのである。・・・・(「逝きしし世の面影」渡辺京二)

これが、合理の世界だったらたちまち病院へ追放ですね。そして「臭いものには蓋」ですか。そうでしょうね、狂人でなくとも、年をとった・経済的に役に立たないというだけで施設に囲い込みですからね。これが合理の国にやり方なんですね。変ったものですね日本も。益々了見が狭まっていきますね。
殺戮や虐殺或いはミクロの世界でのウイルスの侵入の様なじわじわとした殺傷から、無自覚な生物間の殺戮と、食物化まで、或いは逆に人間界の不思議な現象「喜捨」や他人の為の無私の行動まであらゆる悪や善と言われている行為が、それぞれがその行為と反対の、非難したり尊敬したりする対象に支えられているという自己矛盾を知りながら、生きていかざるをえない。その様な矛盾の上に立った考えから、トルストイは「戦争と平和」を書いたのだろうか。

これは「戦争と平和は同じものだ、という恐ろしい思想ではなかったか。
……中略…… 戦は好戦派というような人間が居るから起こるのではない。
人生がもともと戦だから起こるのである」と。」(小林秀雄)

これはとても深い思想ですね。戦争や平和を語るものは、これくらいの広い視野と深い自覚を持たなければなりませんね。お互いが仲良くなんていうのは、何処か人間だけのエゴでいやらしいですね。現に我々平和主義なんて言ってる足元で、毎日毎日せっせと、動物や魚や植物を殺し、食料にしている訳です。毎日毎日「いただきまーす」と言って食事をしているのは、言葉を変えれば「命をいただきまーす」といって殺戮をしているわけですから。動植物から見たら、毎日我々の仲間が理不尽に、「何の罪もないのに!」殺されている。戦争状態ですね。しかも彼らからは何の手も出せない一方的な負け組で。それを知ってか知らずにか、挙句の果てに、「まいう!」とか「とろけそう!」とか「新鮮だ」とか味にうるさいなど自慢げにふるまう者もいる。なんて傲慢で勝手なやつだ人間て言う奴はと思いませんか。
でも我々が受け入れなければならないのもこの現実なんですね。だからこそ、一人一人がこの現実を知り、キリスト教ではありませんが、こういう罪を犯さなければ生きられない存在なんだという自覚を持っていさえすれば、自制することは可能なんですが・・・・。
それは超大変なことですね。なぜって、「異常事態」を作り続けなければならないことだからです。
ほっとけばすぐに争いの世界に逆戻りしてしまう。ではどうしたらいいんでしょうか?1国だけのまとまりだったら、外に誰か悪者を作って国内の気持ちを一つにする。中国や韓国が日本に対してやっていることですね。(実際過去には、日本は悪かったんですがね。良かれと思ってるので迷惑かけても許されると思っている。)でもこの古典的手法は、長続きしませんね。今はもう(私の大嫌いな)経済のグローバリズムの中にどっぷりつかってますからね。背に腹は代えられないですね。いつの間にか何か理由をつけて、(無かったことのように)しらばくれるでしょう。でもこの「経済のグローバリズム」では平和は無理ですね。食い合いの為の競争のシステムですから、脱落者、ルサンチマンが出るんです。

そうではなくて、心のグローバリズムなんですね、いま必要なのは。そんなのは夢物語さ。」と言われるでしょうが、まさにそうなんです。なぜって、くどいですが「異常行動を維持させるんですから」。
そんなことは判り切っている。でもやるしかないんじゃないか。
やる気が無い奴に夢物語なんて言ってほしくないですね。(続く)


この記事のURL
コメント
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

コメント
Posted by:vgshxzdff at 2015年11月20日(Fri) 17:36



 
<< 2019年08月 >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
最新記事
最新コメント
shd_mzKl
久方の (09/25)
Kyperbup
久方の (07/19)
MegaMarketbup
久方の (07/18)
Walteroxicy
久方の (07/12)
AhmdEmory
今年のお彼岸 (01/29)
AhmdEmory
今年のお彼岸 (01/24)
KbctFuck
今年のお彼岸 (01/21)
スーパーコピーブランド専門店
エポケーという方法 (07/08)
流行や人気モデルの最新情報など、憧れのブランド全部満載しております。
栗のみ食いたる娘 (07/07)
人気スーパーコピーブランド時計激安通販専門店
富士山世界文化遺産登録の理由・・・・「芸術の源泉」とは (06/30)

×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。