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2011年07月17日
「クロエ」見てきました
 この映画、ちょっと知名度が低いような気がしますんでまずは「シネマトゥデイ」より予告映像を。



 先日書いた「今年見た映画」のリストを振り返り、改めて偏ってるなぁ…と感じたため、今回はあえてこの映画をチョイスしてみましたが、こんなもんでしょう(笑)。それと、映画を紹介しているサイトで「人は信じやすいことを信じる」との解説があり、「疑心暗鬼」がキーワードになりそうな映画。それでは恒例の【感想:Start】〜【感想:End】の間にネタバレの可能性ありです。

【感想:Start】

 夫の浮気を疑い、若くて美しい娼婦を雇い誘惑してみる。その誘惑に夫は乗ってしまうのか?

 毎度お馴染みの「感情移入」と言う目線から言えば、登場人物の誰もターゲットにならないため、淡々とドラマを見送ったと言う感じでしたので、映画としては良かったとは思いますが、あまり深くは入れませんでした。まぁ、この映画、今朝知って予備知識がほとんどないまま見たのが幸いしたのもあるかな?

 自身は産婦人科医でご主人は大学教授、ハンサムな息子も立派に成長し、まさに満たされた家族でありながら、たった一つの行き違いから、大きくくずれてしまう。その行き違いと言うのも、夫の誕生日に帰宅のための飛行機に乗り遅れ、準備したサプライズ・パーティーがフイになってしまった事、そして翌日に教え子の女学生から2ショットのメールが送られてきたのを盗み見してしまった…と言うことから。

 で、すぐに感じたのが、主人公は完全に自分以外の家族を所有物と勘違いしてるんじゃないか?と。結局、一番問題があったのは彼女で、その疑心暗鬼と勘違いから若くて美しい娼婦、「クロエ」と接触してしまう。そして当然の様に、クロエも彼女にしてみればお金でどうにでもなる“持ち駒”のつもりだったのでしょうが…

 自分で依頼しておきながら、夫との関係を報告されて嫌悪する主人公。逆ギレ気味にクロエに対し、今までに人を愛した事があるのか?と問うシーンがあります。主人公以外の人間も当然、それぞれ人格のある人間と言うことを見誤った主人公こそ、全ての不幸の元凶。

 結局、主人公は身の潔白を訴える夫よりも、彼との情事を報告するクロエの言葉を信じる。もはや家族愛と言うものも無くしてしまった様な主人公の家庭にまでクロエは入り込んでいく…と、このくだりあたりから、エンディングは予想がついてしまったのは残念。

 もうちょっと、「えっ?」って言う展開が欲しい気もしましたが、合格点はクリアしている映画です。もっとも、お金出して損したとは思いませんが、今朝起きた時点の私に声を掛けるとしたら…「出かけるのはおやめなさい」って言うかも。

 あっ、ちょと目線を変えてみると産婦人科医として学問的に女性の悦びを知っている主人公。しかし自分の事となると…。それに対し、悦びと言うものを熟知しているクロエ。この二人の官能シーンなんかは、熟女好きの人になら十分楽しめると思います(笑)。

【感想:End】

 で、【感想】の枠の外でネタバレっぽいことを書きますが、「ゆりかごを揺らす手」と同列の映画と思ってもらえれば。まぁ、「感想」があらすじで終始したってのが、私のこの映画に対する評価の全てだと思います。


 最後に。3連休で映画を2〜3本くらい見ようかと思ってましたが、「スーパー8」以外はあまり食指が動かない。「コクリコ」か「ハガレン」?

 いやいや、こう言うときこそDVDを借りよう。とりあえず「SAW・ザ・ファイナル」でも見るかな。

「クロエ」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

クロエ@ぴあ映画生活

{a8.net http://tenant.depart.livedoor.com/t/asahirecord/item4586422.html?lid=af0501}


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