2011年10月04日
「差別」を私なりに考える(2)
今回は特に感想を述べず、淡々と思い出話をいくつか。
近くのある飲食店について。隣接して知的障害者の支援施設があり、接客が可能な方がお手伝いをしていますが、知的障害を持つ人は接客に手を抜かない。料理を提供する際、「どうぞごゆっくり」では終わらず、「・・・していってください」までしっかりと言っていました。
しかしあるお客さん、「○○と××をご注文の方」と言いながら料理を持ってきたのに、読んでる漫画に夢中になり気が付かない。軽くパニックになる店員。なんと言う配慮のない客!
が、この配慮のなさは、店員が健常者であろうと知的障害者であろうと「差別していない」対応なんだろうなぁ。
昔、一緒に働いていた中国人女性がいました。ある日みんなで飲みに行った時、私が彼女との会話の中で「中国人」との単語を使ったことに上司が一言注意が入りました。「中国人」って言うな、と。
もちろん、即座に反論しました。「アメリカ人」「ドイツ人」「中国人」、「メキシコ人」「カナダ人」「韓国人」・・・これ、明らかに「中国人」「韓国人」などの言葉を差別用語として認識しているからこその発言。もちろん、直接的な言葉での反論はしませんでしたが。
過去に韓国人の知人から「何で俺らだけ“韓国の方”とか言う言い方をするの?“韓国人”って言葉に抵抗がある証拠でしょ?」との発言がありました。私もこの意見に同意、何に対する配慮か「在日コリア」とか言う妙な言い回しが大嫌いです。
以前(10年以上前かなぁ?)に見たNHKの科学番組。自立型で簡単な会話のできるロボットを試作し、実験として幼稚園に持っていくと、いっせいに園児が取り囲み質問を投げかける。ロボットは返事ができずフリーズ(機能停止)してしまった。
基本的な会話などはキッチリできるはずなのに・・・と研究チームが原因を究明すると、多くの質問を処理し、回答するのに順序をつけなければならないが、その優劣を上手く付けられなかったのが原因。解消法として、質問の内容とは別に園児に優劣(極端な言い方をすれば好き嫌い)を付けて振り分ける必要が出てきたとか。
ロボットを人間に近づけるためには、人間の嫌な部分までコピーしなければならなかったと言うエピソードでした。(記憶に頼ったお話ですが、これ、手塚治虫の「アトム」のエピソードでスカンク草井のセリフでありますねぇ)
かつて食肉流通システムに携わっていた時の話。養豚業の生産、肥育、出荷などをデータとして整理する必要がありますが、その処理ロジックとして生まれた子豚をオス・メスに分け、種ブタ、母ブタとなる子豚を選別。オス豚は去勢する事で・・・と、流れがありますが、あくまでもデータとして、そして正式名称として「メス豚」と言う言葉が会議の中で出てきますが・・・口に出すのに抵抗があったなぁ(笑)。
横浜の市ヶ尾に住んでいた頃、通勤には田園都市線を使っていました。その電車の中、電車で通学する小学生が言葉遊びをしていました。
どんな遊びかと言うと、濁点の「点」を抜いて駅名を読んでいましたが、「青葉台」は「あおはたい」、「藤が丘」は「ふしかおか」、「いちがお」は「いちかお」、そして・・・その次の駅の名前を濁点を抜いて連呼していましたが、大人はみんな顔を伏せていました。この子達、言葉の意味を知らないんだろうなぁ。
最後は同じく神奈川県の大和市に住んでたころの話。乗っていた電車は空席はないものの、7人がけの席に何となく6人が座っているような状態。無理に詰めてもらってまで座らなくても良いや、って感じの込み具合。そこへ杖を持ち両膝に金属製の器具をつけた初老の女性が乗ってきましたが・・・席を譲る人がいない!
えっ?っと思ってたら電車が走り出した。義憤と言うには大袈裟ですが、6人の配慮のない連中に声を掛け、席を空けてもらいました。そしてご婦人に声を掛けると、申し訳なさそうに会釈しますがその席に座ろうとしない。
せっかく席を空けてもらったんで、遠慮なさらずに、と着席を促すが、相変わらず困り顔の愛想笑い。
何となくこちらの好意を無視されたかのような気持になりましたが、次の駅が近付いてその理由が分かりました。走行中の電車での歩行も困難で、動けなかっただけだと。
何の見返りも望まずにやった好意のつもりでしたが、私の心のどこかに感謝の要求があったのでは無いか?と感じ、それから10年以上経つ今でも「好意」のあり方を考えさせられる思い出となっています。
以上、このシリーズで意味がある話かもしれませんし、単なるむかし話かもしれません。上手くこれらのエピソードに繋げられるかどうかも定かではありませんが(笑)。
{a8.net http://tenant.depart.livedoor.com/t/mangazenkan/item5306914.html?lid=af0501}
近くのある飲食店について。隣接して知的障害者の支援施設があり、接客が可能な方がお手伝いをしていますが、知的障害を持つ人は接客に手を抜かない。料理を提供する際、「どうぞごゆっくり」では終わらず、「・・・していってください」までしっかりと言っていました。
しかしあるお客さん、「○○と××をご注文の方」と言いながら料理を持ってきたのに、読んでる漫画に夢中になり気が付かない。軽くパニックになる店員。なんと言う配慮のない客!
が、この配慮のなさは、店員が健常者であろうと知的障害者であろうと「差別していない」対応なんだろうなぁ。
昔、一緒に働いていた中国人女性がいました。ある日みんなで飲みに行った時、私が彼女との会話の中で「中国人」との単語を使ったことに上司が一言注意が入りました。「中国人」って言うな、と。
もちろん、即座に反論しました。「アメリカ人」「ドイツ人」「中国人」、「メキシコ人」「カナダ人」「韓国人」・・・これ、明らかに「中国人」「韓国人」などの言葉を差別用語として認識しているからこその発言。もちろん、直接的な言葉での反論はしませんでしたが。
過去に韓国人の知人から「何で俺らだけ“韓国の方”とか言う言い方をするの?“韓国人”って言葉に抵抗がある証拠でしょ?」との発言がありました。私もこの意見に同意、何に対する配慮か「在日コリア」とか言う妙な言い回しが大嫌いです。
以前(10年以上前かなぁ?)に見たNHKの科学番組。自立型で簡単な会話のできるロボットを試作し、実験として幼稚園に持っていくと、いっせいに園児が取り囲み質問を投げかける。ロボットは返事ができずフリーズ(機能停止)してしまった。
基本的な会話などはキッチリできるはずなのに・・・と研究チームが原因を究明すると、多くの質問を処理し、回答するのに順序をつけなければならないが、その優劣を上手く付けられなかったのが原因。解消法として、質問の内容とは別に園児に優劣(極端な言い方をすれば好き嫌い)を付けて振り分ける必要が出てきたとか。
ロボットを人間に近づけるためには、人間の嫌な部分までコピーしなければならなかったと言うエピソードでした。(記憶に頼ったお話ですが、これ、手塚治虫の「アトム」のエピソードでスカンク草井のセリフでありますねぇ)
かつて食肉流通システムに携わっていた時の話。養豚業の生産、肥育、出荷などをデータとして整理する必要がありますが、その処理ロジックとして生まれた子豚をオス・メスに分け、種ブタ、母ブタとなる子豚を選別。オス豚は去勢する事で・・・と、流れがありますが、あくまでもデータとして、そして正式名称として「メス豚」と言う言葉が会議の中で出てきますが・・・口に出すのに抵抗があったなぁ(笑)。
横浜の市ヶ尾に住んでいた頃、通勤には田園都市線を使っていました。その電車の中、電車で通学する小学生が言葉遊びをしていました。
どんな遊びかと言うと、濁点の「点」を抜いて駅名を読んでいましたが、「青葉台」は「あおはたい」、「藤が丘」は「ふしかおか」、「いちがお」は「いちかお」、そして・・・その次の駅の名前を濁点を抜いて連呼していましたが、大人はみんな顔を伏せていました。この子達、言葉の意味を知らないんだろうなぁ。
最後は同じく神奈川県の大和市に住んでたころの話。乗っていた電車は空席はないものの、7人がけの席に何となく6人が座っているような状態。無理に詰めてもらってまで座らなくても良いや、って感じの込み具合。そこへ杖を持ち両膝に金属製の器具をつけた初老の女性が乗ってきましたが・・・席を譲る人がいない!
えっ?っと思ってたら電車が走り出した。義憤と言うには大袈裟ですが、6人の配慮のない連中に声を掛け、席を空けてもらいました。そしてご婦人に声を掛けると、申し訳なさそうに会釈しますがその席に座ろうとしない。
せっかく席を空けてもらったんで、遠慮なさらずに、と着席を促すが、相変わらず困り顔の愛想笑い。
何となくこちらの好意を無視されたかのような気持になりましたが、次の駅が近付いてその理由が分かりました。走行中の電車での歩行も困難で、動けなかっただけだと。
何の見返りも望まずにやった好意のつもりでしたが、私の心のどこかに感謝の要求があったのでは無いか?と感じ、それから10年以上経つ今でも「好意」のあり方を考えさせられる思い出となっています。
以上、このシリーズで意味がある話かもしれませんし、単なるむかし話かもしれません。上手くこれらのエピソードに繋げられるかどうかも定かではありませんが(笑)。
{a8.net http://tenant.depart.livedoor.com/t/mangazenkan/item5306914.html?lid=af0501}
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