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三連符の調べで夢見心地

 Augie Meyersの新譜が届きました。
 健康不安が心配だったDoug Sahmの盟友は、嬉しいことに元気な歌声を聴かせてくれました。
 先程から、何度も聴き返しているのですが、なごみまくっています。
 どうやら、長くお付き合いすることになる1枚になりそうです。


Trippin Out On Triplets
Augie Meyers

1. Something Wrong
2. Think It's Over
3. Leave Me Something *
4. Last Night I Cried *
5. What Am I Living For
6. Sittin Up At Night *
7. Crazy Crazy Baby
8. I Cried A Tear
9. Pleading My Love
10. I'm Not A Fool
11. Matilda
12. Do You Like I Do *
 

 今作でのオーギーは、ピアノ、オルガンに加えて、一部の曲ではギターも弾いているようです。
 ただし、どの曲のギターが、彼のプレイなのかはまでは、クレジットがないので分かりません。 

 バック陣は、ジャック・バーバー、ロッキー・モラレスというお馴染みのダグ・サーム人脈から、これまた同様、古いお仲間のルイ・バストスまで、うれしいメンツで固めています。
 あとは、チャーリー・マクバーニーの名前があれば、なお良かったんですが…。

 そして、ドラムスは、ジョージ・レインズではなく、息子のクレイ・マイヤースが叩いています。

 気になる収録曲ですが、アスタリスク・マークを付けた曲がオリジナルで、他は全てカバーです。
 オリジナル曲では、オーギーお気に入り曲の再演が含まれていますが、新曲では、ラストの曲が気に入りました。
 ただ、カバーについては、困ったことに一切クレジットがありません。

 しかし、一般的には無名でも、テキサス、ルイジアナ系の音楽が好きな方なら、すぐにそれとわかる有名曲が大半です。
 ジミー・ドンリー、チャック・ウィリス、バック・ロジャース、ラ・ヴァーン・ベイカー、ジョニー・エイス、クッキー&カップケイクスなどの名曲ですね。

 ちなみに、10曲目の曲名は簡略化されていますが、もちろん I'm Not A Fool Anymoreです。
 ダグ・サームも、フレディ・フェンダーもやっていた名曲です。
 ただ、この曲のオリジナルは、誰が正解なのでしょうか?

 そして、アルバム幕開けの1曲、Something Wrongは?
 聴く前は、When Something is Wrong with My Babyなのかな、とも思いましたが、メロディが違いますし、歌詞も出だしが違うので別の曲です。
 
 アタマは、多分、I'd It All Plan(?) Just for Youで始まり、サビでは、What Can I Do, When Something Wrong With Youと歌っています。(…と思います。)

 ルイジアナ系の三連バラードということで、直感でファッツ・ドミノを調べたところ、ずばり正解でした。
 正しい曲名は、Something's Wrongです。
 英AceのCD、Inperial Singles Vol.2 1953-1956に収録されていました。

 このシリーズは、Vol.3まであって、3枚とも私の長年の愛聴盤なのですが、この曲は覚えていませんでした。
 54年リリースの曲ですので、ちょうどR&B全盛期からロックンロールの確立へと向かう時期の曲でがすが、原曲は脱力系の仕上がりになっていて、ファッツ・ワールドに引きこまれます。

 やはり、三連符の曲は、ファッツから調べるというのが正解のようです。
 最近は、最初期のファッツがお気に入りでしたが、久々にVol.2を聴きました。

 などと、曲調べをしつつ楽しんで聴きましたが、今回のアルバムでは、アコーディオンを弾いていず、ポルカなどの賑やかめの曲がないことに改めて気付きました。
 徹底して、哀愁の三連バラード系で攻めるコンセプトで作られています。

 アルバム・タイトルのTripletsは、普通に辞書をひくと三つ子という意味が第一に出てきますが、この場合は、アルバム・コンセプトからいって、三連符を意味しているんでしょう。
 そして、Trippingは、麻薬などでハイになっている状態ですね。

 麻薬のような哀愁の三連バラードで、恍惚と陶酔の世界にいざなってくれる、スペシャルな1枚でした。
 さて、もう一回聴こうっと…。



こちらは、73年の2ndソロのタイトル曲です。でも再演バージョンかな?




 関連記事はこちら  オーギー・マイヤースさん、気をつけて
              テックス・メックス・ビートルズ

コレクタブルズのつらいお仕事

 米コレクタブルズは、オールディーズの再発を目的とする会社としてスタートして、次第にカタログを増やし、ブルースやソウルなども扱うようになりました。


Get On Up
Doug Sahm And Augie Meyers
 
1. Crazy Feeling
2. Get On Up (Don't Fight It)
3. Walking Slowly
4. Further On Down The Road
5. Crazy Crazy Baby
6. Candy Kisses
7. Golly Gee
8. Peace Of Mind
9. Keep On Knockin'
10. Think It Over
11. I'm Not A Fool Anymore
12. A Real American Joe (Little Doug Sahm)
13. Rollin' Rollin'  (Little Doug Sahm)
 

 しかし、米国の再発の分野には、ライノという超優良レーベルがあり、競合しないうちはまだ良かったのですが、数年前からスタックスやアトランティックのリイシューに参画して、もろかぶりとなり、悲惨なほど仕事の質の違いが白日の下にさらされてしまいました。

 ライノといえば、まず音質がいいという、もう信仰に近い支持があります。
 一昔前は、Bill InglotDan Herschというコンビの名前は、それこそ黄門様の印籠のような威力がありました。

 未発表曲や、別テイクの発掘などは、アナログ時代には重視していませんでしたが、CD時代になってからは、ヨーロッパや日本のレーベルに負けない、時には凌駕する仕事をしています。

 そして、オリジナルのデザインを尊重したリーフレットの丁寧なつくりや、ライナーではデータ面でのリサーチは半端ないもので、まさにかゆい所に手が届く仕上がりが嬉しいです。

 こういった対象への愛情に溢れた仕事に対して、コレクタブルズの仕事は、やっつけだと思わずにはいられません。 

 デザインのバランスを崩している無駄に大きなロゴ、三つ折りだけど、実態は見開きで、やる気も情報量もないライナーなど、ほとんど全ての面で、オリジナルのアナログLPに劣っている仕様なのが、コレクタブルズのCDです。

 なぜ、こういう会社がライセンスを得て、Sam & Daveや、Wilson Pickettのリイシューをリリースしているのか、困ったものだと思います。

 そして、Doug SahmAugie Meyersの名作が、このような形でCD化されているのは、見るに忍びない気持ちで一杯です。

 アナログLPと聴き比べているのですが、私の耳にはアナログ盤のほうが、良い音に聴こえます。
 スタジオでの会話が、わざと残されている箇所などは、確実にアナログ盤の音の方が、よい音だと思います。
 
 私は、戦前ブルースこそ、それほど聴きませんが、ヒルビリー・ブギやウエスタン・スイングなどの30年代の音源など、かなり古い音楽にも好きなものが多いです。

 このように、私は、モノラルの音楽が趣味のど真ん中ということもあり、オーディオ・ファンでもないので、あまり音質にはこだわらない方です。
 しかし、やはり好きな音楽を、いい音で聴きたいというのは、ごく自然な気持ちです。

 このCDは、95年リリースですので、今さらと言う感じですが、手に入れたばかりの私としては、大きな失望を感じたと、素直な気持ちを言っておきたいです。

 唯一のなぐさめは、Little Doug Sahm名義での2曲のボーナス・トラックです。
 スチール・ギターを弾いているという話は聞いていましたが、マンドリンやフィドルはどうなんでしょうか?
 興味は尽きません。
 ただし、短いライナーに記述されている、6歳の時の録音というのは誤りでしょう。

 ぜひとも、米ライノや、英エイスあたりに、最新デジタル・リマスタ、オリジナル仕様での、愛情あふれる再生を望みます。





輸入代行サービスを体験しました

 初めて、輸入代行サービスというものを使ってみました。
 以前にも、試みかけたのですが、実際に使うまでにはいたりませんでした。

 今回のアイテムは、やはりCDで、具体的には、アマゾンUSのマーケットプレイス出品商品です。
 私は、このブログを始めた前後から、アマゾンUSやUK、DEなどに注文するようになりましたが、いつも翻訳ツールで確認しているのは、海外発送の可否です。

 今回のケースも、欲しいアイテムを扱っているショップが、アメリカ以外への発送不可というところだったのです。
 輸入代行サービスは、現地(この場合アメリカ)の事務所を経由して、日本へ発送する流れになります。

 今回依頼したアイテムは、このアルバムです。


Get On Up
Doug Sahm And Augie Meyers
 
 West Side Sound Rolls AgainをコレクタブルズがCD化したもので、2曲のボートラ追加があるとはいえ、ジャケット、タイトルの変更、資料的価値の薄い作り、褒められない音質など、残念な点が多いCDではあります。

 何度か、マーケットプレイスに出品されているものを見かけましたが、本邦アマゾンで、中古で約15,000円とか、アマゾンUSで同じく中古約100ドルとかの値段がついており、ためらううち、入手を逃していたのでした。

 今回、触手が動いたのは、珍しく新品の出品だったこと、また値段も約25ドルと、さほど高額でもなかったということがありました。

 皆さんは、1枚のCDに、普段どれくらいの金額を費やしておられるでしょうか?
 私の場合、日本のショップでは、多いのは、1,500円から2,500円くらいまでです。
 アマゾンUSでは、本体10ドル以下のものを選ぶことが多いです。
どうせ、すぐに届きませんし、海外発送料もそれなりにかかります。

 それからいくと、本体価格のみで25ドルというのは、私には、べらぼうに高いと感じる価格です。

 それでも、欲しい商品ですし、これを逃すと長い後悔の日々が待っている可能性は大です。
 そうしたわけで、今回、輸入代行サービスの使用に踏み切ったのでした。

 私は2業者を選び、両社に見積もりを依頼しました。
 どちらも、依頼翌日には、見積もりの提示がありました。
 そして、約1,000円低い提示があった業者を選んだのでした。

 注文から受け取りまでは、次のような流れでした。
 @ ネットで見積もり依頼   (11/4)
 A メールで見積もり提示 (11/5)
 B ネットで正式依頼 (11/5)
 C 業者からアマゾンUSへ注文 (11/5)
 D 前金(本体価格)の銀行振り込み (11/8)
 E 前金の入金確認        (11/8)
 F 残金の送金依頼 (11/12)
 G 残金の入金確認 (11/12)
   (この間、アメリカ事務所へ商品到着)
 H 日本への商品発送 (11/13)
 I 商品の受け取り (11/18)

 というわけで、初めてのお使いならぬ、初めての輸入代行サービスは、無事完結したのでした。
 ダグ・サームの命日に商品が届いたのは、偶然ですが、なにかを感じずにはいられません。

 ちなみに、今回の依頼で、私が支払った総額は、約5,500円です。
 内訳は、本体価格+手数料+海外送料です。
 これを高いと感じるかどうかは、人それぞれだと思います。

 今回の金額の中で、最も比率が高かったのは送料でした。
 今回の経験から、手数料が3,000円以下なら、まあ良心的な業者だと思います。

 ちなみに、セカイモンのオークション落札の場合にかかる費用は、品物にもよると思いますが、このケースより割高だと思います。


白夜の国から

 いつものように、Obinさんのブログを訪問したら、今日はDoug Sahmの命日だとのこと、日ごろからダグ・ファンを公言している私としては、「あっ」と声なき叫びを押し殺したのでした。
 フタミジュンさんは、West Side Sound Rolls Againを聴いて過ごされるというコメントを寄せられています。
 私はどうしようかと考えて、このアルバムを選びました。


Midnight Sun
Sir Douglas Quintet

Side A
1. Let't Don't Waste A Minute
2. This Time
3. High High, Bye Bye
4. One More Time
5. Someday
6. Carol Jane

Side 2
1. Meet Me In Stockholm
2. Charisma Face
3. Be Real
4. Little George Baker
5. Sugar Bee
 

 このアルバムは、私にとって、ダグ・サーム初体験にあたるものです。
 Back To Dilloのイラスト・ジャケットに惹かれながらも、最初の1枚にこちらをチョイスした理由は、裏ジャケに写っている、ダグ・クリフォードの写真の力によるところが大きいです。

 このころは、既にCCR命になって、かなり経っていた時期だと思います。
 誰しも、初物を手に取るときは迷うものだと思いますが、強力に背中を押してくれたのが、大好きなバンドのドラマーのバスト・ショットだったというわけです。


 多分、何を選んでいても、その後の展開に大差はなかったと思います。
 私は、タグ・サームを好きになり、テキサスやルイジアナの音楽に魅かれていくさだめにあったのでした。

 このアルバムは、スカンジナビアの沈まない太陽の下から、ダグから私たちへのロマンチック・ムードに誘う、極上の贈りものなのでした。

 全ての曲が、郷愁を誘うものばかりです。
 …Timeで終わる曲名を持つ2曲に、まず心惹かれました。

 そして、広大に広がる景色など、たくさんのイメージを思い起こさせてくれる、Carol Janeや、Meet Me In Stockholmといった曲に、夢中になりました。

 でも、結局は全てがたまらなく好きになるのに、さほど時間は必要なかったです。

 High High, Bye Byeのみ、なんとなく浮いているようで、居心地が悪そうに感じましたが、それも含めて良くできたアルバムだと思います。

 Little George Bakerは、後にルイ&ラヴァーズのCDで再会する日を予見するかのように、この時、楽しい伏線をひいてくれました。
 ルイ・オルテガのボーカルも、大好きです。

 最後に、がやがやとローカル・バンドっぽく終わる、Sugar Beeでの痰の絡んだようなボーカルも愛おしいです。

 最高の音楽をありがとう。


Meet Me In Stockholm by Sir Douglas Quintet



ジェイムズ・バートン、憧れのギター・マスター

 昔、ライノ・レコードが、ギター・マガジンと共同で、さまざまなギター曲のコンピレーションCDを作ったことがありました。

 当時、その中のカントリー・ギターのコンピが好きで、よく聴いていました。
 多少古臭くても、普遍的なかっこよさに満ちた愛すべき曲たちの中で、ひときわ光っていた曲があって大好きになりました。
 それがこのアルバムに収録されている、Corn Pickin’でした。


Corn Pickin' And Slick Slidin'
James Burton & Ralph Mooney

1. Columbus Stockade Blues
2. I’m a Lonesome Fugitive
3. The Texas Waltz
4. My Elusive Dreams
5. It’s Such a Pretty World Today
6. Corn Pickin’
7. Moonshine
8. Your Cheatin’ Heart
9. Laura (What’s He Got That I Ain’t Got)
10. Spanish Eyes
11. There Goes My Everything
12. Sneaky Strings


 開放弦をグワン、グワンいわせるトワンギーなプレイも、ライト・ゲージの軽快なプレイも大好きで、繰り返し聴いたものでした。

 ジェイムズ・バートンは、最も好きなギタリストの一人です。
 ラルフ・ムーニーのスチール・ギターのプレイはもちろん素晴らしいですが、主役はやはりバートンです。

 このアルバムでは、この人の懐の深いプレイの中でも、カントリーのリフのさまざまなバリエーションを楽しむことが出来ます。

 聴いて心地よくなれる、大変魅力的なギター・インスト・アルバムになっています。







サムとデイヴ、再生する魂

 またまた懐かしい英エドセル盤LPが出てきました。
 リリース時期を見ると84年で、なんとルーファス・トーマス盤と同年です。
 このころ、英エドセルは、アトランティックの掘り起こしを行っていたようです。


Can't Stand Up For Falling Down
Sam & Dave
 
Side 1
1. Baby Baby Don't Stop Now
2. I Can't Stand Up For Falling Down
3. Born Again
4. My Reason For Living
5. This Is Your World
6. Holdin' On
7. Come On In,
8. When You Steal From Me (You're Only Cheating Yourself)

Side 2
1. I'm Not An Indian Giver
2. Get It
3. Ooh Ooh Ooh
4. Don't Pull Your Love Out
5. Knock It Out The Park*
6. You Easily Excite Me*
7. One Part Love, Two Part Pain
8. Jody Ryder Got Killed
 

 このアルバムは、Sam & Daveの吹き込みの中でも、スタックスとアトランティックの契約が終了した以降の曲を中心にコンパイルしたものになっています。

 ただ、録音とリリース時期が違うのでしょうか、ヘイズ、ボーターによるプロデュース曲が散見しています。

 タイトル曲のI Can't Stand Up For Falling Downは、スタックスの番号が振られている曲で、エルヴィス・コステロのカバーを先に聴いていましたので、この原曲を始めて聴いたときは驚きました。

 ご存知の通り、コステロ盤はアッフ゜・テンポにアレンジされており、このバージョンから原曲をイメージできる人は、まずいないでしょう。
 ちなみに、コステロのカバーが出たのは80年のことでした。

 原曲は、Sam & Daveの代表的なバラード、「僕のベイビーになにか」に比肩する感動作に仕上がっています。
 この曲の伴奏で流れるピアノには、微妙なピッチのふらつきのようなものを感じ、なにか迫りくる不安感と緊張で心を一杯にさせられます。

 この曲が、Sam & Daveのオリジナル・アルバムに収録されていなかったため、当時、この編集盤の価値は、とても高かったと思います。

 Sam & Daveは、キャッチーで、魅力的なフックを持つ曲を多数吹き込んでいて、初めて聴いたとき、すぐに好きになりました。

 しかし、後期のSam & Daveを根拠もなく(まあ、ヘイズ、ポーター作ではないというのが正直な理由ですが…)軽視していた私は、この編集盤を聴いて、改めて2人の魅力に心をからめとられた気がします。

 このアルバムの収録曲のいくつかでは、サム・ムーアが、そして驚いたことにはデイヴ・プレイターもまた、サム・クックを連想させるフレージングを披露しています。

 わくわくさせるようなリズム・ナンバーや、ガッツあふれるシャウトのやりとりなどが、このコンビの最大の魅力ですが、スローな曲での優しく包み込むような歌声もまた、二人の大きな魅力なのでした。
 
 Born Againでは、二人によるサム・クック・フレイバー溢れる、絶妙のハーモニーを聴く事が出来ます。

 Come On Inは、ずーっと後になって、ポール・ヤングがカバーして、鈴木雅之とデュエットしていたのを思い出します。

 このアルバムもまた、アーティストをより深く好きになるきっかけを与えてくれた、私にとって大切な1枚です。









ルーファス・トーマス、最高のエンターテイナー

 昨晩、Rufus Thomasの思い出の1枚をを聴いたところ、もっと聴きたくなりました。
 今回は、彼の晩年の吹き込みの中で、私の好みに一番合致しているアルバムを選びました。
 変わらないエネルギッシュさで、晩年の最高傑作と呼びたい1枚です。


Just Because I'm Leavin'…
Rufus Thomas

1. Old Dog, New Tricks
2. Did You Ever Love A Woman
3. I'll Be A Good Boy
4. Juanita
5. Can't Ever Let You Go
6. Trouble In Mind
7. Miss Jane
8. Walkin' In The Rain
9. If There Were No Music
10. Today I Started Loving You Again
11. God Bless America (Featuring Carla Thomas)


 このアルバムは、05年にSegue RecordsからリリースされたCDですが、録音は90年から91年にかけて、メンフィスのサン・スタジオで、本人のプロデュースで製作されています。

 思い出の地で吹き込まれたこの作品は、最高のブルース・インストゥルメンツ・チームを、力強いリーダーシップでぐいぐいと引っ張る、ルーファスおんじの鋼鉄の喉がたっぷりと聴けるリズム・アンド・ブルース・アルバムになっています。

 ところどころ、スタジオでの会話や拍手などを残した編集になっていて、ファンとしては、その空気感を疑似体験するようで、たまりません。

 始めて聴いたときは、一発で惚れこみました。 
 最高のエンターテイナー、世界で最も年をとったティーンネイジャー、ルーファス・トーマスの渾身の1枚だと思います。
 
 とにかく、中身は最高です。
 ルーファスといえば、ファンキーなノベルティ・ダンス・ナンバーをすぐ連想しますが、実はロウダウンなスロー・ブルースも極上なのはわりと知られています。

 このアルバムには、素晴らしいブルース・ギターをフューチャーした、スロー・ブルースの名演が収録されています。

 でも、私が今作で最も気に入ったのは、I'll Be a Good Boyです。
 アップ・テンポの曲ですが、6分を超える作品で、バックのホーンの鳴りがめちゃくちゃ気持ち良く、ブルース・ギターの流麗なフレーズもかっこよすぎる、ごきげんなヒューストン風ジャンプ・ブルースに仕上がっていて、私のイチ押しです。

 ファンキー・ダンスのOld Dog, New Tricksも、スロー・ブルースのDid You Ever Love a Womanも、当然ビシビシに決まっています。

 チャールズ・ブラウンをマッチョにしたような歌いくちのメロウ・スロー・ブルース、Trouble In Mindでも、聴き手をひきつけてやまない、まったく飽きさせない展開はさすがです。

 そして、面白いのが、マール・ハガードのカントリー・ナンバーを三連のニューオリンズR&B風に仕上げた、Today I Started Loving You Againです。
 これは珍品ですが、極上の珍品です。

 さらに語りも決まりすぎ、ハマりすぎのアメリカ賛歌、God Bless Americaも素晴らしい仕上がりです。 
 
 今は亡きルーファスおんじのホット・パフォーマンスに大拍手です。
 最高のエンターテイナーと最高のバンドによる、名演だと思います。
 このバンドでもっともっと聴きたかったです。

 なお、私の一押しナンバー、I'll Be A Good Boyは、ルーファス・トーマスが、50年にStar Talentというレーベルからリリースした曲の再演です。
 まだ、サンと契約する前の録音です。

 オリジナルは、ベア・ファミリーが08年に出したCD、Rufus Thomas His R&B Recordings 1949-1956 Sun Years Plusで聴く事が出来ます。

 こちらは、Sun録音がメインですが、Bullet、Chess、Meteorなどの吹き込みや、ロスコー・ゴードン、ビッグ・ママ・ソーントン、ジョー・ヒル・ルイスらの関連曲(?)まで聴ける、熊家族渾身の仕事で、最初期の録音を未発表曲も含めて、まとめてたっぷり聴ける大推薦盤です。




 ブルース・ブラザース・バンド、88年のイタリア公演で歌う、赤マントの怪人です。



関連記事はこちら

ルーファスおじさんのダンス



ルーファスおじさんのダンス

 アーティストを好きになるきっかけって、後から考えると忘れてしまっていることが多いです。
 もちろん、一目ぼれの場合は当てはまりません。

 そうではなく、それまでから聴いていて、さほど好みでもなかったのに、何かのきっかけで、急にたまらなく好きになってしまった、そういうことはないでしょうか?

 私は、最近アナログLPを聴き返すことが増えたのですが、「ああ、このアルバムがきっかけだ」と、一瞬で景色が変わるように記憶が鮮明に蘇り、晴れ晴れとした気分になる経験を何度かしました。
 私のRufus Thomas観をがらりと変えさせ、好きでたまらなくさせたのが、この1枚です。


Jump Back
Rufus Thomas

Side 1
1. Jump Back
2. All Night Worker
3. Little Sally Walker
4. Chiken Scratch
5. The World Is Round
6. Sister's Got A Boyfriend
7. Talkin' Bout True Love
8. Sophisticated Sissy

Side 2
1. Memphis Train
2. Greasy Spoon
3. The Dog
4. Walking The Dog
5. Can Your Monkey Do The Dog
6. I Want To Be Loved
7. I Want To Get Married
8. Fine And Mellow


 これは、英エドセルから、84年に出された編集盤で、一聴して私のルーファス・トーマス観は、180度転換しました。
 これは、後から思ったことですが、それまで、私が持っていたルーファス・トーマスのイメージは、ストーンズ版のWalking The Dogに支配されることが大でした。

 ノベルティっぽいダンス・チューンだというのが固定されたイメージで、ストーズの他のチェス・サウンドのカバーなどと比較すると、シリアスさに欠けている感じがしてさほど好きになれませんでした。

 もうひとつ思いつきました。
 オーティス・レディングの1stに入っている、The Dogという曲もまた、私をルーファスから遠ざける一因だったと思います。

 今ではかなり印象が変わりましたが、オーティスを聴き始めたころは、1stに入っているカバー曲からは、もさっとしたさえない印象を受けていました。

 オーティスのアルバムは、ヘイズ、ポーターの影響力が大きくなって、しっかりとプロデュースされたと思われる後期のアルバムと、いかにもバンマスのヘッド・アレンジで、何回もテイクを重ねて徐々に出来あがりました、といった初期のアルバムでは、あまりにも印象が違います。

 今ではどちらも好きですが、当時、初期のアルバムに持っていた印象は、どうにも輪郭がはっきりしない、いなたいサウンドだという思いでした。

 その印象が変わったのにも、きっかけがあるのですが、ここでは触れません。
 ルーファス・トーマスについて言えば、真剣に聴いていなかった、というのがそもそもの原因です。

 しかし、このアルバムに出会い、A面1曲目が耳に飛び込んできて以来、私は、この世界で一番年をとったティーンネイジャーの魅力に、魂を奪われたのでした。

 ルーファスの伴奏が、ブッカーT&MGsであることは、頭では理解していました。
 しかし、このアーシーで、ブルージーなグルーヴに、ルーファスの鋼の喉がのった音をまとめてきっちりと聴いたとき、私の周囲の世界はその色を変えたのでした。

 ルーファス・トーマスは、ジャンプ・ナンバーやブギが最も合っている人だと思います。
 その後、ファンキー・マスターのようになり、悪くはないですが、やはり私には、南部産ダンス・チューンや、ブギが一番しっくりきます。 
 このアルバムには、ブギ・ナンバーがないのが、少し残念てす。

 特にこのアルバムでは、スティーヴ・クロッパーのギターが、かなりソロも弾いていて、目が覚めるようなスリルを感じました。
 基本はバッキングの人だと思いますし、そのリズム・ギターには、麻薬のような習慣性があると思います。

 しかし、ブルース好きを公言するクロッパーのオブリガードもまた、たまらない魅力が詰まっていると思います。
 Green Onionや、Time Is Tightで、連鎖するグルーヴに鋭く切り込んでくるギターには、他に代え難いものがあります。

 このルーファスの伴奏でも、スリルに溢れた、アイデア満点の凝縮されたフレーズが出てきて、背中がぞくぞくするような快感を覚えます。
 
 メインは、ジャンプ・ナンバーですが、スロー・ブルースにも定評があるのがルーファスです。
 その魅力を形作っている大きな要素は、間違いなくMGsのサウンドだと思います。

 私はこのアルバムでは、A面の頭3曲が特にお気に入りです。
 クロッパーのギターも冴えまくっています。
 そして、アルバムとして、気持ちよく聴ける流れも好きな理由です。

 また、B面では、3曲のDogソングとラストのスロー・ブルースが印象的です。

 今なら、もっと曲数も多い、英ACEあたりの同趣向のCDがあるかと思いますが、私には、やはりこのアルバムの、曲のセレクト、曲順などがあまりにも強く刷り込まれているので、時々は引っ張り出して聴きたい、強力な1枚なのでした。





ギタリストでたどるデュークのブランド

 今回は、Bobby Blue Blandのデューク時代、それもまだシングルが中心だった時代を、ギタリストの変遷でたどってみたいと思います。


Roy Gaines
 It's My Life Baby /Houston 55年
 Honey Bee /Houston 55年
 
 
 デュークの2枚看板、ボビー・ブランドとジュニア・パーカーですが、先に成功したのはパーカーでした。
 ブランドは、当初パーカーの運転手をしていたという話もあります。

 そんなブランドが、一皮むけて成功へのヒントをつかんだのが、It's My Life Babyという曲だと思います。
 この時のギターが、ロイ・ゲインズでした。

Cralense Holliman
 I Don't Beliave /Houston 56年
 Don't Want No Woman /Houston 57年
 I Small Trouble /Houston 57年


 そして、クラレンス・ハラマンの登場です。
 この時期、先輩格のパーカーは、パット・ヘアを多用して、Next Time You See MeMother-In-Law Bluesのような傑作を吹き込んでいます。

 しかし、ブランドもエースを見つけました。
 I Small Troubleや、Don't Want No Womanなど、後々まで多くの人の記憶に残る代表曲を録音したのでした。

Pat Hare  
 Farther Up The Road /Houston 57年
 

 そんなブランドも、パット・ヘアと組んでいます。
 そうして生まれたのが、みんな大好きな名曲、Farther Up The Roadでした。

 この曲によって、ブランドは始めてチャート上で成功を収め、以後、大きな注目を受けるようになります。
 この曲は、多くのアーティストがカバーしていて、Farther On Up The Roadとか、Farther On Down The Roadとかいった別表記があります。
 歌詞を虚心に聴くと、Farther On Up と聞こえます。

 原曲の正式な表記は、Farther Up The Roadだけれど、実際にはFarther On Up The Roadと歌っているというのが正解ではないでしょうか?
 ただ、Farther On Down THe Roadと歌っている人も複数いて、なぜそのようになったのか、私は以前から知りたく思っています。 

 最も有名なクラプトンのバージョンは、彼らしい癖のない、あっさりしたテイストですね。
 私には、少し物足りなかったりします。

 私は、やはりダグ・サーム盤が好きです。
 オーギー・マイヤースとの共同名義で出された83年のアルバム、West Side Sound Rolls Againに収録されていて、間奏でのメンバーのソロ回しが最高にわくわくさせてくれる、7分を超える大作に仕上がっています。

Cralense Holliman
 I'm Not Ashamed /Houston 58年
 (Little Boy Blue /Houston 58年)


 この2曲も素晴らしいく良いです。
 いよいよ、ブランドの個性が独自性を発揮し始めていると感じます。

 Little Boy Blueは、93年発売の米MCA盤、Duke-Peacock Recordings Vol.Oneのライナーでは、ウェイン・ベネットがギターを弾いたと記述されていますが、01年発売の米MCA盤、The Anthologyでは、クラレンス・ハラマンと記載されています。


 また、ハラマンの表記は、93年盤ではHollomanですが、01年盤ではHollimanとなっています。

Wayne Bennett
 (Little Boy Blue /Houston 58年)
 I'll Take Care Of You /Houston 59年
 Cry Cry Cry /Chicago 60年
 I Pity The Fool /Chicago 60年
 Two Step From The Blues /Chicago 60年
 Don't Cry No More /Chicago 60年
 Ain't That Lovin' You /Chicago 61年
 Who Will The Next Fool Be /Chicago 61年
 Stormy Monday Blues /Nashville 61年
 Turn On Your Love Light /Nashville 61年
 Yield Not To Temptation /Los Angeles 62年
 33-22-36 /Chicago 62年


 そして、黄金時代が到来します。
 60年代になると、ヒューストンを離れ、シカゴやロス、ナッシュビルなどでも録音するようになりますが、完全にウェイン・ベネットがエースとなって、ブランドを支えるようになります。

 I'll Take Care Of Youのようなバラードも、I Pity The Foolのような、後にゴスペル・ブルースと呼ばれるようになるスタイルも、この時期に完成されたのでした。

 もう綺羅星のような名曲、名演ぞろいで、ボビー・ブランドのスタイルが、ブルース、リズム・アンド・ブルース界に大きな影響を与えたのも、容易にうなづける、ため息が出そうな名作群です。

 急にクラレンス・ハラマンが起用されなくなったのが解せませんが、あるいはテキサスを動かず、地元のアーティストをサボートし続けたのかも知れません。

 キャロル・フランとの邂逅まで、クラレンス・ハラマンのその後の足跡を知りたいと思いだした私なのでした。





 こちらは、Farther On Down The Roadと歌っています
 ロイ・ブキャナンとアルバート・コリンズを従えてボーカルをとっているのは、 ロニー・マックです。
 コリンズのカポタストの位置が極端で、すごく気になります




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ギタリストでたどるジュニア・パーカー

 今回は、大好きなブルース・マン、Little Junior Parkerについて、自分の頭を整理するため、録音データをチェックしてみました。

 
Floyd Murphy
 Feelin' Good / Memphis 53年
 

 ジュニア・パーカーは、モダン・レコードへ数曲の習作の録音を経て、サン・レコードへ移籍します。
 そこで、吹き込まれたのが、マジック・サムほか、多くのカバーが生まれた、Feelin' Goodでした。

 この曲は、多分ジョン・リー・フッカーの成功に触発されて、製作されたものだと思われます。
 この時のギターは、フロイド・マーフィーと言う人でした。
 マット・マーフィーの縁者ということで正解でしょうか?

 ジュニア・パーカーのサウンドは、モダンなスタイルに、サニー・ボーイやジョン・リーの影響を受けたダウン・ホ−ムなハープが絡んでくる、無類のスタイリッシュなカッコよさが、私を魅了してやみません。

Pat Hare  
 Love My Baby / Memphis 53年
 Mystery Train /Memphis 53年
 I Wanna Ramble /Houston 54年


 そして、ロカビリー・クラシックとなった、Love My BabyMystery Trainが、パット・ヘアのギターによって、サン・レコードで吹き込まれます。

 とくにMystery Trainは、2年後の55年に、レーベル・メイトのエルヴィスに取り上げられ、不朽の名作となりました。
 
 その後、ジュニア・パーカーは、ヒューストンのデューク・レコードへと移籍しますが、伴奏チームのBlue Flamesの核である、パット・ヘアが同行し、数々の名作を吹き込むことになります。

Roy Gaines
 Driving Me Mad /Houston 55年
 (Pretty Baby /Houston 55年)


Pat Hare
 (Pretty Baby /Houston 56年)
 Mother-In-Law Blues /Houston 56年
 Next Time You See Me /Houston 56年
 That's All Right /Houston 57-58年
 
 
 Pretty Babyのギターについては、98年に出された米MCAのCD、Backtracking Duke Recordings Vol.Two では、パット・ヘアとなっていましたが、06年発売の仏クラシックス盤では、ロイ・ゲインズとクレジットされています。

 一応併記しましたが、原盤を所有している本家MCAが正しいとみるのか、近年の復刻CDの記述が、リサーチが進んだ最新の研究成果と考えるのか悩むところです。

 ただ、ロイ・ゲインズは、結局その後あまり起用されず、やはり、気ごころの知れたパット・ヘアが、エースとして綺羅星のような名作を残すことになります。  

Cralence Holliman
 You're On My Mind /Chicago 60年


 しかし、60年代に入ると、シカゴやナッシュビルでの録音が始まり、パット・ヘアは姿を消します。
 パット・ヘアは、確か殺人を犯して服役することになり、音楽シーンを去ったのだと記憶しています。
 それが、この時期だったのかも知れません。
 以降は、クラレンス・ハラマンと、ウェイン・ベネットが、エースの後釜となったのだと思われます。

 ちなみに、ハラマンの綴りですが、06年の仏クラシックス盤では、Hollimanと表記されていることを確認しました。 

Wayne Bennett
 Annie Get Your Yo-Yo /Nashville 61年


・ギタリスト不明
 Sweet Home Chicago /Chicago 58年
 Sometimes / Chicago 58年
 Driving Wheel /不明 60-61年
 In The Dark /不明 61年?
 Yonder's Wall /不明 62-63年?
 The Things I Used To Do /不明 63年


 ジュニア・パーカーについては、50年代半ばから60年代の録音データのリサーチが遅れているようで、録音場所、伴奏メンバーが不明の例が、ままあるようです。

 このあたりは、既に明らかになっている可能性もありますが、近年編集盤が出ていない事もあって、新たな資料が、私たちの眼にとまる機会がありません。

 これらの曲では、ハラマンないしはベネットが弾いたと推察されますが、せめて上記の代表曲くらいは、ぜひとも私たちが容易に知るこ機会を提供してほしいものです。

 その後、デュークを離れてからは、他のギタリストと組んだりもしますが、要所々々では、ウェイン・ベネットがメインのギタリストとして存在感を発揮する仕事をしています。

 ダグ・サームは、彼のことを「My Man」と呼び、アイドル視していましたが、68年には、ついに念願がかなってプロデュースをし、4曲を録音します。
 この内、3曲がBlue Rockから、Honny Drippin' BluesというLPに収録され、シングルも発売されています。(LPの3曲の内、2曲はダグ・サームの作品です。)

 ジュニア・パーカーが亡くなったのは、71年、40歳の時のことでした。



 その後、未発表だった1曲は、98年になって、ようやくI'm So Satisfied Complete Mercury & Blue Rock Recordingsという再発編集盤に収録され、初めて世に出ます。

 ダグ・サームが天に召されたのは、翌年99年のとでした。

 このダグ・サーム製作の4曲は、05年に、Doug Sahm And The Sir Douglas Quintet The Complete Mercury Recordingsという5枚組セットのDisc4に、まとめて収録されました。

 デューク時代の全貌を明らかにする、徹底したこだわりの編集盤のリリースを渇望します。



こちらは、代表曲のひとつ、「ママ母ブルース」です。



 こちらは、パット・ヘアのその後の人生を暗示する「俺はあの娘を殺っちまう」です。




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