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コレクタブルズのつらいお仕事

 米コレクタブルズは、オールディーズの再発を目的とする会社としてスタートして、次第にカタログを増やし、ブルースやソウルなども扱うようになりました。


Get On Up
Doug Sahm And Augie Meyers
 
1. Crazy Feeling
2. Get On Up (Don't Fight It)
3. Walking Slowly
4. Further On Down The Road
5. Crazy Crazy Baby
6. Candy Kisses
7. Golly Gee
8. Peace Of Mind
9. Keep On Knockin'
10. Think It Over
11. I'm Not A Fool Anymore
12. A Real American Joe (Little Doug Sahm)
13. Rollin' Rollin'  (Little Doug Sahm)
 

 しかし、米国の再発の分野には、ライノという超優良レーベルがあり、競合しないうちはまだ良かったのですが、数年前からスタックスやアトランティックのリイシューに参画して、もろかぶりとなり、悲惨なほど仕事の質の違いが白日の下にさらされてしまいました。

 ライノといえば、まず音質がいいという、もう信仰に近い支持があります。
 一昔前は、Bill InglotDan Herschというコンビの名前は、それこそ黄門様の印籠のような威力がありました。

 未発表曲や、別テイクの発掘などは、アナログ時代には重視していませんでしたが、CD時代になってからは、ヨーロッパや日本のレーベルに負けない、時には凌駕する仕事をしています。

 そして、オリジナルのデザインを尊重したリーフレットの丁寧なつくりや、ライナーではデータ面でのリサーチは半端ないもので、まさにかゆい所に手が届く仕上がりが嬉しいです。

 こういった対象への愛情に溢れた仕事に対して、コレクタブルズの仕事は、やっつけだと思わずにはいられません。 

 デザインのバランスを崩している無駄に大きなロゴ、三つ折りだけど、実態は見開きで、やる気も情報量もないライナーなど、ほとんど全ての面で、オリジナルのアナログLPに劣っている仕様なのが、コレクタブルズのCDです。

 なぜ、こういう会社がライセンスを得て、Sam & Daveや、Wilson Pickettのリイシューをリリースしているのか、困ったものだと思います。

 そして、Doug SahmAugie Meyersの名作が、このような形でCD化されているのは、見るに忍びない気持ちで一杯です。

 アナログLPと聴き比べているのですが、私の耳にはアナログ盤のほうが、良い音に聴こえます。
 スタジオでの会話が、わざと残されている箇所などは、確実にアナログ盤の音の方が、よい音だと思います。
 
 私は、戦前ブルースこそ、それほど聴きませんが、ヒルビリー・ブギやウエスタン・スイングなどの30年代の音源など、かなり古い音楽にも好きなものが多いです。

 このように、私は、モノラルの音楽が趣味のど真ん中ということもあり、オーディオ・ファンでもないので、あまり音質にはこだわらない方です。
 しかし、やはり好きな音楽を、いい音で聴きたいというのは、ごく自然な気持ちです。

 このCDは、95年リリースですので、今さらと言う感じですが、手に入れたばかりの私としては、大きな失望を感じたと、素直な気持ちを言っておきたいです。

 唯一のなぐさめは、Little Doug Sahm名義での2曲のボーナス・トラックです。
 スチール・ギターを弾いているという話は聞いていましたが、マンドリンやフィドルはどうなんでしょうか?
 興味は尽きません。
 ただし、短いライナーに記述されている、6歳の時の録音というのは誤りでしょう。

 ぜひとも、米ライノや、英エイスあたりに、最新デジタル・リマスタ、オリジナル仕様での、愛情あふれる再生を望みます。





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