2010年10月27日
ブルー・バラードで眠りたい
ナイト・ミュージックに包まれて眠りたい、そんな風に思う時はありませんか?
そんな時、私が選択するアルバムは、ドクター・ジョンのスタンダード・アルバムか、あるいはこのアルバムであることが多いです。
デューク時代には、ハードに直球ブルースを歌ってきたBobby Blandは、ABC時代を、レイ・チャールズにもならず、B.B.キングにもならずに、黒人街へと帰ってきました。
今回は、久々に、私のお気に入りのマラコ時代のベスト盤を聴きます。
1. Two Steps From The Blues
2. St. James Infirmary
3. Members Only
4. Sunday Morning Love
5. In The Ghetto
6. Sweet Woman's Love
7. Angel
8. I've Just Got To Know
9. Can We Make Love Tonight
10. After All
11. I Hear You Thinkin'
12. Straight From The Shoulder
13. Love Me Or Leave Me
14. Second Hand Heart
15. Walkin' & Talkin' & Singin' The Blues
16. Heart, Open Up Again
このアルバムは、87年にリリースされていますが、そのあとに出た、Portrait Of The Bluesが91年発表なので、結果的にブランドの80年代を総決算するアルバムになりました。
今なら、もっと包括的な別のベスト盤もあるかと思いますが、私はこれが気に入っています。
それは、私にとって、曲順の流れがよく、就寝前のBGMとして聴くのにとても良いからです。
BGMというのは、私にとって褒め言葉です。
神経にさわることなく、ながら作業が出来る音楽が、最近の私の好みになりました。
この時代のボビーは、優しく包み込むような、ふところの深い歌いくちが大きな魅力で、心を落ち着かせたいときなどには、そっと枕元に処方してほしいアルバムです。
実は、マラコ時代で、私が最も好きなアルバムは、このアルバムには入っていない、Portrait Of The Bluesです。
それまでのアルバムとは、バックが変わったと思われる曲が多く、曲もいいですが、優れた演奏と歌唱が相対する緊張感が素晴らしい1枚です。
それでも、あえてこのベスト盤をリラックスしたいときに聴くのは、先にも言いましたが、選曲の良さはもちろんですが、とても気持ちよく聞き流せる曲順のコーディネイトにあります。
マラコ時代のブランドは、ソウル・バラードが売りになり、このアルバムにも当然、Members Only、Angel、Can We Make Love Tonight、After All、Second Hand Heart、Heart, Open Up Againといった珠玉のナンバーが収められています。
一方、Sweet Woman's Loveや、 I Hear You Thinkin'、 Walkin' & Talkin' & Singin' The Blues といった従来のブランド・スタイルのブルースや、ブルー・バラードも素晴らしく、また、それらの曲がうまく配置されているので、新しい編集盤に一時心を動かされても、再びこのアルバムへと自然に戻ってきてしまうのでした。
ちなみに、頭の2曲のみ、デューク時代の曲の再録音で、多分、今でもこのアルバムでしか聴けないと思います。
St. James Infirmary は、キャブ・キャロウェイとは、まるで違う解釈で歌われていて、初めて聴いたときは、なるほどこんな曲だったのか、と変に感心したことを思い出します。
そして、Sweet Woman's Loveは、ボビー・ブランドのフォロワーを代表するシンガー、ジーター・デイヴィスのナンバーのカバーで、ブランドは、ジーターの曲を他にもやっています。
ブランドは、もう一人のそっくりさん、アール・ゲインズの24 Hours A Dayも別のアルバムでやっていて、とても興味深いです。
恐らく、彼らは大変感激したことと思います。(ジーターは、泉下で喜んでいると思います。)
こうなると、バディ・エイスの曲もやってほしいものです。
さて、この後、93年、95年にスタジオ盤を出し、98年にライヴ盤、Live On Beale Streetを出していますが、これを見ると、デューク時代のヒット曲を中心にしたセット・リストであることがわかります。
バラードも織り交ぜていますが、やはり、黒人聴衆が彼に求めるものは、半世紀も歌いこんだブルースなのでしょう。
このライヴ盤は、DVDも発売されました。
03年のBlues At Midnight以降、アルバムをリリースしていない、ボビー・ブランドが私は気になっています。
ぜひまた、元気で、あのうがい声を聴かせてほしいと願っています。
そんな時、私が選択するアルバムは、ドクター・ジョンのスタンダード・アルバムか、あるいはこのアルバムであることが多いです。
デューク時代には、ハードに直球ブルースを歌ってきたBobby Blandは、ABC時代を、レイ・チャールズにもならず、B.B.キングにもならずに、黒人街へと帰ってきました。
今回は、久々に、私のお気に入りのマラコ時代のベスト盤を聴きます。
First Class Blues
Bobby Blue Bland
Bobby Blue Bland
1. Two Steps From The Blues
2. St. James Infirmary
3. Members Only
4. Sunday Morning Love
5. In The Ghetto
6. Sweet Woman's Love
7. Angel
8. I've Just Got To Know
9. Can We Make Love Tonight
10. After All
11. I Hear You Thinkin'
12. Straight From The Shoulder
13. Love Me Or Leave Me
14. Second Hand Heart
15. Walkin' & Talkin' & Singin' The Blues
16. Heart, Open Up Again
このアルバムは、87年にリリースされていますが、そのあとに出た、Portrait Of The Bluesが91年発表なので、結果的にブランドの80年代を総決算するアルバムになりました。
今なら、もっと包括的な別のベスト盤もあるかと思いますが、私はこれが気に入っています。
それは、私にとって、曲順の流れがよく、就寝前のBGMとして聴くのにとても良いからです。
BGMというのは、私にとって褒め言葉です。
神経にさわることなく、ながら作業が出来る音楽が、最近の私の好みになりました。
この時代のボビーは、優しく包み込むような、ふところの深い歌いくちが大きな魅力で、心を落ち着かせたいときなどには、そっと枕元に処方してほしいアルバムです。
実は、マラコ時代で、私が最も好きなアルバムは、このアルバムには入っていない、Portrait Of The Bluesです。
それまでのアルバムとは、バックが変わったと思われる曲が多く、曲もいいですが、優れた演奏と歌唱が相対する緊張感が素晴らしい1枚です。
それでも、あえてこのベスト盤をリラックスしたいときに聴くのは、先にも言いましたが、選曲の良さはもちろんですが、とても気持ちよく聞き流せる曲順のコーディネイトにあります。
マラコ時代のブランドは、ソウル・バラードが売りになり、このアルバムにも当然、Members Only、Angel、Can We Make Love Tonight、After All、Second Hand Heart、Heart, Open Up Againといった珠玉のナンバーが収められています。
一方、Sweet Woman's Loveや、 I Hear You Thinkin'、 Walkin' & Talkin' & Singin' The Blues といった従来のブランド・スタイルのブルースや、ブルー・バラードも素晴らしく、また、それらの曲がうまく配置されているので、新しい編集盤に一時心を動かされても、再びこのアルバムへと自然に戻ってきてしまうのでした。
ちなみに、頭の2曲のみ、デューク時代の曲の再録音で、多分、今でもこのアルバムでしか聴けないと思います。
St. James Infirmary は、キャブ・キャロウェイとは、まるで違う解釈で歌われていて、初めて聴いたときは、なるほどこんな曲だったのか、と変に感心したことを思い出します。
そして、Sweet Woman's Loveは、ボビー・ブランドのフォロワーを代表するシンガー、ジーター・デイヴィスのナンバーのカバーで、ブランドは、ジーターの曲を他にもやっています。
ブランドは、もう一人のそっくりさん、アール・ゲインズの24 Hours A Dayも別のアルバムでやっていて、とても興味深いです。
恐らく、彼らは大変感激したことと思います。(ジーターは、泉下で喜んでいると思います。)
こうなると、バディ・エイスの曲もやってほしいものです。
さて、この後、93年、95年にスタジオ盤を出し、98年にライヴ盤、Live On Beale Streetを出していますが、これを見ると、デューク時代のヒット曲を中心にしたセット・リストであることがわかります。
バラードも織り交ぜていますが、やはり、黒人聴衆が彼に求めるものは、半世紀も歌いこんだブルースなのでしょう。
このライヴ盤は、DVDも発売されました。
03年のBlues At Midnight以降、アルバムをリリースしていない、ボビー・ブランドが私は気になっています。
ぜひまた、元気で、あのうがい声を聴かせてほしいと願っています。
この勇姿は素晴らしいです。観客の反応も最高 !
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