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2017年11月25日
ブラウンに占領された植苗川上流
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今年最後の渓流ドライフライ釣行
札幌は真っ白な冬の装いに変り、最低気温が零度を下回る日が当たり前になってきた。そんな一日の11月24日、日中の最高気温が2度の苫小牧郊外の植苗川に向かった。今年最後となるかもしれない、渓流のフライ釣行のためだ。
植苗川は、千歳のママチ川と同じ森を源流部とする湧水河川で、最後はウトナイ湖に流れ出る。平行して流れる勇払川には何度も釣行したが、植苗川は初めての釣行。
勇払川と植苗川の上流部に釣行するには、閉じられた林道のゲートから深い森を徒歩で行くしかない。今回も、林道ゲートの設けられている「あっぺない」に車を止めて、植苗川上流を目指そうと考えていた。
ところが、伐採作業が行われているようで、ゲートは開放状態。遅くても、作業の終わる時間までにゲートに戻れば、車での走行が可能だ。この機に乗じて、一路植苗川上流へ。
湿原地帯を過ぎて、川に沿って走る枝道を左に曲がって入渓。川は、水量が少なく穏やかな流れで、ママチ川と紋別川の上流に似た景観。
外気は零度に近くても、水温は10度を越えており、ドライフライに反応するはず、とモチベーションを高める。
河岸の両脇が開けていて見通しが利き、川に立ちこまなくても竿を振ることができる。森の奥深い場所で見通しが利くということは、何よりの熊対策。それでなくても、これまで以上に熊の営巣地に入っている。時折聞こえる鹿の鳴き声にさえ、敏感に反応する。
入渓したのは、浅い平瀬が続いて蛇行に代わった地点。流れを塞ぐ倒木やえぐれ、淵や流れ出しなどが続出する、見た目は最高のポイントだ。釣人のものらしい踏み跡がしっかりと残っている。
しかし、#10のカディスを淵に落としても、えぐれの横に流しても反応はない。人気場所ならではの魚影の薄さか、あるいは魚の活性が鈍いのか。この場所から本格的に遡行を開始。アタリがあったのは、50メートルほど上流の倒木の先の淵から。だが、針掛りが浅くバレてしまった。
同じことが何度か続いて、フライを#12に交換。それが正解だったのか、10センチほどのブラウンが小さな落ち込みから飛び出た。こんなに小さくても、派手な赤い斑点がやけに目立つ。その時点では、この川の主たる魚種はやまめや虹鱒と思っていたが、ヒットするのはブラウンばかり。
隣を流れる勇払川では、下流域でやまめと虹鱒、上流で虹鱒しか釣ったことがないために、この違いに驚いた。確かに、同じ森を源流部とするママチ川でも、ブラウンが勢力を広げている。植苗川は、実際にはそれどころではないのかもしれない。今回は、入渓地点から2キロメートルほど釣りあがったが、ブラウン以外の魚は確認できなかったからだ。
季節にもよるだろうが、もしかして他の魚はブラウンに駆逐されたのでは。そうでないことを祈っている。
記したように、この日の釣果はブラウンばかり。23〜4センチが最長で、これを含めた20センチクラスが4匹、10センチが1匹。バラしを含めると、計10数回のアタリがあった。
この時期のフライ釣行としては、林道のゲートが開いていたという幸運と、入った場所にも恵まれてまずまずだったのでは。ただ、ブラウンしかいなかったのが気にかかる。
さて、次回の更新からショアトラウトの釣行を考えている。更新の途絶えたホラー分野も何とかしなければ、と思っているのだが・・・。
写真@AB植苗川の流れ。両岸が開けているために開放感があり、遡行もしやすい。所々にポイントが作られる。ブラウンがヒットした場所は、流れの緩い淵や平瀬だったDEそうした場所から飛び出たブラウン
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2017年11月21日
この時期のママチ川は魚影が激減
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多くの釣人が入渓したストレスか
別に、11月の更新ブログを湧水河川特集として取り上げたつもりはないのだが、結果として、この時期にドライフライのできる場所が限られているために、11月のブログは湧水河川釣行に偏ってしまった。
同じように、春先の3月、4月のフライ釣行も、湧水河川に集中している。
さて、ひと口で冬でもドライフライが可能な湧水河川とはいっても、錦多峰川のように1年中安定した釣果の得られる河川がある一方、晩秋では釣果の得られない河川もある。
これはあくまでも自分の主観だが、前々回取り上げた真狩川は、晩秋から冬にかけて釣果が得られる反面、春先は期待できない。逆に、今回取り上げたママチ川は春先は期待できるが、晩秋の釣果は難しい。苫小牧川や小魚井川もママチ川に似ているかもしれない。
色々と原因はあるが、ひとつ上げるとすると、釣人の入渓行動だろう。特にママチ川は、林道が積雪で閉ざされる一時期を除いて、釣人が絶えることはない。林道に沿って流れているために、簡単に入渓することができるからだ。
その1年間の溜まったストレスが秋から冬かけて現れて、釣果が激減する。だから、この時期のママチ川釣行は、いくら湧水河川だからといっても釣果の得られないことが多い。
今回入渓したのは、錦多峰川に釣行した翌日の16日。雪こそ降ってはいないが、気温は5度を下回る寒さ。午前8時半に、いつもの上流域からではなく、姫鱒ふ化場の中流域から上流を目指す。
水量が中流域と上流とでは大きく異なり、曲がりや淵、倒木といったポイントが多いことから。それと、先ほど記した1年間のストレス云々が本当なのか、を確かめるため。
姫鱒ふ化場上流から蛇行の続くママチ川に入渓。緩い流れの平瀬、適度な水深と、申し分のないポイントが連続して、釣果の期待が高まる。遡行とともに次々に、川の蛇行が作るえぐれや淵が現れる。
そこで今回は、透明度の高さから#14のカディスを使用。ある程度の小さな魚にも対応できるはず。
しかし、釣りあがってから1時間が経過してもアタリはこない。こんなに魅力的なポイントが続くのに、魚の姿は見られない。実際には、速い速度で動き回る15センチほどの黒い魚は確認できたが、フライには見向きもしない。
昨年も今回と同じような季節に入渓して、坊主に終わったことを思い出した。しかしそれは、水量が少なく浅い上流域でのこと。水量があり、淵や平瀬の連続する中流のようなポイントではなかった。
3時間が経って、一度のヒットもなく、いつも入渓する上流に架かる橋に着いた。橋の上には、ジープ型の車が停車していて、こちらを見ている。鍵の掛かった林道ゲートをどのようにして入ったのだろう。
橋の上流で流れ込む、支流・イケジリママチ川と本流の二股を、右の本流に進む。本流は林道のすぐ横を流れており、その林道を辿ってさらに上流へと向かう。
途中で大きな熊の糞を発見。さらに500メートルほど歩いた先に、いつもアタリのある暗渠が現れた。今回の釣行はここで終了することにして、今度は大型カディスを打ち込む。が、やはりアタリはこない。
結局、中流域から4時間ほど遡ったが、フライへのチョイスはめだかほどの魚が3回ほど。ヒットの回数はゼロだった。やはり、この時期のママチ川は厳しいというのが実感だ。釣人の絶えた、冬から春先には回復しているはず。その時期にもう一度挑戦してみようと思う。
写真@AB 蛇行した流れの連続するママチ川は、釣人を誘惑する。しかし、この時期の魚影はきわめて薄く、釣果に恵まれないC林道の真中に残された新しい熊の糞
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2017年11月19日
この季節でもドライにヒット
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錦多峰川上流を釣り上がる
11月半ばを迎えて、今期の納竿を終えたフライフィッシャーも多いのでは。自分も、4年ほど前までは10月末でフライ釣行を諦めて、冬を迎える準備を行なっていた。
ある切っ掛けで、冬でもドライフライの可能なポイントを見つけてからは、積雪があっても、極寒であろうとも釣行する機会が多くなった。
そして3年前からは、ルアーによるショアトラウト釣行にも挑み、今では1年中フライやルアーでの釣行を楽しんでいる。
たださすがにフライは、涌水渓流などの限定されたポイントだけしか釣果が得られないのも事実。そのポイントを交互に訪ねて、盛期に備えた。
11月15日に訪れた場所もそうした涌水河川の錦多峰川。前回は、同じ涌水河川の真狩川だった。川の規模など異なる点はあるものの、基本的には水量の多い里川らしい緩い流れ作っているのは変わらない。ただ、大きく異なることがひとつだけある。
それは、熊の存在。真狩川では、熊との遭遇は全くといってないが、錦多峰川上流は名だたる出没地帯。新しい糞が残されているのも珍しいことではない。
特に、積雪の少ないこの地域では、穴を持たない熊も多いという話を聞いたことがある。それもあって、これまでの錦多峰川の釣行は、王子製紙貯水池から2kmほど上流までに留めていた。
そうなると釣果は自ずと限定されて、型ものは難しくなる。今回は、熊の恐怖も忘れてさらに上流への釣行を試みた。林道のゲート前に車を置き、川に沿って走る林道を1時間ほど歩いた。
その先には、4年前の大雨による倒木が幾重にも折れ重なって、行手を防ぐ。
仕方なくここから入渓。地図上では、源流部はあと4キロメートルほど先のようだ。入渓地点は川幅が4メートルほどだが、水量が多く流れが速い。
気温は5度前後か、時折り雪が舞い散るが、風がないので寒くはない。川の水温は10度を越えており、普通に考えるとドライフライを行なうには何も問題はないはず。
川は全体的に直線化した流れだが、所々に倒木や曲がりが作る淵や緩い平瀬が現れる。その淵に投じた、#10のカディスの第2投目にアタリがきた。慎重にピックアップした竿の先には尺に欠ける虹鱒が。これで一気に期待が高まり、数少ない淵や流れ出しを探しながら遡行を続ける。
すると、これはというポイントで3回に1回の割合でアタリがくる。ただ、ほとんどが20センチ前後の虹鱒で、尺を越えるサイズは皆無。
遡行と共に川幅は狭まり、底が深くて急な崖で作るガロー状態のポイントが多くなってきた。そのガローの、ぽっかりと空いた小さな淵にフライを落とすと、ようやく尺を越える虹鱒がヒット。だが、高い崖の上から引き上げることが出来ずにバレてしまった。
再び流れが落ち着き、川幅の広い場所が現れた。だが、そうした場所からは小さな虹鱒しか出てこない。今度は、上流に高巻きが必要なガロー状のポイントが現れた。どこまで遡行したのか判断できずに上流を見やったが、その先の見通しが利かない。
もう少しで、温泉が沸いているという源流部に着くと思われるが、川を囲む森は更に深くなっていく。
入渓から4時間が経過して、ここで遡行を断念した。
それが正解だったのか、それとも間違いだったのかは、帰りの林道上に残された真新しい熊の糞が答えてくれたと思う。
こうして、11月2回目の涌水釣行は終了、16日も連休で3回目の湧水河川として、千歳のママチ川に釣行した。その模様は次の更新で。
写真は@A錦多峰川上流の流れ。川幅が狭く、崖で作られたガロー状の景観も現れるBC底の深い淵から飛び出した真っ黒な虹鱒と銀毛の美しい虹鱒
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2017年11月14日
晩秋の真狩川にフライ釣行
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上流域で元気なやまめと虹鱒
11月のフライ釣行は、天候との競争なのかもしれない。雪が積もらなければ晩秋で、積もってしまえば初冬というこの時期に、フライ釣行をするほうがどうにかしている。しかし、まだ納竿するのは寂しい。なので、13日もドライフライができる場所にいそいそと出かけた。
目的地は真狩川。羊蹄山の伏流水を源泉とした、この時期でもドライフライが可能な湧水河川だ。途中の中山峠は、頂上で道路脇に20センチほどの積雪。朝晩は、凍結のために夏タイヤでの走行は無理だろう。
さて、真狩川への釣行は今年2回目。前回は4月という、北海道では湧水河川でなければ釣行が成り立たない時期に訪ねた。結果は、伏流水の湧き出るポイントに近い場所だったにも関わらず、一度のアタリも来なかった。ただ、昨年11月17日の初釣行では、オショロコマこそヒットしなかったが、やまめや型ものの虹鱒が飽きない程度にヒットした。
時期的にも今回と代わらないので、釣果はある程度期待できると見込んでの釣行。これまで、源流に近い場所に趣いたが、今回は試しに真狩村市街地の下流域にも足を延ばしてみた。
当初は、澱粉工場横に架かる橋の下からの遡行、あるいは釣り下りを計画した。ただ、実際に橋の上から見る流れは早く、川底が深い上に濁りが入っており、ドライフライは難しそう。実際に橋の上下流にドライフライを流してみたが、簡単にアタリが来るほど甘くはなかった。
この場所を、1時間もかけずにいつもの上流域に移動。源流に近い上流は透明度が回復して、ドライフライは問題なく使えそう。ただ、いつもことながら川幅は最大でも3メートルと狭く、両岸には笹や草木、枯れたイタドリが川の真中まで迫り出している。なのでロッドを振ることは難しく、下流に流して逆引きするダウンストリームでの釣行となった。
まず、川幅が2メートルほどの橋の下から釣り下った。最初のアタリは、100メートルほど下流の流れの緩い平瀬から。フライは、#10のカディスを使用していることから、小さな魚は銜えることができない。
初めてのアタリも小さな魚のようで、ヒットしない。そこからしばらく行った、何の変哲もない平瀬から大きなアタリ。しかし、心の準備ができていなかったために、ピックアップが遅れてしまった。こんな場所にも棲息しているのか、と気を取り直して釣り下りの速度を上げる。
初めての釣果は、倒木が流れを遮った平瀬から。ヒットしたのは20センチほどの虹鱒。同じポイントから15〜6センチのやまめも続く。急流に棲息しているためか、いずれの魚もすこぶる元気。さきほどバラした魚も、アタリは大きかったが実際には同程度の大きさだったのかもしれない。
やまめは、1箇所から3匹連続してヒットするなど、魚影の濃さを感じさせるポイントも。
釣り下っていくうちに、川幅がすこしずつ広がってきた。そして、曲がりや淵、倒木が多くなって、アタリも増えてきた。
場所によっては、川の両岸に釣人が付けたような踏み痕が。枯れたイタドリが折られた場所には、足跡がクッキリと残っていた。今回のアタリは、そうした踏み痕があった場所から。ただ、川幅が急に狭くなる、潅木が川を覆う場所には踏み痕はない。そうした場所からは、小さなやまめが飛び出てきた。
下流には、まだまだ魅力的なポイントが見え隠れするが、入渓してから500メートルほど下った地点で脱渓。今度は、入渓地点から遡行して上流を目指すことにした。
昨年の釣行で、ポイントはある程度掴めているが、果たして今回はどうか。
釣り上がるといっても、竿を振ることが難しく、枯れたイタドリを取り除きながらのクロスストリーム。2回に1回は、ラインやリーダーが潅木や笹、枯れたイタドリに引っかかり、イライラが募る。
そうした気持ちを反映してか、上流ではピタリとアタリが来なくなった。昨年ヒットが連続したポイントでも無反応。このまま、バイカモの生い繫る上流まで遡行しても、釣果は難しいのでは、と弱気になり入渓地点から5〜600メートル付近で脱渓した。釣り下りと遡行を逆にしたのならば、結果は異なっていたのかもしれない。
とりあえず、晩秋のフライ釣行2回目は終了。まだまだドライフライを楽しみたいので、次の釣行河川をどこにするのか検討中。どうか、雪が積らないように!
写真は@真狩村の下流に架かる橋から見た真狩川の中流域の流れA濁りがきつく、底が深いためにドライフライは難しかったB源流部ぬい近い真狩川上流の流れ。川幅は細いが、元気な魚が棲息していたCこんな場所からやまめや虹鱒が飛び出るDヒットした虹鱒とやまめ
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2017年11月10日
雨と雷の中、尻別川支流を行く
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今年最後の山岳渓流での釣行
昨年の自身のブログを見ていたら、11月のフライの釣行先が千歳・ママチ川と苫小牧川上流、真狩川という涌水河川に偏っていた。川底を狙うルアー釣行ならば、まだ十分釣果の期待できる季節だが、フライフィッシングの中でドライフライを用いる釣行は、水温低下が著しく影響する。
特に気温変化の激しい山岳渓流では、川の表層で釣果を得るのが難しい。なので、昨年11月のドライフライ釣行は水温変化が小さく、まだドライでの釣果が期待できる涌水河川を選んだようだ。
今回も、そうした涌水河川への釣行を考えたが、最後の悪あがきとして8日に尻別川の2つの支流を訪ねた。果たして釣果はあるのか。それよりも気がかりなのは、今回もまた雨模様。羊蹄山麓には、雷注意報も出されていた。
初めに向かったのは、尻別川上流に流れ出る、里川の雰囲気が漂う小河川。今年は春と夏の2回釣行したが、そのいずれも昨年のような釣果には恵まれ無かった。そればかりか、釣人しか入らないだろう入渓地点には、たちの悪い釣人が廃棄したと思われる廃タイヤや生ゴミ、ペットボトル、空缶、タバコの吸殻などが散乱、そうしたゴミを大量に焼いた跡も残されていた。
今回、恐るおそるゴミが大量に廃棄されていた場所を確認すると、新しいゴミはなくホッとした。
さて、この時期としては水量も多く、流れも速い。水温は、ドライフライにも反応する10度ほどで、魚さえいればヒットする可能性が高いはずだが。まずは、流れ出る尻別川本流から釣り上がることに。
遡行途中に現れた倒木の下に作られた淵や、流れの緩い早瀬に#10のカディスを流す。100メートルほど上流の淵でようやく反応が。しかし、めだかほどの小さな魚で、フライを銜えることができない。
そこから川幅が狭まり、幾筋かの流れが交差する。そのひとつの、上流の枝分かれした流れの先にある淵では、これまで虹鱒がよくヒットしたが、ここでも反応はない。突然、あたり一面を白く浮き上がらせる目映い稲光が、続いてバリバリバリと爆音が響き渡る。雨も大粒に替わり、帽子からしずくが滴り落ちる。
ここまでして、ようやくヒットしたのは底の深い流れ込みから。手の平にも満たないやまめだった。この場所からポツリポツリとアタリが出てきたが、いずれも同じようなサイズのやまめ。
ドライフライでは無理なのか、それとも型物がいないのか。上り詰めた流れの緩い平瀬から、今度はニンフに切り替えて、流れの底を狙うことにした。その狙いはあたり、逆引きのニンフにヒットは続くが、同じような型のやまめばかり。これ以上遡行しても無理と、賞味1時間半ほどでここ場所を切り上げた。
次の目的地は、さらに尻別川上流で流れ出る川。橋の上からは、雨による増水の気配は見られないが、雲は厚さを増して夕方のような暗さ。盛期ならば、元気なやまめや虹鱒が飛び出るだろう、落ち込みや肩、流れ出しというポイントが上流に広がる。しかし、小さな魚の反応もない。
雨は一段と勢いを強めて、流したフライの反応を確認が出来ないほど。次に現れた淵からニンフに替えて底を探ることに。何度か打ち込んだ末に、ようやくヒットしたのは、先ほどの川で釣れた同じサイズのやまめ。その後1匹を追加して、この日の釣行を終えた。
これで今年の山岳渓流への釣行は終了だが、まだ釣果の期待が持てる涌水渓流をどうしょうか迷っている。
写真は@AB雨が降り続き雷の鳴り響く中、釣行した尻別川上流に流れ出る2つの支流Cヒットしたのはいずれもこのサイズのやまめで、型ものは皆無
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2017年10月29日
島牧あめますダービー、12月1日から開催
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11月15日の申込み最終日せまる
今年12月1日から島牧のあめます釣りグランプリ、「あめますダービーin島牧大会」が来年3月18日まで開催される。
大会は今年で28回を数え、参加者の増加とともに数々の大会記録が更新されてきた。前回大会は時化などの天候悪化で、1月中旬から2月にけて釣果の途絶えて時期が多かったが、今年はどうだろうか。
あめますダービーの申し込みは10月1日から11月15日。申込用紙は主要な釣具店や、大会主催者の「あめますダービin島牧大会実行委員会]まで。
詳細は、島牧村HPのhttp://www.vill.shimamaki.lg.jp/を参照。
競技は、島牧村海岸を対象とした尾又長+重量のポイント法式を採用。あめます以外の魚種は対象外で、ルアー、フライともに規定サイズは、一般の部が50cm以上、レディース・ジュニアの部は40cm以上。ソフトルアーは禁止。また、リリース部門も設けられている。
参加料はルアー、フライともに1人1,500円。両部門の申し込みは3,000円。
大会スケジュールは、最終日の3月18日に表彰式が行われたあと、交流会が開催される。表彰はルアー、フライ各部門の「一般」「レディース・ジュニア」に分けられ、一般は10位まで、レディース・ジュニアは3以下で表彰される。
その他、参加者全員に参加賞が贈られ、リリース部門申込者には特別にcatchi&realeaseのロゴ入りの参加賞が用意されている。
過去の月別傾向としては、開幕当初の12月は太平川河口が中心。それが次第に18番などの江の島海岸に移る。そして1月末から、千走漁港を中心とした時化に強い場所で釣果が高まるのがこれまでの例。
また、開幕当初は遠投の利くルアーが圧倒的なアドバンテージを持っていたが、2月以降ベイドからスカッジへと捕食対象が代わることで、フライでの釣果が高まってきていく傾向にある。
申込み期日もあと僅か。興味のある方はお急ぎ申込みを。
写真は、75cm、4.1sのあめますを手にした27回大会グランドチャンピオンの酒本健太さん
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2017年10月21日
奥深い白老の小渓流に釣行
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「熊の巣」で型もの虹鱒が出迎え
秋が深まるとともに、渓流釣りのできる時間が少なくなっていく。気温や水温の低下がフライロッドの納竿を急かす。しかし、渓流魚への思いは絶えることがなく、この期に及んでも新たなポイントの開拓に励んでいる。
10月19日もそんな1日となった。向かった先は、白老を流れる某河川のかなり奥深い支流。この川の上流に、一度釣行したことがある。しかし季節が悪かったのか、それとも場所の問題か、魚の姿を確認できなかった。
その当時から気がついていたが、ここまで深く立ち入ると、熊の存在を身近に感じる。何しろ、「熊の出没が激しいので注意」と、林道の立て看板に注意書きされるほど。また、別の名称は「熊の巣」とも呼ばれている。
ならば、どうしてそんな渓流に行ったのか。話の初めは、別の某白老河川支流への釣行から。そこは、このブログで取り上げた後に、釣人に根こそぎ魚を持ち帰られた場所。
現在その渓流がどうなっているのか、を確かめるために赴いた。そしてその結果は、「よくもここまで」というほどの厳しい状況で、魚の姿を全く確認できなかった。
そして今回の場所は、そこから何本もの林道を経た小渓流。現地に着くと、この川の上流での苦い思い出が横切った。なので、初めて入った場所とは言え、釣果はほとんど期待はしていない。「せめて1匹だけでも姿を見ることができれば」という、かなり弱気な釣行となった。
車を林道横の空地に止めて、崖下に見える渓流に降りる。この時期の流れとしては、水量も比較的多くて水も澄んでいる。大型カディスを、流れ出しから平瀬に替わるポイントに流し込む。しかしまだ気温が低いのか、何度打ち込んでも反応はない。
しばらく行った、陽が川面に差し込んだポイントからようやく反応が。だが、確認できたのはフライを銜えることのできない小さな魚。
それでも渓相は見事で、いずれ針に掛かるほどの魚がヒットするだろう、と釣り下る。左手から支流が流れ出て、その上流に暗渠の落ち込みが作る淵が見えてきた。この淵からようやくフライに飛びつく魚が。ヒットしたのは15センチ余りの虹鱒だった。
てっきり、やまめか岩魚が棲息していると思い込んでいただけに、意外だった。その淵で続いてヒットしたのは、25センチ越えの虹鱒。これでモチベーションが一気に高まり、期待を胸に釣り下ったが、そんなに簡単に釣れるはずもない。
あまりの反応の薄さから、途中で釣り上がることにした。
入渓地点から200メートルほど上流の平瀬で、ようやく3匹目の虹鱒がヒット。これも25センチは越えていた。やはり、釣り上がったのが正解だったようだ。さらに、500メートルほど遡行した水深のある平瀬から、この日一番の尺越え虹鱒が飛び出た。
これまでヒットしたのは全て虹鱒。この川が虹鱒河川だというのは、帰りしなに出会った年配の男性から聞いた。別の支流では、岩魚も釣れるとのことだが、そこまで深追いはしたくなかった。
というのも、尺越え虹鱒を釣った後、さらに釣り上がると熊の糞があちこちに見えるようになってきた。中には、まだ時間が経過していないような真新しいものも。多分、このまま釣りあがったら、まだ釣果は見込めただろうが、急にこの場所が熊の出没多発地帯だということを思い出した。
それを機に、後ろ髪を引かれながら、最後の最後に出会えた豊かな渓流を脱渓した。
なお、今回の釣行の模様を6分ほどの動画に編集して、YOUTUBEに投稿した。よかったら見てください。
写真は@今回釣行した渓流の景観A現れた暗渠の下の淵Bこの日一番の尺越え虹鱒。下は、YOUTUBEに投稿した動画
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2017年10月15日
続・鮭釣りを横目に石狩北部の渓流へ
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型もの虹鱒を痛恨のバラし
13日は、前回に続いての石狩北部の渓流釣行。今回は渓流釣りとは別に、海岸での鮭釣り用のウキルアーを用意した。
ところが、天気は前日に続いての雨模様。目指した毘砂別海岸は、3メートルほどの高波で釣人は1人だけ。それでもめげづに毘砂別川河口で竿を振ったが、ビギナーズラックが起きるはずもなく、1時間も経たないうちに撤退した。
途中の浜益川では、平日にもかかわらず、許可を得た30人を越える釣人が橋の上下流のポイントに一列になって竿を出していた。橋の上から見ていると、5分に1匹の割合で鮭がヒット。海が荒れて、雨で増水気味の川を鮭が群れとなって遡上したのか知れない。
今度は、前回訪れた幌川河口に向かう。幌川河口にも、合計20人近くの釣人が陣取っていた。
とくに、河口に堆積した砂利や岩が川の流れを変えて、幅10メートルほどのプール状となった箇所に集まっている。目の前の遡上の様子を確認できるプールには、背びれを出して泳ぐ多くの鮭が見える。
しかし、その鮭を目がけて投じたウキルアーは、簡単にはヒットしない。30分ほど見ていたが、確認できたのは2匹ほど。見える魚ほどヒットさせるのが難しいのかもしれない。
しばらく鮭釣りの様子をながめてから、渓流釣りに移行。今回の釣行先は、前回の渓流から少し離れた場所にあり、初めて訪れたやまめ河川。入渓は小集落に点在する家屋の横から。
川幅は最大でも5メートルほどだが、流れは速くて水苔の覆う川底の石はつるつる滑る。そのために足場の確保が難しく、足に故障をかかえるものには厳しい遡行となった。
早瀬の横の暖い流れに、大型のカディスを第1投。その3投目に反応があったが、小さすぎてフライを銜えることができない。その後も小さなアタリは続く。間違って、フライには似合わない10センチあまりのやまめがヒットするが、棲息しているのはピンコやまめが中心のようだ。
なので、そこを一度脱渓して、型ものの可能性のありそうな上流に向かうことに。集落から10分ほど行った場所に車を止めて、再入渓。渓相は、山岳渓流というよりも三面壁の里川に近い流れで、低い河畔林がボサ状になって川を覆う。
そして浅い流れが続いて、フライを打ち込めるようなポイントが見つからない。しばらく遡行を続けると、ようやく大岩、小岩で形成する落ち込みや流れ出し、小淵や倒木が作るポイントが現れた。
その小淵の上から流したカディスに15センチ余りのやまめがヒット。小さなアタリを経て、10分ほど釣り上がった浅い平瀬から、手元に引き寄せる最中ににバレたが、20センチほどの虹鱒がヒット。さらに上り詰めた、倒木が川底を覆う深い淵で、この日一番のアタリ。右に左に激しく逃げ回り、ジャンプを繰り返した姿から30センチ越えの虹鱒と確認。
淵の底の倒木にラインが絡まないよう、慎重にやり取りしたが、ラインのテンションを緩めた一瞬、バレてしまった。(その模様はビデオで撮影)
気を取り直して遡行を続けると、10分ほどで魚道のない巨大な砂防ダムが現れる。流れ出しの下にはプールがなく、フライを打ち込む場所がない。
高巻きをするためにダムの上流に出たが、川に沿ってを走る林道にはゲートが設けられて、鍵で閉じられていた。次第に強くなってきた雨も大粒になり、ここで遡行を断念。2回目の石狩北部の渓流釣りを終えた。
前回訪れた渓流と、今回釣行した渓流を撮影した動画を、近いうちにYOUTUBEに投稿する予定。よかったら見てください。
写真は、@浜益川の鮭釣りの様子。30人を越える釣人が河岸に陣取っていたA幌川河口では、プール状の流れに遡上する鮭を狙って10数人がウキルアーを投じていたB今回訪れた渓流。魚影は薄いが、やまめと虹鱒が棲息C上流に設けれた砂防ダムとDヒットしたやまめ
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2017年10月10日
鮭釣り横目に石狩北部の渓流へ
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魚道のある堰堤で上流でもやまめの姿
現役を引退してから開始した私のブログには、道央圏以外の釣行先はほとんど載せていない。しかし、ブログを始める前のまだ第一線で働いていた頃は、出張の多い仕事にかこつけて十勝や道東の河川によく出掛けた。とくに、白糠の茶路川や十勝の戸蔦別川、音更川、遠軽近辺の丸瀬布川、武利川は年平均で2回以上は訪れているはず。
それ以外の道東河川にもよく釣行した。それだけ釧路や北見、帯広への出張が多かったからだが。
現在の釣行先は、日帰り圏内を基本としているために、ブログにこうした十勝や道東の河川の釣行記は載せることはないが、当時の釣行を懐かしく思うことが多い。
現在の釣行先は、後志の積丹から胆振の白老、日高の静内そして石狩北部の浜益など、ほとんど札幌から2時間以内の地域。
この中で、積丹や浜益はショアトラウト専用で、渓流釣りというジャンルで括ると、白老と静内が一番遠い釣行先となる。
こうした釣行先から、新たな渓流釣りのポイント開拓のために、今回石狩北部の渓流に釣行した。
石狩北部には、大河の浜益川を始めとして濃昼川や毘砂別川、幌川、群別川、千代志川、床丹川などの日本海に流れ出る河川が揃っている。いずれもやまめの棲息する川で、河口には春先サクラマスが回遊する。そのためか、それぞれの河川の河口に鮭を狙った多くの釣人が押し寄せる。
さて、9日の釣行先は、サクラマスの遡上を阻害してきた堰堤が改修されて、新たに魚道の設けられた小河川。どの区域まで堰堤が改修されたのかは確認できなかったが、かなり上流までやまめが棲息しているのは確か。魚道のあるなしで、こうも魚影が異なるのか、という面で随分勉強になった。
入渓地点は、新たに魚道の設けられた堰堤の下。雨が続いたせいか、水量は少し多いようだ。落差と曲がりが交差する、早い流れの平瀬に大型カディスを流す。すぐに、フライを銜えることのできない小さな魚が反応する。
階段状の堰堤を登りきると、大岩、小岩で築かれた山岳渓流の景観が広がり、上流には新たな堰堤が確認できる。普通ならば、堰堤と堰堤の間の区間は極端に魚影が薄くなる。
しかし、魚道が設けられることによりしっかりと魚が棲息。流れ出しの下にフライを流すと、今日初めてのヒットは10センチほどのやまめ。「これがこの川の限界か」と釣り上がる。暫らくして現れた、大きな落ち込みの下から強烈なアタリ。上がったのは尺に欠ける岩魚だった。
その後も大小のアタリは続いたが、やまめと岩魚の棲み分けが明確ではない。早瀬から岩魚が飛び出たり、淵の脇からやまめのアタリがでるなど、面食らうことも。
入渓地点から1キロほど遡上して堰堤をクリアー。本来は、ここまで来るとやまめの姿が見えなくなる場所だが、岩と岩との間の落ち込みから、この日最大の20センチあまりの錆の入ったやまめがヒット。その後もやまめと岩魚が交互に飛び出る。
入渓から3時間が経過、周りは段差のある流れと、大岩で構成する完全な山岳渓流の様相。海岸の鮭釣りの様子を見るために、ここで脱渓。そこから先の上流は確認できなかったが、堰堤があったとしても魚道が設けられていれば、魚影が保たれているだろう。
魚と川を守る取り組みに感謝、久しぶりに堪能できた渓流釣りだった。
なお、浜益川は別として、濃昼川や毘砂別川、幌川、群別川、千代志川、床丹川のそれぞれの河川の河口に多くのアングラーが押し寄せたが、ヒットした姿は見ることができなかった。それにしても、幌川河口にあれほどの釣人が集まるとは。
写真は@魚道の設けられた堰堤。サクラマスの遡上が可能となり、堰堤の上流でもやまめが多く棲息A堰堤を越えると完全な山岳渓流の様相Bこの日一番のやまめと岩魚
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2017年10月03日
やまめを求めて秋の白老河川へ
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毛敷生川と別々川に釣行したが・・・
お気づきではないと思うが、最近の釣行先はやまめの棲息する河川や渓流が増えてきた。これまでの釣行先は、好奇心と想像力の高まりに任せた、渓流の源流や河川上流が多かった。
そうなると、釣果の対象は岩魚やアメマスなどが中心となる。もっとも、放流魚が主体のサーモン系の河川の釣行を、敢えて行ってこなかったこともあるのだが。
渓流釣りを行う釣人の中には、釣行を重ねる内にやまめに傾斜される方が多いようだ。なぜだろうと考えてみた。自分は、釣った魚を手にした時に、型の大小はともかくとして他のトラウトとやまめでは感動が異なる。
やまめの、凛とした姿に魅了されることもしばしば。
フライのできない晩秋から春先まで、自分の釣りの対象はショアトラウトに向かう。そこでの最終目的は、銀毛のまばゆいサクラマス。そのサクラマスの子どもがやまめだ。
だから河川でも、何れはやまめに惹かれる運命だったのだろう。
今回の釣行先は、白老河川のひとつの毛敷生川。目的は、いま記したようにやまめに絞り込んだ。やまめは、白老ならばどの河川でも釣れるが、敢えてこの川を選んだ。というのも、7月中旬の飛生川の釣行の後に訪ねた毛敷生川での出来事から。
はっきり言って、毛敷生川では碌な釣果はない。入った場所や季節もあるのだろうが、これまでは一釣行で小型のやまめがせいぜい5〜6匹。
ところが、7月中旬の飛生川の釣行の後に入ったときには、20センチに欠けるやまめが何匹も流れ出しや平瀬、小淵から飛び出た。途中から振り出した雨のために遡行を止めたが、あのまま釣りあがっていたら・・・。
それが、今回の釣行のきっかけだ。
毛敷生川は、流域が短い割りに堰堤が何基も構築されている。流れ出るフジ川も含めると、両手で数え切れないほど。まだ中流部には、魚道が設けられているが、上流の堰堤には魚道がない。
そのため、やまめの生息域は敷生川の出会いから、魚道のない堰堤の区間に限定される。それは、距離にして僅か4キロほど。多くの釣人がいっぺんに入ると、魚影は枯渇する。
前回の釣行は解禁からまだ日が浅く、なおかつ週の後半だった。今回は月曜日で、多くの釣人の入った後の秋の釣行。普通に考えれば、厳しい釣りが予想されるのだが、そこまで頭は回らなかった。
中流域から遡行を開始して、迎える堰堤を2基クリアーした。ティペットに結んだカディスが#10ということもあるが、そこまでの釣果はゼロ。途中で小さなアタリは何回もあったが、フライが大きすぎて銜えることができない。
川岸の砂の上には、真新しい靴の跡がいくつも残されている。どの道、釣行するには厳しい条件だったのだろう。
そして、遡行から1キロほどして3基目の魚道のない堰堤が姿を現した。ここから先の上流にも、堰堤が連続して構築されている。だから、高巻きしてまでいく価値はない、と判断した。
さて、時間は10時を回り、これからどうしょうと考えた末、鮭釣りの様子を見るために白老漁港へ。防波堤の上には7、8人がウキルアーを投じていたが、誰にもヒットした様子はない。砂浜の投げ釣りも、波が時化気味で釣人の姿も疎ら。
国道を経由して苫小牧に向かう道すがら、左手に別々川が見えてきた。この先はインクラの滝に続く。
そして、いつの間にかハンドルを左に切り、その別々川に向かう。頭を過ぎったのはやはりやまめのこと。この川もやまめが生息する。以前に一度、中流部の魚道のある堰堤の下に入ったことがあるが、小さなやまめしか釣れなかった。
今回は、堰堤と堰堤の間だけに絞って釣り上がる。ただ、直線化した流れでポイントを見極めるのは難しい。川岸のボサの下や、倒木の周りに打ち込んだカディスにアタリがくるが、やはり小さい。手にしたのは、10センチ足らずのやまめ。
現れた堰堤の下でも、それを越えるサイズのやまめは出てこない。それでも、手にしたやまめは凛としていて、「綺麗だな」という口癖のもと、川に戻す。この時期、型ものを目的とするのは難しいのかも知れない。
秋本番を迎えた。さて次はどこに行こうか。
写真は@前日までの雨の影響か、少し濁りの入った毛敷生川の流れ。A遡行から3基目の堰堤。魚道を設置する工事が進めらていたが、途中の道路は崩落して使えなくなっていたB別々川中流の直線化した流れC堰堤の下から小さなやまめがヒットした
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