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2017年09月25日
大雨の後の千歳川上流釣行
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ブラウンの活性化が進んでいるというが・・・
前回更新の小樽内川や前々回の尻別川と、最近の釣行は雨にたたられている。今回更新の23日の釣行も、台風18号の残した雨雲が大雨を運び、道央圏のほとんどの河川が増水と濁流状態。
行先をあれこれ考えた末に決めたのは、千歳川。この川の上流は雨にめっぽう強く、これまで大雨の後で釣りのできなかったことは1、2度しかない。それも、増水ではなく濁りが強かったことからだ。
今回の釣行先として、千歳川上流を選んだもうひとつの理由は、新聞や釣具店に載せられた、「ブラウン活性化」の記事から。鮭の遡上が本格化するこの時期、ブラウンはサイズも大型化して、それまでやまめの縄張りだった上流域まで勢力を広げる。
これまでの、初秋から晩秋にかけての千歳川の釣行では、ブラウンを何度もヒットさせたことがある。サイズはさほど大きくはなかったが、早瀬や瀬脇、ボサ下などのあちこちのポイントから飛び出した。
春から夏にかけてあまり姿を見せないブラウンが、季節によってこうも増えるものかと驚いたことがあった。
そんなこんなで、今回は5月13日以来の千歳川上流釣行。初めは、ニンフとウェットフライで釣り下ることに。釣り方は、早瀬にリーチキャストをかけながらのダウンクロスストリーム。
2投目の、ラインの落ち着いた浅い瀬脇からのリトリーブに、15センチほどのやまめがヒット。しかし、針が大きくて、巻き上げ途中でバレた。同じようなアタリが何度も続くが、ヒットするのは小さなやまめばかり。
浅い岸の底には、何匹もの鮭の亡骸が静かに横たわっていた。
「まだブラウンは早いのか」と、思ったのもつかの間、ボサが張り出した辺りから20センチほどブラウンがヒット。釣り下がるごとにブラウンのアタリが増えてきた。
ただ、型はいまいち。昨年晩秋のような尺越えはこない。もっとも、昨年はルアーによる釣行だったので、型ものがヒットしたと思う。この時期のブラウンに関しては、フライよりもルアーに分があるのかもしれない。
200メートほど釣り下ったあと、今度はドライフライに替えて釣り上がることに。そのために、釣り下るときにできるだけ場を荒らさないように心がけた。
#10の大型カディスを流芯に打ち込むと、小さなやまめに交じって20センチほどの魚がジャンプ。ヒットはしなかったが、水面下よりも、水面のほうがアタリがくる。
先ほど、20センチのブラウンがヒットした場所では、フライの着水と同時に同じようなブラウンがヒット。また、小さなやまめのアタリが相次いだ場所からは、20センチ余りの錆の入ったやまめがヒットするなど、ニンフやウェットフライよりもアタリが多かった。
水温低下の進む晩秋にかけて、やまめに代わってブラウンの勢力が拡大、大型化も進むのだろう。中途半端な結果に終わった今回の釣行だったが、10月下旬にもう一度挑戦したいと考えている。
写真は、@大雨の後にも関わらず、濁りの少ない千歳川上流の流れA背脇やボサの下からはやまめやブラウンのアタリが相次ぐBニンフにヒットしたブラウンと、錆の入ったやまめ
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2017年09月21日
初秋の小樽内川に釣行
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濁りは残ってもアタリが頻発
13日の尻別川に続いての、15日の釣行先は小樽内川。尻別川もそうだったが、12日までの雨の影響が残り、川底の石や岩も泥を被ったような薄い茶色。小樽内川は、雨に強い川として認識していたが、これだけの濁りが入っていることは珍しい。逆にいえば、今までが恵まれていたのかもしれない。
さて、15日の釣行は春香山の登山口を基点として、川に沿って延びる林道を1時間かけて上り詰めることにした。紅葉はこれからで、僅かに色づいているのは蔦の仲間。他の広葉樹は、まだ青々としている。
登山口からすぐの、白樺橋の下に釣人の姿が見えるが、釣れているのだろうか。
高低差の少ない林道は歩きやすいが、チラチラ見え隠れする崖下の小樽内川の様子が気に掛かる。その誘いに負けて、1時間の予定を40分ほどに短縮して、途中の崖から入渓。すぐに、流れの穏やかな淵や大岩で作られた落ち込みが、目の前に飛び込んでくる。そして、上流には、魚の棲息を予感させる平瀬が広がる。
ただ、水の茶色と岩に付着した水苔の黒のコントラストが強調された濁りが入っている。この流れで、はたしてドライフライに反応するのか。不安を胸に、小淵の流れ込みに打ち込む。
その3投目に12〜3センチのやまめがヒット。濁りの影響はそれほど問題がなかったのか、続いて15センチほどの岩魚がヒットする。岩魚のアタリが続いたあと、ある地点からピタリとアタリが無くなった。
小樽内川に沿って延びる、林道の枯れ沢が入渓ポイントとなっていることが影響しているようだ。この地点から200メートルほど上流まで、ほとんどアタリはこなかった。
ようやく、いつも入渓する林道がすぐ近くに見えてきた。ここから再びやまめと岩魚のアタリがでてきた。ただ、季節的な問題なのか、いつもは飛び出る20センチを越える型はヒットしない。上流に上り詰めても、手の平サイズの岩魚や15センチほどのやまめのヒットは続くが、型ものはこない。
入渓地点から500メートルも来ただろうか、いかにも大物が棲息していそうな淵が現れた。その上流から流した#10のカディスにヒットしたのは、手ごたえから紛れも無い尺オーバーの型もの。
しかし、針がかりが浅く、水面に引き上げる前にバレてしまった。多分、岩魚だったのだろうが、チャンスを物にできなかった悔いが残る。その後も頻繁にアタリは来るが、逃した魚ほどの大物はこない。
もう少し釣りあがれば、支流との合流地点というところまで来たが、大粒の雨が突然降り出した。鉄砲水の恐れは少ない川だが、安全を期して林道に一番近い場所まで下って脱渓。多分、この川での釣行は今年最後となりそう。
いつかは、尺を越えたやまめや大型岩魚を釣り上げたいと願っているが、この川は期待に応えてくれそうな気がする。
写真は@珍しく濁りの入った小樽内川の流れA大物の予感がする大淵だが・・・Bやまめや岩魚のヒットは相次ぐが、一様にこのようなサイズ
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2017年09月18日
初秋の尻別川は激シブ
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ラフティングの群れにも邪魔される
台風18号が18日に北海道に上陸して、道内各地で大雨による被害が続出している。明日には台風一過、天候の回復が予想されているが、まともに釣りができるまでは3〜4日かかるだろう。
別に台風を見越したわけではないが、仕事が飛び石の休みとなった9月13日と15日、馴染みの河川に釣行した。
話としてしては少し古いが、13日に赴いたのは寒別付近の尻別川本流。型物のやまめと虹鱒を狙っての釣行だが、結果からいうと15センチほどのやまめが1匹と惨敗した。
初めに入った場所は、自分の尻別川本流の釣りでは、これまでに尺にちかいやまめや、中型の虹鱒を釣り上げた実績がある、数少ないヒットポイント。だが、今回はドライフライやニンフ、ウェットフライなど駆使しても、一向にアタリは来なかった。
辛うじてヒットしたのは、先に記したドライにきた15センチのやまめ。夏の終わったこの時期の本流釣りは、釣人の多く入った場所ではさすがに厳しいと思い知らされた。
それと、午前10時ごろから、30隻は有に越えるラフティングの群れが、上流から下ってきた。乗り込んだ客の歓声が響き渡り、川面をオールでかき回されては、魚は警戒して出てくるはずもない。
この場所を諦めて、ラフティングの来ない上流の通称大曲ポイントに移動した。ここもよく知られている場所で、休日には確実に釣人銀座と化す。
こうしたポイントには、平日といえども本来入らない主義なのだが、今回は本流でなければ上がらない型物を狙っての釣行。恐る恐る河原に立ってみた。
川を見渡すと、大曲の大淵に流れ出る支流と、本流の合流地点で大小のライズが発生。時間的に午前11時を過ぎて、アタリを得るのは難しいと分かっていたが、ドライフライを流れ出し付近に打ち込んだ。
だが、渋い。魚はすれてしまって、フライにはまったく反応しない。
しばらく粘ってヒットしたのはウグイ1匹だけ。大淵を諦めて、今度はゴツゴツした岩だらけの流れを遡行することにした。
春から夏にかけての尻別川本流は、場所によっては水量があって、遡行も困難なところが多い、しかし、初秋を迎えたこの時期は、渇水状態で釣り上がるのに支障は少ない。遡行すると、小さな流れが幾重にも分かれた上流の水深のある平瀬や流れ出しから、フライへのアタリが頻発する。
時には、型物と思われるライズも見られるのに、針がかりしない。なので、小さなフライに交換するが、新子クラスのやまめがかかるくらいで、ライズを起こした型物は見向きもしない。一体何を捕食しているのだろう。
さすが激戦地区の魚だ。自分の技量では太刀打ちできそうに無い。
昼過ぎから大粒の雨が降り出して、一時河原に非難。しかし、雨が小康状態になっても遡行への意欲が沸かない。ここまでの不振で諦めモードに入ったようだ。
次回の更新は、15日に訪れた小樽内川上流の釣行の模様を掲載する予定。尻別川とはうって変わって釣果に恵まれたが、型物をバラすなど、完全燃焼はできなかった。
写真は@寒別付近の尻別川本流の様子Aラフティングの群れが下ってきて、釣りのできない状態にB大曲ポイントの大渕では、ライズが頻繁に起きたが・・・
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2017年09月12日
大氾濫の渓流で4年ぶりに釣果
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人智及ばぬ回復力に感嘆!!
3年前の9月11日に、北海道では数十年に一度という記録的な大雨が降った。中でも、石狩と空知、胆振には大雨特別警報が出されるなど、道央圏の河川を中心とした被害が続出した。
そして、3年経った今でも河川氾濫の後遺症が癒えていない。
国道や道々などに接する場所では、復旧工事が終わったかのように見えるが、一歩道を外れて上流や下流に向かうと、決壊した堰堤や砂防ダム、橋脚の流された橋がそのままの姿で残されているのが分かる。
この記録的な大雨は、川に棲息する魚にも壊滅的な影響を与えた。自分の知る限りでは、オショロコマしか棲まない渓流では、オショロコマの姿が確認できなくなったほか、砂防ダムや堰堤が決壊し、土砂で埋め尽くされた河川では、ネイティブ種の岩魚の魚影が激減した。
9月8日に、この大雨の被害を被った道央圏の河川のひとつに入渓した。昨年も10月にこの渓流を釣行したが、大雨から2年が経過しても、以前は良く釣れたやまめや虹鱒、岩魚の姿が全くなかった。豊かな樹木に囲まれた流れも、土砂と岩だらけの殺伐とした河原に変わった。
それだけに、今回は釣ることが目的ではなく、「見えなくなった魚を確認したい」との思いが高じての釣行となった。
入渓地点は、林道を700メートルほど歩いた先。そこから上流に釣り上がるのがいつもの行動だ。
今回は、その入渓地点から1時間ちかく上り詰めて、そこから釣り下がる計画。皮肉にも、遡行する上流域は樹木が押し流されたせいで、河原が開けている。歩くのには都合は良いが、岩だらけの河原が痛々しく感じる。
それでも、魚の息吹きを感じる小淵や流れ出し、水深のある平瀬などの絶好のポイントが次々と現れる。釣人がこうしたポイントを素通りして、上流に向かうのは至難の業。猫に鰹節を見せ付けているようなものだ。
なので、やはりというか、意に反して上がる途中から竿を出してしまった。
初めにアタリがきたのは、流木に覆われた堰堤の下流。少し大きめのカディスに飛びついたのは、15センチほどの虹鱒だった。この川で魚と最後に対面したのは大雨の前だから、ほぼ4年ぶりとなる。魚の姿を確認できたことで少しホッとしたが、そこからアタリは遠のいた。
次にヒットしたのは、1キロほど行った上流の早瀬。25センチほどの、銀毛のまぶしい虹鱒が迎えてくれた。
虹鱒のヒットが続いたことから、「もしかして虹鱒の放流が行なわれたのでは」と考えた。
だが、次第に傾斜を強める流れの中から、ようやくネイティブ種の岩魚がヒットする。それも、上流に向かうほどアタリが頻発に起きた。
昨年、あれほど魚影が見られなかったのに、この魚たちは一体どこから来たのだろうか。
ひとまず、ネイティブ種が回復していることを確かめられたことで、今回の目的は達成できた。
魚を目の前にして思うのは、自然の治癒力、回復力という表面的な言葉ではなく、何万年、何十万年という悠久の営みが育んだ、魚たちの底知れぬ逞しさだ。
過去にもこうした自然災害が幾度も起きて、そのたびに絶滅の危機が訪れたのだろう。それを生き抜いた僅かな魚たちが、時間をかけて復活を遂げる。その繰り返しの歴史ではなかったか。
先に記した、オショロコマしか棲息しない渓流も、今年7月の釣行で魚影が回復したことを確認した。自分が思うよりも、魚たちのほうがよほど逞しい、そう感じさせた嬉しい釣行となった。
写真は@A道東の河川のように土砂と岩の河原が続く渓流BCDEようやく姿が確認できた虹鱒と岩魚
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2017年09月10日
初秋の余市川水系に釣行
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型ものやまめを求め、支流のそのまた支流に
6月27日以来、約2ヶ月ぶりで余市川水系のひとつに釣行した。今回の狙いはやまめ。それも、何とか型ものの姿を見たいという思いから。 やまめを対象とするのならば、余市川水系では余市川本流や支流の白井川、然別川でも良いのだが、型ものの可能性と魚影の濃さから、余市川支流のそのまた支流の某河川に絞った。
この余市川の孫河川は、直接入渓することができれば遡行が楽なのだが、そのためには深い藪を漕いで険しい崖を下らなければ辿り着けないほどの険阻な道行が待ち構えている。
なので、林道に沿って流れる余市川支流から一旦入渓、遡行して孫河川との合流地点を目指すことにした。支流の入渓地点から孫川の出会いまでの距離は300メートルほど。
入渓地点の支流は、初秋ともあって遡行を阻害することのない適度の水量で、流れも穏やか。これが春先ならば、流れを横切りことも、釣り上がることも難しいと思われる。
もともと、この支流にもやまめが放流されていて、やまめの魚影は濃い。しかし、多くの釣人が入っていることから、型ものを釣り上げるのは至難の業。なので、ほとんど釣人の入らない、この孫河川に期待をかけた。
余市川のこの支流でも、この時期に入渓する釣人が少ないように感じた。それは、魚影が思っていた以上に濃いことから。入渓して間もなく、大岩で作られた落ち込みや流れ出しから岩魚が頻繁にヒットする。やまめも、型は小さいながら、しっかりとフライを銜えて飛び出る。この間の釣果は、15センチほどのやまめが2匹に、20センチと25センチの岩魚が3匹。多いか少ないかは別として、次々と画面の替わる渓相に目を奪われた。
この上流にある砂防ダムまで釣り上がったら、狙っている型ものも手にすることができるのでは、と一瞬頭を過ぎったが、ダムまでは3キロほどの行程。そうなれば、時間的にも孫川の遡行を止まなければならない。
結局、支流の遡行を諦めて、当初の孫川を釣り上がることにした。それでも、たかだか300メートルほどの距離なのに、入渓地点から孫川の出会いまでは1時間ほどかかった。
ようやく現れた孫川の流れ出しは、思っていたよりも川幅が広くて、段差のある流れが目を奪う。ゴツゴツとした、山岳渓流とは一味違う、開けた渓相が型ものの期待を高める。釣り上がってすぐに現れた小淵にフライを投じた。その2投目に、15センチほどのやまめがヒット。
やはりこの川はやまめが中心だ、と思ったのも束の間、次にヒットしたのは泣き尺の岩魚。その後も、やまめは少なく圧倒的に岩魚のヒット数が上回った。そして、狙っていた型ものも皆無。
孫川は次第に勾配を増すが、小滝や淵、カタが多くなって、魚の居付くポイントは増えてきた。そして、上流に行くほど岩魚の姿が多くなってくる。
支流との出会いから1キロほど来たときに、3メートルほどの滝が現れた。この釜からも岩魚がヒットするが、やまめの姿はない。時間的にも昼を過ぎて、この辺りが限界のようだ。
残念ながら、狙い通りには行かなかったが、あらためてこの余市川支流とその孫川に魅せられた。今年もう一度釣行したいと思っている。そのときには、何とか尺やまめをと願っているが・・・。
写真は@余市川支流とその孫川との出会い地点。左が本流A小滝や淵が連続する孫川の流れB支流と孫川でヒットしたやまめと岩魚
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2017年09月02日
静内川を諦めて苫小牧東港へ
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フクラギのヒットシーンは確認できたが・・
北朝鮮が日本海を越えて、襟裳岬沖にミサイルを着弾させた8月29日の午前中、自分はよりにもよって襟裳の途中にある静内に向かっていた。高規格・日高道の下り線は、平日にも関わらず車の通行量が異常に多い。STVなどの放送車の姿も見られるところから、多くの車の向かう先は襟裳岬なのだろう。
なぜ静内に行ったのかというと、前日までの強い雨が当日の午前中まで残り、道央圏はどこに行っても雨の影響は避けられない。
ならば、少しでも影響の少なそうな静内川中流でブラウンと虹鱒を狙ってみよう、との考えから。
静内川は今年6月に一度入った切り。その時に、まったく釣果のなかったことが後押しした。
ところが、静内の手前にある鵡川、門別川、新冠川といった河川は、皆一様に強い土色の流れ。これでは、いくら雨に強い静内川でも無理だろう。
そう思ったとおり、静内川も中流域でも強い濁りが入っていた。ならば、シュンベツ川の流れ出る上流へ、という気持ちになれないのは、まだこの雨模様が続くとの予報から。
せっかくここまで来たのに、このままでは帰れない。ならば、行先を港内に切り替えて「ふくらぎ」と「かんぱち」を狙ってみるか、と帰路の途中にある苫小牧東港に立ち寄ることにした。
東港は8月8日以来の釣行で、ブログにコメントを寄せていただいている、「釣り命」さんの情報を頼りに足を延ばした。
前回釣行した8日は、台風5号が北海道に上陸した日。まだ苫小牧には台風のに伴う雨、風の影響は及んでいなかったが、朝焼けとなま暖かい風によって、ただならぬ気配が感じ取れた。
そのせいか、平日でも釣人で一杯となる発電所のフェンス前には、4人の釣人しかいなかった。
ただ、海面には小さなナブラが右に左に移動、そこへ大型の魚が飛び込んで追い掛け回していた。ナブラとは別に、30〜40センチの魚が頻繁にジャンプを繰り返す。
フェンス前の釣人は、ナブラにルアーを打ち込むが、自分も含めて誰のロッドにもアタリらしきものはない。今回はそのリベンジでもある。
遠くへ寄り道をしたせいで、苫東港に着いたのは昼直前。いつものフェンス前には、飛ばしサビキとサビキの垂らし釣りを行っている2人組と、ジグを熱心に打ち込んでいる3人のアングラーしか姿はない。
時間的にかなり厳しいのは分かっているが、「自分は釣れなくても、何とか姿だけでは見たい」と、他の釣人の様子ばかりを窺う。
海面には頻繁にナブラが立ち、そこにふくらぎが襲いかかる。バシャバシャと、逃げ回る小魚の跳ねる音が響く。そのナブラの中心にジグを打ち込むが、見向きもされない。
30分ほどして、群れが入ってきたのか、フォールとジャークを繰り返していた左隣のアングラーに、30センチほどのふくらぎがスレががりでヒット。
その奥に陣取っていた、昨夜から来ていたというアングラーにも、同じようなサイズのふくらぎがスレがかりであがる。これが今日3本目とのこと。
それでも自分にはアタリはこない。もしかして、ジグを食わせるのではなく、スレを狙った釣り方でなければ釣果が上がらないのかもしれない。
それだけ魚影が濃いということなのだろう。だからといって、簡単にヒットするわけではなく、上の2人のヒットは単発で終わった。
午後3時まで粘ったが、いつの間にかナブラも起きなくなり海面のざわめきも治まった。初ヒットは、当分先になりそうな予感がしている。
写真は@8月29日の苫小牧東港の昼の様子。釣人の姿は少ないA前日の夜から来ていたという釣人があげたフクラギ
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2017年08月28日
雨後の飛生川でやまめ釣り
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型物はいないが、安定した釣果
後先が逆になったが、23日に訪れた白老・飛生川の釣行の模様を載せる。
飛生川への釣行は、上流下流を合わせて今年2回目。前回は、飛生川のランドマークとも言える小滝を高巻きして、上流部に遡行した。
滝の上流では、岩魚やアメマスを期待したが、結果は予想外の坊主。入渓したタイミングが悪かったのか、それとも事前に得た情報が間違っていたのか、今となっては定かではない。
今回の釣行は、中流域からその小滝を目指そうというもの。距離にして3キロほどか。前日降り続いた雨の影響からか、白い濁りが入りいつのも透明感はない。ただ、増水は収まったようで、水量や川幅、流れの強さはこれまでと大きな違いは見られない。
段差のある流れのあちこちに、岩で作られたカタや落ち込み、平瀬などのポイントが次々と現れる。そこへ、#10のカディスを流すと、すぐに1才魚のやまめが反応。
だが、フライが大きすぎて銜えることができない。カタでようやくヒットしたの、15センチほどのやまめ。このあとも、同じようなサイズのヒットが続いた。
入渓地点から500メートルほど釣り上がったときに、大淵が姿を見せた。ここは、昨年20センチ越えが連続ヒットした場所。ところが、今回はどうフライを打ち込もうとも、アタリはこない。
辛うじて、流れ出しで13〜14センチのヒットしただけ。やはり、入ったタイミングが影響しているのか。
ここから上流は今回初めて釣り上がる。初めの淵からしばらく行くと、先ほどよりも大きな淵が現れた。淵の幅が広く、春先などの増水時は遡行が難しそうだが、渇水気味の夏場は問題なく渡り切ることができる。
幾分流れのある淵の真ん中にフライを落としたところ、小さなアタリが頻発。ようやく針がかりしたのは、10センチにも満たない幼児クラス。ここにも型物はいなかった。
その後も大淵が。淵の連続する区間では、小さなアタリしかでない。ルアーで攻略するのがいいのかもしれないが、水深が浅く、大物の居付いている感じはしない。
この淵を越えた先に、何度か利用したことのある林道に架かる橋が見えてきた。ここまで来れば、ポイントは大体分かる。前回フライを投じたポイントからは、この日一番となる18センチほどのやまめがヒット。
橋を越えた水深のある平瀬や、大岩の作る流れ出しからも15〜16センチのやまめが飛び出した。さらに上流には、飛生川のランドマークの小滝が見え隠れする。
ここまでの遡行時間は2時間半。帰りの時間を考えて、ここから釣り下ることにした。もう、この時間になると陽は頂上付近に達し、立ち込めていた霧も消し飛んで、気温が一気に上昇。汗だくで入渓地点まで戻った。
そして感心したのは、入渓した時点で、あれほど濁りのはいっていた流れが、今は底まで見通せるほどに透明感を回復したこと。さすが飛生川と、言わずにおれない。
なお、今回の釣行の模様と、小滝を越えて上流に釣り上がった8月13日の釣行を合わせて動画を編集、「2017 飛生川への釣行」としてyoutubeに投稿する予定。よかったら見てください。
写真は@前日の雨のせいか、濁りのつよい流れの飛生川中流域A連続して大淵が現れるが、反応は薄いBやまめの魚影は濃いが、時期的に小型ばかりで型物は皆無Cようやく現れた林道に架かる橋
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2017年08月25日
アヨロ川河口で浮きルアー
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いよいよ鮭釣りの本番を迎える
8月22日未明から降り出した強い雨は、22日の午前中には全道に広がった。地域によっては集中豪雨となったところもあり、道央圏でも増水した河川が多かったようだ。
翌23日には天気は回復したが、増水が解消された河川は少なく、せっかくの休日なのに釣行できないおそれがでてきた。
そこで、過去の例から雨に強いやまめ河川をピックアップして、地元の河川情報をネットから仕入れた。
なぜ「やまめ河川」なのかというと、ここ数ヶ月の釣行先が岩魚やアメマス河川が中心だった。そこで、久しぶりにやまめの姿が見たい、ということから絞り込んだもの。
候補に上がったのは、千歳川と白老のウヨロ川、飛生川。この三河川は、めったなことでは濁流が起きない。特に千歳川は、これまでの雨後の釣行で、水の濁りは入っていても、釣りのできない状況になったことはない。
近場の千歳川に心が傾きかけたときに、「そういえば鮭の遡上が始まった。アヨロ川河口やアヨロ海岸はどのような状況なのか」と、鮭の様子が気になった。結局は、その思いからアヨロ川河口に近い飛生川に行くことにした。
飛生川の釣行では、中流域から入渓して上流の小滝まで釣り上がった。この様子は次回のブログに掲載することにして、今回はアヨロ川河口の鮭釣りの模様を載せた。
昼までに飛生川の釣行を終え、海岸を横目にアヨロ川河口へ。アヨロ海岸では、海岸一帯に何十本という釣竿が林立。9月1日の河口規制に向けて、すでに場所取りが始まっていた。
これまでは、ビニールテープで自分の縄張りを囲っていたが、何かの指導が入ったのだろう。ビニールテープの代わりに、持ち主の姿が見えない釣竿が立ち並んでいた。それはまるで、”自分の縄張り”を主張しているかのようだった。
アヨロ川は、中流に鮭鱒孵化場が設けられている関係から、秋には河口の導流提を通って大量の鮭が遡上する。それを狙った釣人が休日、平日を問わず集まってくる。
23日も平日の正午だというのに、河口の両サイドに合わせて6〜7人の釣人が浮きルアーを投じていた。まだこれでも少ない方で、日曜日ともなれば狭い先端に10数人が陣取るという。
先端でルアーを投じていた人に話を聞くと、「朝の3時頃に、河口前に大量の鮭が押し寄せてきたが、ルアーには見向きもしなかった。上げた人も少なかった」という。また、「陽が昇った後にも何度かナブラが立ったが、この場ではスレがかりで1本上がっただけだ」とも。魚影は濃いらしいが、ルアーを追わないようだ。
アヨロ川も、9月1日から12月10日まで河口規制が設定され、左海岸、右海岸ともに150メートルの区間の釣りは禁止となる。それまでの間、アヨロ海岸よりも熾烈な場所取り争いが繰り広げられるのだろう。
写真は@アヨロ川河口にある導流提。河口の右左は、どう見ても3〜4人が限界だと思うのだが。A先端から浮きルアーを飛ばしてアタリを待つ釣人B竿が立ち並ぶアヨロ海岸。持ち主の姿は見られない
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2017年08月17日
豊平川上流部に流れ出る支流の源流へ
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荒れ果てた登山道の向こうに大型アメマス
8月16日、豊平川上流に流れ出る支流の源流部に近い渓流を訪ねた。登山ルートにもなっている林道に沿って流れるこの渓流は、上流で二股に分かれる。二股の右と左の川の上には、それぞれ登坂ルートが設けられている。
結局は同じ山に向かう訳だが、右の登坂ルートが主流で、左のルートは現在ほとんど使用されていないようだ。2年前にこの渓流を訪れた時には、登坂ルートを兼ねた左側の林道は、しっかりと役割を果たしていたのに。
今回同じルートを辿り、左側の登坂ルートに沿って流れる渓流の奥まで足を進めたが、二股地点からは藪だらけで見る影もないほど荒れ果てていた。
現在の正規登坂ルートでなくなったのが原因なのだろうが、藪の下に残された轍だけが、かつて林道だったことを教えてくれた。
午前8時40分、ほとんど藪漕ぎと変わらない状態で、二股の左登坂ルートを登り始めた。深い谷底からは、激流が崖に当たって起きる、ゴーという地鳴りのような音が聞こえてくる。目的地はここから40分先、スタート地点からは1時間少々の行程だ。
2年前は、この爆音が届かなくなる地点まで足を進めたが、今回はいつまでたってもその音が消えない。もしかして、行き止まりの沢を通り越して、獣道に入ってしまったのでは、と崖の後ろを確認。先ほど通り過ぎた、手前の一の沢から僅かしか歩いていない。どうも、藪だらけの道が距離感を狂わせたようだ。
そこから程なくして、林道はようやく行き止まりに。この先は、崖が続いて歩行はできない。山頂に向かうハイカーは、一度ここから沢を下って、谷底の川づたいに頂上を目指す。目的は違うが、自分も渓流に降りるために沢を下る。その沢は、崖の下の藪の中にあった。
沢から谷底の渓流までは50メートルほどだが、沢の傾斜は40度と急勾配。足を滑らせたら、真っ逆さまに川に叩きつけられる。恐る恐る足元を確認しながら、谷底に着いたときには緊張感が解けて、思わず岩にへたりこんでしまった。
さて、2年ぶりの渓流。前回は淵や流れ出し、落ち込みや平瀬などの段差のあるポイントから、20センチ強のアメマスが次々にヒットした。最大で尺を越えた魚も手にした。それも、僅か200メートルの区間でのこと。
今回は、前回のような鉄砲水の心配も無く、登り詰めることのできる所まで行くことにした。
まず、先ほどの枯れ沢の下に作られた平瀬に、#12のメイフライを打ち込む。すると、すぐに15センチほどのアメマスがフライを引き込む。その隣の小淵に打ち込むと、また同じようなサイズがヒットする。前回のような20センチ越えはこない。
フライを#10のカディスに変更すると、狙い通りに25センチほどのアメマスがヒット。しばらく行った上流の平瀬からは尺越えも飛び出した。ひとつのポイントで、必ず1匹は反応するほど魚影が濃い。
大淵の岩の影に落としたフライには、見た目で40センチを越えた大物がヒットした。しかし針がかりが浅く、痛恨のバラシ。もしかして、渓流ではこれまで最大ではなかったか、というほどの大型アメマス。悔しさが募る。(その瞬間は、ビデオカメラでしっかりと撮影)
釣り上がるほどに魅力的なポイントが現れる。特に水嵩のある平瀬では、フライが着水すると同時にヒットするほど活性化している。
ただ、20センチ前後のサイズばかりで、先ほどのような40センチ越えの魚は出てこない。
2時間ほど釣り上がったときに、上流に小滝が現れた。高さは4〜5メートルほどで、足場が無く高巻きは難しそう。釜は3〜4メートルほどの深さなのか、底が見えない。
ここには大物が潜んでいるはずと、滝の落ち込み際にフライを落とす。すると、底からフライを目がけて大きな魚が浮上。フライに食いつくが、すぐに吐き出す。正体を見極められたようで、その後二度と出てこなかった。
今回の釣行はここで終了。狙っていた大物を手にすることはできなかったが、魚影の濃さは想像以上。しっかりと子孫を残したアメマスがいたことに安堵。年寄りには余りにも過酷な行程から、二度と来ることは無いかもしれないが、いつまでもこの姿を保ち続けてもらいたい、と願っている。
写真は@藪と化した林道。かすかに残る轍だけが頼りA崖下の渓流。手付かずのポイントが築かれているBカディスにきた尺アメマスと20センチ級のアメマスC上流部に出現した小滝。高巻きは難しそう
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2017年08月14日
6基の堰堤を越えた先は
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豊平川支流の源流に釣行したが・・・
苫小牧東港に釣行した次の日の8月10日、夕方まで時間ができたので、以前から考えていた豊平川支流の最上流部に行くことにした。この川は、下流から中流域は何度も入ったことはあるが、上流部は様々な問題から足を踏み入れたことがなかった。
ひとつは、山深い場所ならではの、熊の相次ぐ出没。もうひとつは、堰堤や砂防ダムが連続して構築されていて、それを高巻きしなければ上流に出ることができないこと。
実際に、どれだけの砂防ダムが設けられているのか、地図の上では判断できない。
10日は午前8時に現地到着、車で行ける最後の場所から入渓した。入渓した地点の川幅は3〜4メートルで、段差の少ない流れを形成しており、山岳渓流としては比較的穏やかな渓相だ。
ここから釣り下り、虹鱒ややまめを狙うのが一般的らしいが、堰堤を越えた上流は、「岩魚や虹鱒の魚影が濃い」との話が、釣りのガイドブックに記載されている。それを確かめるために今回の入渓となった。
入渓地点からすぐ上流は、滑床と大岩の交差したポイントが続き、その地形が作る流れ出しや平瀬、淵は、見た目にも魚が居付いていそうな感じがする。しかし、ここからすぐ上流の堰堤までの区間を、以前にもフライで釣り上がったことがあったが、見た目とは裏腹に魚の気配はなかった。
それは今回も同じで、魅力的に思えるポイントに打ち込んだカディスは、何の反応も無くただ流れでるだけ。
だからこそ、この堰堤を越えた上流部がどうなっているのか、ガイドブックに記された話が本当なのか、を確かめたかった。
まずは、堰堤下の落ち込みの釣りもそこそこに、堰堤を高巻きして上流に出た。昇った堰堤の上から上流を見渡すと、そこから100メートル先に砂防ダムの姿が見えた。この区間は、当然魚の気配はない。
そしてまた砂防ダムを高巻き。今度は少し距離は長いものの、再度上流に堰堤が登場。もちろん、この区間も竿をだしたが、魚はいなかった。
そしてまたまた堰堤が・・・・。ダムや堰堤がどこま続くのだろう、と不安になりながら6度目の高巻きを終えた。
今回でようやく連続する砂防ダムを昇りきったようで、上流には行く手を阻む構築物の姿が見えない。(後で地図を詳細に見ると、ここから2キロ先にも堰堤らしき印がついていた)
渓相も、下流とは打って変わって荒々しい岩だらけの本格的な山岳渓流。「ここまで遡行すれば魚はいるだろう」と、大岩の作る流れ出しや肩、小渕にドライフライを打ち込む。が、下流域と同じように、フライはピクリともしない。
これまでの渓流釣行で、下流や中流域で魚の姿はなくても、上流で思いもかけない魚影の濃さを何度か経験してきた。
多分、この渓流もそのひとつだろう、と期待を募らせたが、そうではなかったようだ。
遅かれ早かれ、この渓流の上流釣行を行なうことを決めていた。今回の釣行でその結論が出た訳だが、入ったタイミングが悪かったのか、それとも魚住まずの場所なのかは判断がつかない。
写真は@入渓地点から200メートルほど上流に構築された堰堤A3つ目の堰堤から下流を望むB連続する堰堤や砂防ダム群を越えた上流に行き着いたが、ここも魚影は確認できなかった
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