猛暑の中、浜益北部の渓流でヤマメを狙う: ホラー好きのフライマン
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2020年08月22日

猛暑の中、浜益北部の渓流でヤマメを狙う



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河口では規制前の浮きルアーで賑わい

 少し古い話だが、8月19日にひと月ぶりで浜益方面の渓流に釣行した。初めは白老や日高、余市などの奥深い渓流を検討していたが、結局予想気温の一番低い浜益地域の河川を選んだ。
 
 ところが19日は、札幌での最高気温が34度を越える猛暑。当然、浜益近辺の渓流も日の出から気温がグングン上昇、初めの渓流を脱渓した午前8時半には24度を越えるほどの暑さとなった。
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 さて、今回向かった先は浜益近辺でもヤマメの魚影が濃い河川として知られる幌川。隣の群別川と並んでヤマメの人気河川となっているが、入渓したのは今回が初めて。
 釣行の機会はこれまで何度もあったが、春まだ浅い雪代時期や渇水の夏場など、入渓するタイミングが合わなかった。それよりも、浜益川本流とその支流への釣行が忙しかったことが大きい。

 幌川は浜益岳を源とする山岳渓流で、上流奥深くまで林道が走っている。ただ、国道から2キロほど入った第2旭橋の上流にある林道ゲートが閉じられている。
 そのため、第2旭橋から入渓するか、橋から8キロほど先のしょかんべつ橋まで、林道を徒歩で行くしか方法はない。
 当然、川を遡行することを選んだが、誰もが同じ場所から入渓するために魚影が薄いだろうと、釣果については期待していなかった。

 橋の下から山岳渓流の趣が漂い、小さな落ち込みや平瀬、肩、流れ込みなどが連続する。水量も2、3日前の雨のせいか豊富な流れで、魚の居着きそうなポイントが多い。
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 夏の渓流の定番、#12のアントを早瀬脇に打ち込むと、10センチほどの魚が川底から浮き出てくるのが見える。が、簡単には針に掛からない。
 ようやくヒットしたのは、それから10分後のこと。やはり12、3センチほどの子ヤマメで、それ以上のサイズは見当たらない。

 入渓口から500メートルほど遡行すると、一段と落差の大きな流れに代る。その奥には、急な崖を瀬にしたゴルジュ状態の淵が見える。こんな場所で大雨に見舞われたら逃げ場はないだろう。そう感じさせるほど荒々しい景色だ。
 そんな場所なのにアタリは逆に遠のく。もしかして、先ほどの落差の大きな落ち込みがヤマメの遡上を阻んでいるのかも。

 そして、気温の上昇で汗が段々ひどくなる。今回はこの幌川と、もう一つのヤマメ河川を計画していたことから、1キロ地点で折り返すことに。
 結局、5時半から8時半の3時間の釣行だったが、釣果は12、3センチのヤマメが6匹と、やはり型ものはいなかった。
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 次に向かったのは、以前入渓したことのある小渓流。思いのほか魚影の濃い川で、前回は15センチ越えのヤマメや尺クラスの岩魚に恵まれた。
 ところがこんなに小さな川なのに、川に沿って走る林道上に釣人の車が点々と。これでは釣りにならないと、少し離れた別の渓流に入ることにした。
 この小渓流に入渓するのは初めてで、どのような魚がいるのか、型はどうなのか、一切分からない。

 二、三戸の集落を過ぎた橋の袂から入渓。川幅は3メートル足らずで、川を覆う草木がフライの打ち込みを邪魔する。2、3日前の雨がなければ渇水が酷かったはず。雨によって作られた落ち込みや肩、平瀬などのポイントに、先ほどと同じサイズのドライフライを打ち込む。
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 打ち込む度に小さな魚が反応する。しかし針には掛からない。ようやくヒットしたのは、幌川よりも小さな10センチにも満たないヤマメ。少し昇っても、それ以上のサイズは見当たらなかった。

 最初に触れたように、この日は猛暑。途中で暑さに根を上げて脱渓した。この日は、何処に行ってもこの暑さから逃れる場所は無かったと思う。
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 海はすでに鮭釣りのシーズンに入っている。昨年、あれだけ多くの釣人が押し寄せた幌川河口がどうなっているのか、寄ってみた。川の流れは昨年のようなプール状ではなく直線化していた。そして誰の姿もなかった。
 さらに、帰宅途中にある浜益川河口の導流堤に立ち寄った。ここは9月から河口規制が敷かれるが、それまで河口での浮きルアー釣りで賑わう。今回も導流堤に沿って6、7人が浮きルアーを打ち込んでいたが、鮭のヒットした場面を見られなかった。

写真説明@A幌川の荒々しい流れと大物の予感がする淵。Bしかし競争が激しく12、3センチほどのヤマメしかヒットしなかったC浜益の北にある小渓流、ここもヤマメ河川だが、D10センチにも満たない小ヤマメだけしかいなかった

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