源流釣行: ホラー好きのフライマン
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2017年08月14日

6基の堰堤を越えた先は



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 豊平川支流の源流に釣行したが・・・

 苫小牧東港に釣行した次の日の8月10日、夕方まで時間ができたので、以前から考えていた豊平川支流の最上流部に行くことにした。この川は、下流から中流域は何度も入ったことはあるが、上流部は様々な問題から足を踏み入れたことがなかった。
 ひとつは、山深い場所ならではの、熊の相次ぐ出没。もうひとつは、堰堤や砂防ダムが連続して構築されていて、それを高巻きしなければ上流に出ることができないこと。
 実際に、どれだけの砂防ダムが設けられているのか、地図の上では判断できない。
2017y08m14d_084545128.jpg

 10日は午前8時に現地到着、車で行ける最後の場所から入渓した。入渓した地点の川幅は3〜4メートルで、段差の少ない流れを形成しており、山岳渓流としては比較的穏やかな渓相だ。

 ここから釣り下り、虹鱒ややまめを狙うのが一般的らしいが、堰堤を越えた上流は、「岩魚や虹鱒の魚影が濃い」との話が、釣りのガイドブックに記載されている。それを確かめるために今回の入渓となった。

 入渓地点からすぐ上流は、滑床と大岩の交差したポイントが続き、その地形が作る流れ出しや平瀬、淵は、見た目にも魚が居付いていそうな感じがする。しかし、ここからすぐ上流の堰堤までの区間を、以前にもフライで釣り上がったことがあったが、見た目とは裏腹に魚の気配はなかった。
 それは今回も同じで、魅力的に思えるポイントに打ち込んだカディスは、何の反応も無くただ流れでるだけ。
2017y08m14d_085210562.jpg

 だからこそ、この堰堤を越えた上流部がどうなっているのか、ガイドブックに記された話が本当なのか、を確かめたかった。
 まずは、堰堤下の落ち込みの釣りもそこそこに、堰堤を高巻きして上流に出た。昇った堰堤の上から上流を見渡すと、そこから100メートル先に砂防ダムの姿が見えた。この区間は、当然魚の気配はない。
 そしてまた砂防ダムを高巻き。今度は少し距離は長いものの、再度上流に堰堤が登場。もちろん、この区間も竿をだしたが、魚はいなかった。

 そしてまたまた堰堤が・・・・。ダムや堰堤がどこま続くのだろう、と不安になりながら6度目の高巻きを終えた。
 今回でようやく連続する砂防ダムを昇りきったようで、上流には行く手を阻む構築物の姿が見えない。(後で地図を詳細に見ると、ここから2キロ先にも堰堤らしき印がついていた)

 渓相も、下流とは打って変わって荒々しい岩だらけの本格的な山岳渓流。「ここまで遡行すれば魚はいるだろう」と、大岩の作る流れ出しや肩、小渕にドライフライを打ち込む。が、下流域と同じように、フライはピクリともしない。
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 これまでの渓流釣行で、下流や中流域で魚の姿はなくても、上流で思いもかけない魚影の濃さを何度か経験してきた。
多分、この渓流もそのひとつだろう、と期待を募らせたが、そうではなかったようだ。

 遅かれ早かれ、この渓流の上流釣行を行なうことを決めていた。今回の釣行でその結論が出た訳だが、入ったタイミングが悪かったのか、それとも魚住まずの場所なのかは判断がつかない。

写真は@入渓地点から200メートルほど上流に構築された堰堤A3つ目の堰堤から下流を望むB連続する堰堤や砂防ダム群を越えた上流に行き着いたが、ここも魚影は確認できなかった

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posted by bukki at 09:10 | Comment(2) | TrackBack(0) | 源流釣行

2016年11月17日

冬の苫小牧川源流部を探索



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上流域では魚影を確認できず

 「冬でもドライフライ釣行」として、前回、前々回と苫小牧・錦多峰川、真狩川を取り上げた。冬のドライフライをシリーズ化した訳ではないが、休日となった15日に同じような涌水河川の苫小牧川に釣行した。

 元々は、海アメを求めて積丹への釣行を計画していた。しかし、「いくらなんでもアメマスは早すぎる」ということで、ルアーロッドをフライロッドに替えて苫小牧川に向かった。
 ただ今回の釣行は、単に冬のドライフライの可能性を探るというのではなく、「源流探索」というテーマを持たせた。
A.jpg

 これまでの苫小牧川の釣行ルートは、国道276号線脇の通称「鉄塔下」コースか、丸山林道を経由して中流域に向かう、かのどちらかだった。
 そのうちの鉄塔下コースは厳寒期は、谷底までの道が氷着いていて、崖で足を取られるとそのまま谷底の川に滑落するという、非常に危険なルートでもある。それに対して丸山林道は、車で中流に直接乗り付けることが出来るが、冬は積雪で通行できない。

 そこで第3のルートとして考えたのが、冬季間閉鎖される丸山林道入口から比較的距離の近い源流部を、徒歩で向かうというもの。今回は、その源流部から釣り下がろうという計画だ。
 釣行当日はまだ積雪がなく、林道ゲートも開いていたことから、車で苫小牧川源流部を目指した。とは言っても、初めて行く場所。地図上では、林道ゲートから1キロメートルほど先に、源流部が記載されている。カーナビを頼りに林道を走ると、左側の林の下に、枯れ沢が見え隠れしている。
B.jpg

 「この枯れ沢を下っていくと、苫小牧川源流にたどり着くはず」と、林を下り谷底の枯れ沢を10分ほど歩く。すると、前方に砂に埋もれた砂防ダムの頭が見えてきた。しかし、ダムの下も枯れ沢が続いていた。ダムを降り、さらに200メートルほど歩くと、枯れ沢から水が勢いよく流れ出ていた。伏流水だ。

 ここが苫小牧川の源流部だろう。川はここから丸山の森を幾重にも蛇行して、20キロ先の太平洋に流れ出る。ブログで「源流釣行」というカテゴリーを設けながら、釣りを行う川の源流部を直接見たのは、この川が初めてかもしれない。初めは細い流れだった川も、途中の崖や、林の中から湧き出る涌水を集めて、次第に太い流れになっていく。
C.jpg

 源流部からさらに15分ほど下っていくと、上下2段の砂防ダムが姿を見せた。源流部からこの砂防ダムの区間、当然ドライフライを投じてみたが、まったく魚の気配はなかった。それは、この砂防ダムのためだろう。
 ということは、「この砂防ダムから下流は、魚影が期待できる」と、誰しも思うに違いない。砂防ダムの下流は、川幅が広いところでも3メートルほど。蛇行を続けて流れる様子は、中流で見るそのままの姿。

 中流域では、釣人が入っていなければ、この時期でも倒木の下や流れの鈍い曲がり角の淵などから虹鱒が飛び出す。ところが今回は、砂防ダムから2キロほど下ってもドライフライにはまったく反応しない。
いや、実際には一度だけ、林の向こう側で動く影を確認していた隙に、アタリがあった。ラインに目を戻した瞬間、魚は針を吐き出して逃げた。また、10センチほどの小さな魚が、勢いよく逃げ回る姿も見えるので、魚はいないはずはない。

 気温は次第に上昇して、午前11時には5度前後になった。水温も10度を越えている。それなのに、淵や落ち込みなどの絶好のポイントからもアタリはない。
 ここから2キロほど下った所で、苫小牧川は支流と合流する。その下流は、いつも釣行していて、魚の溜まるポイントはある程度分かる。そこまで下るか、あるいは引き帰すか。結局は引き帰す選択をした。
D.jpg
 この場所は、支笏湖近辺でも熊の出没の激しいところ。砂防ダムを下ったあたりから、崖の上や林の奥からの視線が気になっていた。多分鹿だろうが、爆竹はあと一つしか残っていない。林道を経由して帰るよりも、川伝いのほうが安全だろうと、たどってきたルートを戻った。

 目的の源流を探し当てることはできたが、残念ながら釣果は得ることができなかった。しかし、涌水河川への釣行は、水温の高さだけで判断できないことが分かった。
年内に、もう一度涌水河川への釣行を計画している。たぶんママチ川か勇払川になると思うが、そこでは魚信を確認できるだろうか。

写真は、上から苫小牧川源流部の上流に築かれた枯れ沢。まるで遊歩道のようだ。ようやく現れた源流部。伏流水がとうとうと湧き出している。一番奥の砂防ダム。ここが魚止めとなっているのだろう、上流では魚影が確認できなかった。砂防ダムから下流は、蛇行を続けるいつもの苫小牧川の流れ。



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posted by bukki at 11:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 源流釣行

2016年11月13日

11月中旬の真狩川は・・・・・



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 冬でも釣行できる涌水河川

 前回は、冬でもドライフライを楽しめる苫小牧・錦多峰川を取り上げた。そのブログを更新してから、紹介した涌水河川で抜けていた川があったことに気がついた。尻別川支流の真狩川だ。
 真狩川は、羊蹄山の伏流水が真狩村・泉地区で湧き出し、枝川の流れを集めて尻別川に流れ出る。源流部では、里川には珍しくバイカモが群生、オショロコマも棲息するという、冷たく透き通った流れが特徴。


1.jpg

 今年は、他の川ではドライフライ釣行が難しい3月に一度訪れている。その時は、水温が8〜9度と地表よりも高く、水底でバイカモが青々とたなびいていた。しかし、見た目とは裏腹に、一度のアタリもなく撤収した苦い記憶が残っている。

 今回訪れたのは、中山峠で積雪が本格化した11月11日。峠越えした羊蹄山も一合目から冠雪して、泉地区も寝雪になるのでは、と思わせる積雪となっていた。
 現地の午前8時の気温がプラス2度に対して、水温は8度ちかくと、川に立ち込んだほうが暖かい。普通に考えれば、ドライフライにも反応する水温のはず。

2.jpg


 真狩川に架かる泉第2橋を基点に、まずは釣り下がる。川は細いが、流れは速くて強い。水量も雪融け水が流れ込んでいるせいか、いつもよりも多い。昨年10月の釣行で、ヤマメが飛び出したポイントにドライフライを流すが、反応はない。下流300メートルほど下っても、一度もアタリはこなかった。

 再び基点に戻って、今度はバイカモの群生する上流に釣り上がる。しばらく行くと、木の根元から涌水の流れ出る場所に出た。その下の場所で、落ち込みのポイントが作られている。ここも、昨年10月の釣行時に虹鱒とヤマメが連続してヒットした場所。そこにドライを打ち込んで、ようやく新子ヤマメがヒットした。新子でも、魚が棲息していることにホッとして、水底でバイカモの揺れる上流部へ遡行を続ける。

3.jpg

 バイカモの群生する箇所では、昨年10月の釣行時でも魚の姿を確認できなかった。それでも、前回に増して、入念にドライを打ち込んでみた。途中1箇所で、針がかりのしないめだかのような小さな魚の反応があったくらいで、やはり魚を確認できない。魚は、バイカモの森の下に隠れているのだろうか。それとも、この場所にはもともと魚は棲息していないのでは、と疑心暗鬼に陥る。

 結局、最上流部の伏流水の湧き出る池まで上り詰めた。上下2段に分かれる涌水池に、始めはドライで、そしてニンフによるルースニングを行うが、最後までフライには反応しなかった。水温の低下が魚の活性を鈍らせていることもあるだろうが、元々ここは、魚影自体が薄い場所なのかもしれない。
 真狩川の涌水の源流は、ここ以外にも2箇所ある。今回は行けなかったが、出来ればこの冬にも挑戦しようと考えている。そこでは、オショロコマの姿を見ることが出来るかもしれない。


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写真は、真狩川の上流から見る冠雪した羊蹄山、バイカモが群生する真狩川上流部、かろうじてドライにヒットした新子ヤマメ、源流部の涌水池
 


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posted by bukki at 11:35 | Comment(2) | TrackBack(0) | 源流釣行

2015年09月16日

源流釣行「小樽内川支流・朝里峠沢川」



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 厳しい週明けの釣行

  今週に入って初めての釣行は、札幌国際スキー場付近の小樽内川支流・朝里峠沢川。朝里峠沢川は、春香山登山口で分岐した小樽内川に流れ出る山岳渓流。途中から朝里岳沢川が合流して、大渕や流れ出し、倒木などにより多様な流れが作られている。
  小樽内川本流から朝里岳沢川までの区間は、これまでも何度か釣行したことがある。その時は、小さなやまめと岩魚が数匹で、渓相が見事な割には釣果が乏しかった。
今回は、札幌国際スキー場付近の国道に架かる、支流・朝里岳沢川の橋から入渓。本流の朝里峠沢川まで釣り下り、それから本流を遡行するという計画。時間は午後1時を回っており、日暮れまでに入渓地点に戻れるところまで、釣り上がることにした。
@.JPG
 朝里岳沢川の橋から本流との出合いは、100メートルほどと距離は短いが、岩で作られたカタや流れ出し、平瀬などで小魚がドライフライに反応する。余りに小さくて針がかりはしなかったが、すぐ下流にある本流の大渕に期待が高まる。合流地点でフライをセットし直していると、下流から撮影機材を持ったフライマンが登ってくる。ここも、平日でも釣人の姿が絶えない、小樽内川に劣らない人気河川のようだ。 

 釣り上がっていくと、流れ出しや水深のあるカタ、岩の影など、魚の居付きそうな場所が次々に現れる。しかし、そこに打ち込んでもフライは流れに任せて下ってくるだけ。多分、週末に多くのアングラーが入ったことが原因だろう。
A.JPG
 それでも、いずれはアタリが出てくるものと遡行を続ける。そして、気がついてみれば入渓から2時間が経過。川面に西日がまぶしく差し込んで、フライが確認できない。ここまで小さなアタリは何度かあったが、ヒットするほどの大きな魚は皆無。
何とか一匹を、とさらに遡行を続ける。そしてようやく、浅いザラ瀬から小さな岩魚が飛び出た。淵やカタではなく、ザラ瀬でヒットしたことが、この川の現状を物語っているようだ。

 その後も、同じようなザラ瀬からやまめがフライに食いついた。ここで脱渓した釣人が多いのでは、と勇んで上流に向かうが、またアタリが遠のく。川幅が狭まることを、気にせずに遡行を続けていくと、目の前に小滝が現れた。釜はないが、流れ出しで作られた大きな淵には魚の気配が。確かに、足元の流れから下流に向かって、多分サクラマスだろう40センチはある黒い魚が逃げていく。
 淵の上流にフライを投じて、4投目でヒットしたのは小さなやまめ。底には大きな魚がいるのでは、と今度はニンフを流すが、針がかりしない小さな魚がビーズヘッドをいたずらする。
B.JPG
 この小滝の上流も魅力的な渓相が続いているようだ。しかし、陽は傾いて川に差し込む光が強いコントラストを作るようになってきた。入渓時間が遅かったこともあるが、「源流はどうなっているのか」という目的を果たせず脱渓することにした。この日の釣果は、岩魚一匹にやまめが二匹。さすがに週明けの釣行は厳しかった。

写真@:朝里岳沢川と本流・朝里峠沢川の出合い。山岳渓流の色が濃い、同A:今回の脱渓地点の小滝。淵には大物の気配を感じたが・・・・、同B:途中のザラ瀬でようやくヒットしたチビやまめ


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posted by bukki at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 源流釣行

2015年09月01日

三階滝川上流域に釣行




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入渓者多く、厳しい釣果


 三階滝川には、ひと月ほど前に初めて入渓したが、中流域で虹鱒が好調だったことに驚いた。今回は、三本の支流が流れ込む上流部の様子を見るために、再び入渓。
国道脇を流れる川だけに、どこからでも入渓できるが、やはり橋が基点となっていた。最上流部に架かる橋の下流、上流域は大岩、小岩が作る山岳渓流そのもの。しかし、上流に向かい次第に川幅が狭くなり、森林地帯を流れる穏やかな小川の様相を強める。
1.JPG

 国道のどこからも入渓出来るということは、それだけ釣人が入っているはず。実際に、河原には多くの足跡が残されており、目の前の落ち込みや岩陰、肩などの魚の居付きそうなポイントに、ドライフライを投じて様子をみるが、ピクリとも反応しない。そして、水際には、昨日釣ったものと見られる死んだ虹鱒が浮いていた。

 大淵や小淵、落ち込みなどの変化の激しい下流域に対して、橋から上流は小岩の作る平坦な流れが続く。入渓地点から300メートルほどして、一本目の支流が流れ込んで大きな淵を作っていた。そのすぐ上を国道が走っており、ここでも全く反応しなかった。

 本流は、この先から両岸を樹木の覆う小河川へと変化する。例えて言えば、尻別川上流で広島橋の下を流れる川とそっくり。魚影も、週末に多くの釣人が入っているために、週の中頃でなければ釣果の上がらない、ソーケシュオマベツ川と尻別川上流に似ているかもしれない。

 次々に現れる淵や水深のある平瀬、大岩の作るよどみや肩にいくらフライを投じても、ただ流れるだけ。二本目、三本目の支流まで一度もアタリはなかった。
 そして後で分かったことだが、本流だと思って遡行していた川が実際には支流で、水量の少ない右側の支流と思っていた川が本流だった。それも分からず遡行を続けた。
2.JPG

 川はさらに両岸の樹木が迫ってきて、フライを打ち込む度に川に張り出した枝が邪魔をする。入渓地点から約2キロ付近で、ようやくこの日初めての釣果。15センチ足らずの虹鱒が水深のある肩でヒットした。
 
 その後も、同じようなサイズの虹鱒が数匹釣れるが、前回のような20センチ越えはいなかった。ならば、前回入渓した中流域での釣果はなぜなのだろうか、と考えたが、結論はでなかった。
再びこの川で釣りを行うにしても、上流域に向かうことはなさそうだ。
3.JPG





写真@:渓相の見事な三階滝川の上流部、同A:支流の流れ込みが作る淵だが、全く反応がなかった、同B*脱渓まじかに釣れた小さな虹鱒

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posted by bukki at 08:58 | Comment(2) | TrackBack(0) | 源流釣行

2015年08月22日

源流釣行「小樽内川」






 林道を1時間歩いて到着
 小樽内川は千歳川、漁川と並ぶ自分にとってのホームグランド。インレットのさっぽろ湖の流れ込みから、春香山の登山口にある白樺橋までの下流、中流域のほとんどのポイントには入渓。支流の朝里峠沢川、朝里岳沢川も何回か遡行した。ところが、登山道に架かる白樺橋から春香山に向かう上流域は、支流・奥手稲の沢川を越えた500メートルほどしか遡行の実績はない。

 小樽内川の総流域は、さっぽろ湖インレットから春香山登山道までが4〜5キロ、登山道から源流部までが8キロの計12〜3キロ。登山道の流域のほうが長いのだ。
8月20日に登山道の白樺橋から4キロほど上流で、2つの支流が交わる地点に初めて釣行。時間にして1時間の道のりをただひたすら歩いた。

 小樽内川の釣行は今月に入って2回目。前回はお盆前で、白樺橋から上流に遡行した。ところが、入渓早々上流から下ってくる釣人がいる。仕方なく下流に釣り下った。その時の釣果は散々たるもので、新子クラスのやまめ2匹だけ。諦めて入渓流地点に戻ると、上流から下ってきた60歳がらみの釣人が、魚篭に入れた大小の魚を小さなクーラーに移し変えていた。
 話を聞くと、先週よりも魚が少なくなったとのこと。釣れない理由の一端が自分にもあることを理解していないらしい。せめて、小さな魚だけでもリリースしてと言おうとしたが、多分理解してもらえないだろうと、そのまま背を向けて車に戻った。
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A.JPG












 今回の釣行記の本題は、歩行距離が長くてほとんど入渓する釣人はいないと思われる、上流域の様子を見ること。先にも記したが、釣場に行くためだけに1時間近くただひたすらに歩いた。
昨年、白井川支流の左股川を、時間をかけて歩いた経験が役に立ったが、距離的にはこちらのほうが長いかもしれない。林道は川に沿って延びており、川の流れる音が絶えることがないが、次第に谷底深くから聞こえてくるようになる。
B.JPG

 途中の崩れかけた川沿いの崖から、川の様子が見て取れる。中流域の流れと比べて大きな変化は見られないが、崖から先は入渓ポイントが見つからない。そこからしばらく歩いていくと、ようやく目的の橋が見えてきた。橋の名は「春香橋」、右にある標識には「金ヶ沢」と記されていた。
 この橋の下が小樽内川の本流。流れは穏やかで水深も浅そう。春香橋を通り越して、しばらく先で本流に流れ込む支流の様子を見た。川幅は2メートル足らずの小川で、川底の石や水はほうじ茶を流したような色合い。試しに小さな淵にフライを流すと、全体に茶色がかった小さな岩魚がかかった。
C.JPG

 ここでは釣りにならないために、先ほどの崖まで戻りそこから入渓。同じようなことを考える釣人がいたのだろう、崖の中ほどに足跡が残されていた。谷底に降りて、早速目の前の早瀬や瀬脇にドライフライを振り込む。すると、すぐに反応したのは15センチほどの岩魚。小さな淵や小滝の落ち込み、流れ出し、水深のある肩と、上流にいくほど好ポイントが現れる。
 そこから飛び出るのは、20センチ未満の岩魚とやまめ。やまめは早瀬や落ち込み、岩魚は瀬脇や肩からと、棲み分けが出来ているようだ。小さな岩魚は、ほとんどのポイントでヒットするほどの濃さ。
 そして、型物やまめは早瀬の底にいるようで、2度ほど尺クラスの魚がヒットしたが、針がかりが浅く逃げられた。この日の最長は25センチほどのやまめ(目測)。帰る時間が残されているのならば、もっと上流にいけたのに、としぶしぶ帰路に。

D.JPG
 長い時間をかけて歩いてきたことの見返りはあった。同じことを再び行おうとは思わないが、持ち帰りで魚影の薄くなった下流、中流域とは異なる、本当の小樽内川の姿はこれなのだろう、と感じた。また1時間をかけて登山口に戻ったが、帰り道は満足感に満ちていた。

写真@A:春香山に向かう林道の奥に位置する春香橋と金ヶ沢、同B:小樽内川の上流域の渓観。魅力的なポイントが目白押しだ、同C:この日最長の25センチのやまめ、同D:岩魚はあちこちの瀬脇や肩から飛び出す


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posted by bukki at 00:04 | Comment(1) | TrackBack(0) | 源流釣行

2015年06月29日

源流釣行「千歳・紋別川」





 昨年7月以来ほぼ1年ぶりで千歳・紋別川に入渓した。この川は、林道のゲートを通らなければ入渓できないために、ゲートの開いている時にしか行くことができない。昨年は、作業車両の後ろに付いてゲートを潜った。
今回は、ゲートは閉じられていたが錠前は空いたまま。潜り抜けるにしても、先に入った車が戻るまでの時間しかない。最悪の場合、閉じ込められることも予想され、急いで入渓ポイントの源流部を目指した。
1.JPG
 昨年は、林道入口から8キロほど入った紋別1号橋から第4ダムに向かう下流と、4号橋から7号橋にかけて遡行した。釣果は20センチほどのブラウンが一匹だけと、渓相が手付かずの自然河川でありながら、魚は極端に薄かった。
1号橋から4号橋までは、橋を基点とした入渓が容易なことから、「その分スレているのだろう」と見当をつけて、今回は川と並行して走る林道の最後の橋から入渓。この川の源流部を目指して遡行した。

 国土地理院の地図では、この川には設けられていないと思われた、堰堤のマークがはっきりと記されていた。堰堤は、林道に架かる最後の橋、支線4号橋から100メートルほど上流にあり、林道からも見え隠れする。
驚いたことに、この上流部のこんな場所にも最近釣人が入った形跡が残っていた。堰堤から上流の川幅は3メートル足らずだが、玉砂利だった川底がいつの間にか滑床に変わる。そして所々で倒木が流れを遮り、40〜50センチの深さの淵や流れ出しを造っていた。

 その淵や流れ出しに大き目のメイフライを打ち込むと、それぞれのポイントで小さな魚が食いつくが、針がかりしない。堰堤から200メートルほど上流に来たときに、川は蛇行を止めてなだらかな流れに替わった。見渡すとその流れが奥まで続いている。ここで遡行を打ち切り、堰堤から下流に釣り下ることにした。
 堰堤の高さは1・5メートルほどだが、大雨でもなければ魚は遡上することはできない。流れ出しのプールの脇にドライを打ち込むと、一発で25センチ強のブラウンがヒットした。源流部に近いこの区間まで、ブラウンは勢力を拡大していた。堰堤から上流で針がかりしなかった魚はなんだったのだろうか。
2.JPG
 さらに釣り下っていくと倒木が作る淵が現れた。倒木の交差した1メートルほどの空間にドライを落とし込むと、すぐにアメマスがヒットした。この川で岩魚系の魚を釣ったのは5年ぶりとなる。それだけ、この川はブラウンに取って替わられたということか。
その後も何度かアタリはあるが、針がかりがしないのでここで脱渓。来る途中に見た3号橋付近の渓相が頭を過ぎり、帰りがてら3号橋下に入ることにした。
いかにも魚の居つきそうな橋の下の上下流の淵は、見た目は良くても全く反応はない。やはり、橋の周りは魚がスレているか魚影が薄いようだ。
ここから4号橋に向けて遡行を始める。橋から離れると、針がかりはしないがアタリは戻ってきた。その中のひとつの淵で、先ほどよりも一回り小さなアメマスがヒット。さらに、早瀬から流れ出しに替わるポイントで小さなブラウンがヒットした。
 今日の最長はバレた尺上のアメマス。ヒットした瞬間をビデオ撮影するため、スイッチを入れようとした時に、フライごと持っていかれた。
3.JPG
 その後もアタリは続いたが、やはり針がかりしない。そうこうしている内に5時間が経過。あわててゲート入口に駆けつけた。幸いなことに鍵は掛かっていなかったが、途中の林道上で熊の糞らしきものを発見。同じものを、上流部に行くときに何度か見ていたのだが。
 今回の釣行については、youtubeに「源流釣行【千歳・紋別川】」と題して、近いうちに動画投稿する予定。それぞれの橋の周りの様子と釣行の模様、ヒットシーン、ついでに熊の糞などを映した。よかったら見てください。

写真上:林道に架かる最後の橋から源流部に遡行、同中:堰堤の落ち込みでヒットしたブラウン。ここまで勢力を広げている、同下:紋別川でアメマスの姿を久しぶりに見た






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posted by bukki at 18:44 | Comment(2) | TrackBack(0) | 源流釣行

2015年06月27日

源流釣行「厚別川最上流部」





  最近のブログでは、豊平川上流、余市川支流・白井川、真駒内川上流、ペーペナイ川支流・湖水川と上流部ばかりを取り上げたが、今度はごく近場の厚別川上流。この話は、真駒内川で釣行した同じ日に訪れたときのもの。川の生態環境が変わり、一匹の魚もヒットしなかった真駒内川上流から、車で10分の厚別川上流に釣果を求めて向かった。

 厚別川の釣りのポイントは三つに分けられる。ひとつは、豊平川の出会いから国道36号線までの直線化した流れ。そこから滝野公園のアシリベツの滝までがふたつ目。そして滝から上流域と分けられる。豊平川合流点からアシリベツの滝までは、やまめと虹鱒、滝から上流は虹鱒だけが棲息するという、下流域とは全く異なる生態環境となっている。
 札幌ふれあいの森から滝野公園まで、2度ほど釣行したことがあるが、釣れたのはほとんどが新子やまめ。一度だけ、25センチのやまめがヒットして驚いたことがある。これは、滝野公園内の釣堀から逃げた魚だろうと見当をつけた。
1.JPG
 アシリベツの滝から上流にも何度か釣行した。川底と両岸がコンクリートの三面壁で、ここで釣人を見かけることはめったにない。ところが、滝のカントリークラブから上流は、藪だらけの自然河川となる。
川幅は最大でも2メートルほどだが、上流にある砂防ダムまでの1キロほどの区間は、最大で25センチほどの虹鱒を釣ったことがあった。砂防ダムから上流は、支笏湖に向かう国道453号線に沿って空沼岳方向に伸びており、厚別川は途中から国道の下を潜る。

 この上流域は初めての釣行。国道沿いの小河川だから注目されないのだろうが、下流と同じく虹鱒が釣れるという。さらに、最上流部には岩魚が棲息するとの情報。
 川に沿って延びる器械場林道が入渓口で、林道ゲートにはしっかりと鍵が掛かっている。ゲートを越えてすぐに川が現れるが、昨年の大雨で道路が削り取られたのだろう、林道の先は寸断して2メートルほどの崖となっていた。これではゲートが開いていても車は通ることはできない。
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 遡行を始めると、川岸のあちこちに沢山の鹿の足跡が見える。その傍らに、長靴らしき跡が上流に沿って延びている。川はジャングルのように倒木が行き手を邪魔をするが、ところどころにポッカリと砂場の空間が現れる。
森の中を流れる川だけに、流れは穏やかで水量は少ない。魚の溜まる大岩などのポイントはない替わりに、倒木が流れを遮る。そうしたポイントにドライフライを流すと、倒木の底から15センチほどの虹鱒が飛び出した。さらに、流れ出しから淵に変わるポイントでも小さな虹鱒がヒットする。

 ただ、上流に向かうほど魚の反応がなくなった。淵や流れ込みの底から、魚の逃げる姿が見えるのに、フライには見向きもしない。逃げているのは、虹鱒ではなく別の魚ではないだろうか。
こうしたことが続いて1キロほど来ただろうか、さらに遡行しようと上流を見ると、川が消えた。いや、消えたのではなく、上流から流れ着いた樹木が一体を埋め尽くして、その下を川がチョロチョロと流れていた。
3.JPG
 流木は膨大な量で、見る限りどこで終わっているのか見当も付かない。流木を越えた先に岩魚が棲息しているのだろうが、この状況で遡行するのは不可能。そこから入渓地点のゲートまで引き返した。真駒内川と同じく、この川の環境も大きく変わってしまったようだ。

写真上:国道に架かる厚別川上流の橋、同中:川幅2メートルもないが虹鱒が棲息する、同下:上流から流れ着いた流木が遡行を阻む







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posted by bukki at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 源流釣行
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