2015年08月22日
源流釣行「小樽内川」
林道を1時間歩いて到着
小樽内川は千歳川、漁川と並ぶ自分にとってのホームグランド。インレットのさっぽろ湖の流れ込みから、春香山の登山口にある白樺橋までの下流、中流域のほとんどのポイントには入渓。支流の朝里峠沢川、朝里岳沢川も何回か遡行した。ところが、登山道に架かる白樺橋から春香山に向かう上流域は、支流・奥手稲の沢川を越えた500メートルほどしか遡行の実績はない。
小樽内川の総流域は、さっぽろ湖インレットから春香山登山道までが4〜5キロ、登山道から源流部までが8キロの計12〜3キロ。登山道の流域のほうが長いのだ。
8月20日に登山道の白樺橋から4キロほど上流で、2つの支流が交わる地点に初めて釣行。時間にして1時間の道のりをただひたすら歩いた。
小樽内川の釣行は今月に入って2回目。前回はお盆前で、白樺橋から上流に遡行した。ところが、入渓早々上流から下ってくる釣人がいる。仕方なく下流に釣り下った。その時の釣果は散々たるもので、新子クラスのやまめ2匹だけ。諦めて入渓流地点に戻ると、上流から下ってきた60歳がらみの釣人が、魚篭に入れた大小の魚を小さなクーラーに移し変えていた。
話を聞くと、先週よりも魚が少なくなったとのこと。釣れない理由の一端が自分にもあることを理解していないらしい。せめて、小さな魚だけでもリリースしてと言おうとしたが、多分理解してもらえないだろうと、そのまま背を向けて車に戻った。
今回の釣行記の本題は、歩行距離が長くてほとんど入渓する釣人はいないと思われる、上流域の様子を見ること。先にも記したが、釣場に行くためだけに1時間近くただひたすらに歩いた。
昨年、白井川支流の左股川を、時間をかけて歩いた経験が役に立ったが、距離的にはこちらのほうが長いかもしれない。林道は川に沿って延びており、川の流れる音が絶えることがないが、次第に谷底深くから聞こえてくるようになる。
途中の崩れかけた川沿いの崖から、川の様子が見て取れる。中流域の流れと比べて大きな変化は見られないが、崖から先は入渓ポイントが見つからない。そこからしばらく歩いていくと、ようやく目的の橋が見えてきた。橋の名は「春香橋」、右にある標識には「金ヶ沢」と記されていた。
この橋の下が小樽内川の本流。流れは穏やかで水深も浅そう。春香橋を通り越して、しばらく先で本流に流れ込む支流の様子を見た。川幅は2メートル足らずの小川で、川底の石や水はほうじ茶を流したような色合い。試しに小さな淵にフライを流すと、全体に茶色がかった小さな岩魚がかかった。
ここでは釣りにならないために、先ほどの崖まで戻りそこから入渓。同じようなことを考える釣人がいたのだろう、崖の中ほどに足跡が残されていた。谷底に降りて、早速目の前の早瀬や瀬脇にドライフライを振り込む。すると、すぐに反応したのは15センチほどの岩魚。小さな淵や小滝の落ち込み、流れ出し、水深のある肩と、上流にいくほど好ポイントが現れる。
そこから飛び出るのは、20センチ未満の岩魚とやまめ。やまめは早瀬や落ち込み、岩魚は瀬脇や肩からと、棲み分けが出来ているようだ。小さな岩魚は、ほとんどのポイントでヒットするほどの濃さ。
そして、型物やまめは早瀬の底にいるようで、2度ほど尺クラスの魚がヒットしたが、針がかりが浅く逃げられた。この日の最長は25センチほどのやまめ(目測)。帰る時間が残されているのならば、もっと上流にいけたのに、としぶしぶ帰路に。
長い時間をかけて歩いてきたことの見返りはあった。同じことを再び行おうとは思わないが、持ち帰りで魚影の薄くなった下流、中流域とは異なる、本当の小樽内川の姿はこれなのだろう、と感じた。また1時間をかけて登山口に戻ったが、帰り道は満足感に満ちていた。
写真@A:春香山に向かう林道の奥に位置する春香橋と金ヶ沢、同B:小樽内川の上流域の渓観。魅力的なポイントが目白押しだ、同C:この日最長の25センチのやまめ、同D:岩魚はあちこちの瀬脇や肩から飛び出す
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一時間歩くなんて・・凄い行動力ですね〜!
来週も浮く予約ですがどうですか〜?