2016年11月17日
冬の苫小牧川源流部を探索
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上流域では魚影を確認できず
「冬でもドライフライ釣行」として、前回、前々回と苫小牧・錦多峰川、真狩川を取り上げた。冬のドライフライをシリーズ化した訳ではないが、休日となった15日に同じような涌水河川の苫小牧川に釣行した。
元々は、海アメを求めて積丹への釣行を計画していた。しかし、「いくらなんでもアメマスは早すぎる」ということで、ルアーロッドをフライロッドに替えて苫小牧川に向かった。
ただ今回の釣行は、単に冬のドライフライの可能性を探るというのではなく、「源流探索」というテーマを持たせた。
これまでの苫小牧川の釣行ルートは、国道276号線脇の通称「鉄塔下」コースか、丸山林道を経由して中流域に向かう、かのどちらかだった。
そのうちの鉄塔下コースは厳寒期は、谷底までの道が氷着いていて、崖で足を取られるとそのまま谷底の川に滑落するという、非常に危険なルートでもある。それに対して丸山林道は、車で中流に直接乗り付けることが出来るが、冬は積雪で通行できない。
そこで第3のルートとして考えたのが、冬季間閉鎖される丸山林道入口から比較的距離の近い源流部を、徒歩で向かうというもの。今回は、その源流部から釣り下がろうという計画だ。
釣行当日はまだ積雪がなく、林道ゲートも開いていたことから、車で苫小牧川源流部を目指した。とは言っても、初めて行く場所。地図上では、林道ゲートから1キロメートルほど先に、源流部が記載されている。カーナビを頼りに林道を走ると、左側の林の下に、枯れ沢が見え隠れしている。
「この枯れ沢を下っていくと、苫小牧川源流にたどり着くはず」と、林を下り谷底の枯れ沢を10分ほど歩く。すると、前方に砂に埋もれた砂防ダムの頭が見えてきた。しかし、ダムの下も枯れ沢が続いていた。ダムを降り、さらに200メートルほど歩くと、枯れ沢から水が勢いよく流れ出ていた。伏流水だ。
ここが苫小牧川の源流部だろう。川はここから丸山の森を幾重にも蛇行して、20キロ先の太平洋に流れ出る。ブログで「源流釣行」というカテゴリーを設けながら、釣りを行う川の源流部を直接見たのは、この川が初めてかもしれない。初めは細い流れだった川も、途中の崖や、林の中から湧き出る涌水を集めて、次第に太い流れになっていく。
源流部からさらに15分ほど下っていくと、上下2段の砂防ダムが姿を見せた。源流部からこの砂防ダムの区間、当然ドライフライを投じてみたが、まったく魚の気配はなかった。それは、この砂防ダムのためだろう。
ということは、「この砂防ダムから下流は、魚影が期待できる」と、誰しも思うに違いない。砂防ダムの下流は、川幅が広いところでも3メートルほど。蛇行を続けて流れる様子は、中流で見るそのままの姿。
中流域では、釣人が入っていなければ、この時期でも倒木の下や流れの鈍い曲がり角の淵などから虹鱒が飛び出す。ところが今回は、砂防ダムから2キロほど下ってもドライフライにはまったく反応しない。
いや、実際には一度だけ、林の向こう側で動く影を確認していた隙に、アタリがあった。ラインに目を戻した瞬間、魚は針を吐き出して逃げた。また、10センチほどの小さな魚が、勢いよく逃げ回る姿も見えるので、魚はいないはずはない。
気温は次第に上昇して、午前11時には5度前後になった。水温も10度を越えている。それなのに、淵や落ち込みなどの絶好のポイントからもアタリはない。
ここから2キロほど下った所で、苫小牧川は支流と合流する。その下流は、いつも釣行していて、魚の溜まるポイントはある程度分かる。そこまで下るか、あるいは引き帰すか。結局は引き帰す選択をした。
この場所は、支笏湖近辺でも熊の出没の激しいところ。砂防ダムを下ったあたりから、崖の上や林の奥からの視線が気になっていた。多分鹿だろうが、爆竹はあと一つしか残っていない。林道を経由して帰るよりも、川伝いのほうが安全だろうと、たどってきたルートを戻った。
目的の源流を探し当てることはできたが、残念ながら釣果は得ることができなかった。しかし、涌水河川への釣行は、水温の高さだけで判断できないことが分かった。
年内に、もう一度涌水河川への釣行を計画している。たぶんママチ川か勇払川になると思うが、そこでは魚信を確認できるだろうか。
写真は、上から苫小牧川源流部の上流に築かれた枯れ沢。まるで遊歩道のようだ。ようやく現れた源流部。伏流水がとうとうと湧き出している。一番奥の砂防ダム。ここが魚止めとなっているのだろう、上流では魚影が確認できなかった。砂防ダムから下流は、蛇行を続けるいつもの苫小牧川の流れ。
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