2017年09月12日
大氾濫の渓流で4年ぶりに釣果
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人智及ばぬ回復力に感嘆!!
3年前の9月11日に、北海道では数十年に一度という記録的な大雨が降った。中でも、石狩と空知、胆振には大雨特別警報が出されるなど、道央圏の河川を中心とした被害が続出した。
そして、3年経った今でも河川氾濫の後遺症が癒えていない。
国道や道々などに接する場所では、復旧工事が終わったかのように見えるが、一歩道を外れて上流や下流に向かうと、決壊した堰堤や砂防ダム、橋脚の流された橋がそのままの姿で残されているのが分かる。
この記録的な大雨は、川に棲息する魚にも壊滅的な影響を与えた。自分の知る限りでは、オショロコマしか棲まない渓流では、オショロコマの姿が確認できなくなったほか、砂防ダムや堰堤が決壊し、土砂で埋め尽くされた河川では、ネイティブ種の岩魚の魚影が激減した。
9月8日に、この大雨の被害を被った道央圏の河川のひとつに入渓した。昨年も10月にこの渓流を釣行したが、大雨から2年が経過しても、以前は良く釣れたやまめや虹鱒、岩魚の姿が全くなかった。豊かな樹木に囲まれた流れも、土砂と岩だらけの殺伐とした河原に変わった。
それだけに、今回は釣ることが目的ではなく、「見えなくなった魚を確認したい」との思いが高じての釣行となった。
入渓地点は、林道を700メートルほど歩いた先。そこから上流に釣り上がるのがいつもの行動だ。
今回は、その入渓地点から1時間ちかく上り詰めて、そこから釣り下がる計画。皮肉にも、遡行する上流域は樹木が押し流されたせいで、河原が開けている。歩くのには都合は良いが、岩だらけの河原が痛々しく感じる。
それでも、魚の息吹きを感じる小淵や流れ出し、水深のある平瀬などの絶好のポイントが次々と現れる。釣人がこうしたポイントを素通りして、上流に向かうのは至難の業。猫に鰹節を見せ付けているようなものだ。
なので、やはりというか、意に反して上がる途中から竿を出してしまった。
初めにアタリがきたのは、流木に覆われた堰堤の下流。少し大きめのカディスに飛びついたのは、15センチほどの虹鱒だった。この川で魚と最後に対面したのは大雨の前だから、ほぼ4年ぶりとなる。魚の姿を確認できたことで少しホッとしたが、そこからアタリは遠のいた。
次にヒットしたのは、1キロほど行った上流の早瀬。25センチほどの、銀毛のまぶしい虹鱒が迎えてくれた。
虹鱒のヒットが続いたことから、「もしかして虹鱒の放流が行なわれたのでは」と考えた。
だが、次第に傾斜を強める流れの中から、ようやくネイティブ種の岩魚がヒットする。それも、上流に向かうほどアタリが頻発に起きた。
昨年、あれほど魚影が見られなかったのに、この魚たちは一体どこから来たのだろうか。
ひとまず、ネイティブ種が回復していることを確かめられたことで、今回の目的は達成できた。
魚を目の前にして思うのは、自然の治癒力、回復力という表面的な言葉ではなく、何万年、何十万年という悠久の営みが育んだ、魚たちの底知れぬ逞しさだ。
過去にもこうした自然災害が幾度も起きて、そのたびに絶滅の危機が訪れたのだろう。それを生き抜いた僅かな魚たちが、時間をかけて復活を遂げる。その繰り返しの歴史ではなかったか。
先に記した、オショロコマしか棲息しない渓流も、今年7月の釣行で魚影が回復したことを確認した。自分が思うよりも、魚たちのほうがよほど逞しい、そう感じさせた嬉しい釣行となった。
写真は@A道東の河川のように土砂と岩の河原が続く渓流BCDEようやく姿が確認できた虹鱒と岩魚
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はやく、今年の第1号が上がるといいですね。
釣果がありましたら、またコメントをお願いいたします。