2015年11月20日
苫小牧川上流は無法地帯か
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異様な風景が2キロに渡って続く
今週初めての釣行先を苫小牧川上流に決め、昨日現地に向かった。寒さが厳しくなるこれからの季節でも、ドライフライで釣果が得られるため。
苫小牧川への釣行は今年3回目となる。初回は厳寒期の1月。普通ではありえない、ドライフライで上流に釣り上がった。
2回目は9月中旬で、国道から口無沼方面に延びる丸山林道を経由して、直接上流に車を着けた。その時の釣果は、20センチの虹鱒が3匹だったが、40センチ級の虹鱒を確認することができた。
今回も同じルートを考えていたが、林道ゲートは伐採作業のために閉じられていた。仕方なく、300メートルほど手前にある、ゲートのない林道を迂回して現地に向かった。
林道内には、重機をはじめ多くの車両が行き来していたが、目的地の苫小牧川上流に架かる橋の付近は、静まりかえっていた。あまり賑やかだと困るが、静かすぎると今度は熊への恐怖が高まってくる。事実、今回遡行した途中の河原の踏みあとには、小熊と思われる糞が数か所残されていた。
入渓地点は林道に架かる暗渠の下。水温は9度を指して、水量は9月と比べて半分ほど。濁りも入っていない、ドライフライを流すには適当な流れで、竿が出しやすく遡行には支障がない。
ところが、いつもアタリの出る大曲りの淵や、倒木下の溜まり、崖下の水深のある平瀬などのポイントではまったく反応がない。結局、それが最後まで続いた。5時間に及ぶ遡行でヒットしたのは、10センチ足らずの虹鱒の子供1匹だけという、情けない結果に終わった。
あまりにもアタリがないことから、遡行の途中から目的を源流部の撮影に切り替え、黙々と最上流を目指した。そしてそこで目にしたのは、河原にある木々に数多くのビールの空き缶が刺し込まれるという異様な光景。これは前回の釣行でも目にしたが、それがその場だけではなく、さらにその上流でも同じことが行われていた。
実際に数えてみると、わずか2キロの区域に10か所以上で同じ光景が見られた。中には1缶だけのところや5、6缶集中して差し込まれるところなどマチマチだが、河原の踏み跡にも投げ捨てられた数多くのビールの空き缶が転がっていた。
以前にも、上流だけではなく下流の鉄塔下ポイントで同じ光景を見たことがある。多分、同じ人間か同じグループのものだろう。それを含めると、この苫小牧川上流の木々に刺し込まれたり、投げ捨てられたビールの空き缶の数は有に100個を超えるだろう。ということは、長年にわたって同じことが繰り返されたものと考えられる。
目的はポイントを示す目印のようだが、こうした光景は他の川では見たことがない。釣人の風上にも置けないたちの悪い者が入っているのだろう。熊の臭い付けのような、縄張り意識ならばもってのほかだ。
この光景が公になると、これまで通行が可能だった林道も閉じられることが予想される。何しろ「不法投棄」の証拠なのだから。この行為を行った人間あるいはグループを特定して、それなりの罰が下されることを願う。
また、遡行途中の河原で、つい最近のものと思われる焚火の跡が残されていた。こんなに森が深くて、火気厳禁の標識があるのに、何を考えているのか。釣人として、見たくもない風景を見てしまったという、嫌な気分で川を後にした。
写真@A:目印のつもりか、ビールの空き缶がいくつも木々に刺し込まれていた、同B:河原ではつい最近のものと思われる焚火の跡も残されていた
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ブログとかで楽しんできたと言う分、情報を与えていると言う事もあしからず。マナーのない人もそこに辿り着く人もいます。あまり公にすると色んな人が来るって言う事。忘れちゃいけませんね。ブログの影響力ってでかいですよ。
苫小牧川だけに留まった悪ふざけならば良いのですが、実際には多くの川で同じことが起きている可能性があります
本州での河川環境の保護に関する情報は、なかなか北海道には伝わってこないので、参考になりました
これからも、気が付かれたことがありましたら、言葉をおかけください
ありがとうございました!!
記事を読ませていただきました。
本来は釣り人のモラルで解決する問題と思いますが、こういう事態だと、志賀高原の雑魚川のような漁協が監視するために遊漁料を徴収する様なシステムが北海道の河川にも必要なのかと考えさせられます。釣り人以前に人と魚という関係からみても悲しい事ですね。
苫小牧川でのこのような悪ふざけに、怒りを感じられる釣人が多いようで、
ブログのアクセス数が急激に上昇しました
同じ釣人として、モラルをしっかりと持たれた方々に恵まれていることを誇りに思います
苫小牧川のこの光景他の方のブログでも見たことがあります。
そのブログの運営者さんも同じように憤慨しておりました。
しかしここまでマナーの悪い釣り人は見たことがありません…度を越していますね!
uniさんや尊敬する「あき缶さん」のような、釣人としてのモラルをしっかりとお持ちの方が見たらそう思われるでしょうね。
釣人である前に、一人の社会人でなければならない。
誰の目にも触れない場所だからこそ、人間としての規範が試されています。
この連中もしくはこの人は、一般生活の中でも同じことを行っていると思われても仕方がないでしょう。
このブログが相手の目に留まり、少しでも反省の気持ちが生まれることを期待していますが・・・。
コメントをありがとうございました!!
こういう事は本当に切ない。
自ら遊ぶ場所を無くしてしまう…