ドライが本番のママチ川: ホラー好きのフライマン
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2015年04月08日

ドライが本番のママチ川

 「真冬にドライフライ」のできる道央圏の渓流を求めて、1月から苫小牧・小糸魚川、錦多峰川、苫小牧川と釣行した。この中には千歳・ママチ川も入っているが、ママチ川の上流に続く林道が、姫鱒養魚場までしか除雪がされておらず、姫鱒養魚場の周辺でしかドライができなかった。

 その後も何度か赴いたが、相変わらず林道が除雪されておらず通行できない。泣く泣く引き上げたのは一度や二度ではなかった。冬が過ぎ、初春を迎えた今回、満を持して出向いた。林道が塞がって車が通れないのならば「雪をかき分けてでも上流にいこう」と。

 幸い、姫鱒養魚場から奥の林道の雪は解けて、車で走行できそう。林道には最近通行した車のワダチが残っており、自分と同じく、待ちきれず上流に行った釣人がいるようだ。

 何故ここまで、ママチ川上流に拘るのかを説明するのは難しい。釣りだけが目的ならば、姫鱒養魚場から下流の方がブラウンの大物がいて、蛇行した川の流れに沿って絶好のポイントが揃っている。ルアーやフライでも、それなりの釣果が得られるはず。

 それに対して上流は、川幅が狭く水深も極端に浅い。実際に、釣りが下手なこともあるが、これまでも大型魚を上流で釣った記憶はない。在来種のやまめは、新子に毛のはえたようなサイズで、いつの間にか居ついたブラウンも、下流で釣れるサイズとは雲泥の差。

 しかし川岸は開けており、下流のような鬱蒼感はない。何よりも、あちこちから涌水が噴出して、水の透明度が際立っている。この涌水により冬も水温が安定しており、上流の浅瀬では背を出して泳ぐやまめの姿を、1年を通して見ることができる。簡単に言えばそういうことだ。
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 閉じられた林道のゲート前に車を止めて、イケジリママチ川とママチ川の合流点に向かって歩きはじめる。出発点のゲートには「熊出没」の張り紙。「26年10月11日に、この先で熊に襲われ怪我人がでている。徒歩による入林は制限していないが、危険なのでご遠慮ください」と書いてある。そういえば新聞記事ではこの奥のはず。熊鈴とホイッスルは、いつも身につけているので心配ないが、車に取り置きの爆竹とロケット花火を持ち出す。

 合流点には10分ほどで着いた。真々地橋から川を眺めると、底がはっきりと確認できる透明度。二股の川を左のイケジリママチ川を選択して遡行を開始。まず、合流点の落ち込みに#14のメイフライを流す。ピン子やまめが何度も飛びつくが、針がかりしない。すでに活性化しているようだ。

 遡行するごとに現れる、倒木で築かれた落ち込みや淵にフライを流し込むと、ようやく10センチほどのやまめがフライを銜える。パーマークが青色に輝く綺麗なやまめだ。すぐにリリースして、同じポイントに打ち込むと、今度はスレがかり。この時期にドライフライを行える幸せを感じながら、さらに遡行。地下水の湧き出す箇所が目に見えて増えてきた。涌水の溜まる浅瀬では、やまめらしき魚が背鰭を出して四方に逃げ回る。

 30分ほどして現れた大きな流れ込みで作られた淵で、今日はじめてのブラウンがフライを銜えた。0.4号のティペットが心配になるほど元気一杯の暴れっぷり。その後、合流点に戻り、今度はママチ川本流を遡行。ここでもやまめが飛び出した。
 再びここに来るのは夏になりそう。渓流が夏枯れとなっても、ここは水量と水温が安定しているために、魚と気軽に対話できるからだ。感謝しつつ家路についた。
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写真説明上左:ママチ川上流につながる林道のゲートに「熊出没」の張り紙。緊張感を高める、同上右:林道に架かる真々地橋から上流のイケジリママチ川とママチ川を望む。左がイケジリママチ川、同下左:橋の下流から上流を眺める、同下右:今回の釣りでブラウンはこの一匹だけだった










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