2014年11月27日
初冬の苫小牧川でドライ
夏の渓流のように、ドライフライへの魚の反応を味わいたくて、支笏湖からほど近い苫小牧川上流に出かけた。すでに初冬に入り、フライロッドを納竿した釣師もいるというのに、何を暢気なと思われるかもしれない。しかし実際には、北海道でも1年を通してドライフライフィッシングを行える河川は多く存在する。
その条件は、1年を通して水温の変化が小さい涌水河川であること。この条件に合う河川は胆振地方に多く、今回釣行した苫小牧川や錦多峰川をはじめ小糸魚川、覚生川、オヨロ川、千歳のママチ川もそのひとつ。共通するのは流域の短い小河川だということで、クッタラ湖からの涌水で流れを作るオヨロ川は源流部から河口まで4キロにも満たない。
苫小牧川上流への入渓ポイントは4カ所ほどあるが、今回は口無沼方面に延びる丸山林道のゲートが開いていたために、この林道を経由して直接上流に車を着けた。現地の気温は10℃、水温8℃という条件のもとで開始した。山間を縫って流れる山岳渓流のこの時期の水温は3〜5℃程度で、いかに苫小牧川の水温が高いかが分かる。
川に架かる橋を基点に、はじめは下流に釣り下った。この橋からもうひとつの入渓ポイントの鉄塔下までは約3キロ。鉄塔下から遡行して、この橋で脱渓するというのが本来の釣行スタイルだ。しかし、この区間には多くの釣人が入っており、魚も渋いだろうという考えから、様子を見るために距離を決めて釣り下った。川の水量は夏場と比べて非常に多く、流れも強い上に、思った以上に反応は鈍く#12のカディスはピクリともしなかった。
そこで橋から500メートルほど下流からUターン、今度は上流を目指して遡行を始めた。橋から200メートル上流の暗渠まで全く反応が無かったが、暗渠を越えて100メートルほどいった淵で、今日初めての20センチほどの虹鱒がハンピーにヒット。ジャンプを3度も見せてくれるほど元気な魚だった。
その後、流れ込みや落ち込み、大淵などのポイントが続く。2匹目の虹鱒を早瀬の脇で釣り上げたあと、倒木で作られた淵が現れた。淵の底には、40センチはあると思われる2匹の虹鱒が定位していた。上流からそっとハンピーを流し込むと、1匹が浮上、フライをくわえてすぐに吐き出した。それと同時に、もう1匹は上流に向かって逃げた。苫小牧川上流で40センチクラスの虹鱒を釣ったというブログの写真を見たことがあるが、それを実際に確認することができた。
ここまでの距離は橋から1キロほど。川幅は次第に狭くなる一方、流れは強まり水深も深くなってきた。川岸のボサや樹木が川に張り出して、周りの通しは利かない。それもあって、熊への恐怖が高まってきた。できれば、最上流部の水の湧き出すところまで行きたかったが、冬眠前の熊の行動を考え川筋を辿って車を止めてある橋まで戻った。
これから冬本番を迎えても、苫小牧川ではフライフィッシングを楽しむことが出来る。かえって、熊が冬眠に入った真冬のほうが安心して釣りが出来そうだ。
写真上左:苫小牧川上流に架かる橋を基点に下流と上流に釣行、同上右:橋の上流に現れた暗渠。この上流からフライに反応するようになった、同下左・下右:ハンピーにきた虹鱒
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その条件は、1年を通して水温の変化が小さい涌水河川であること。この条件に合う河川は胆振地方に多く、今回釣行した苫小牧川や錦多峰川をはじめ小糸魚川、覚生川、オヨロ川、千歳のママチ川もそのひとつ。共通するのは流域の短い小河川だということで、クッタラ湖からの涌水で流れを作るオヨロ川は源流部から河口まで4キロにも満たない。
苫小牧川上流への入渓ポイントは4カ所ほどあるが、今回は口無沼方面に延びる丸山林道のゲートが開いていたために、この林道を経由して直接上流に車を着けた。現地の気温は10℃、水温8℃という条件のもとで開始した。山間を縫って流れる山岳渓流のこの時期の水温は3〜5℃程度で、いかに苫小牧川の水温が高いかが分かる。
川に架かる橋を基点に、はじめは下流に釣り下った。この橋からもうひとつの入渓ポイントの鉄塔下までは約3キロ。鉄塔下から遡行して、この橋で脱渓するというのが本来の釣行スタイルだ。しかし、この区間には多くの釣人が入っており、魚も渋いだろうという考えから、様子を見るために距離を決めて釣り下った。川の水量は夏場と比べて非常に多く、流れも強い上に、思った以上に反応は鈍く#12のカディスはピクリともしなかった。
そこで橋から500メートルほど下流からUターン、今度は上流を目指して遡行を始めた。橋から200メートル上流の暗渠まで全く反応が無かったが、暗渠を越えて100メートルほどいった淵で、今日初めての20センチほどの虹鱒がハンピーにヒット。ジャンプを3度も見せてくれるほど元気な魚だった。
その後、流れ込みや落ち込み、大淵などのポイントが続く。2匹目の虹鱒を早瀬の脇で釣り上げたあと、倒木で作られた淵が現れた。淵の底には、40センチはあると思われる2匹の虹鱒が定位していた。上流からそっとハンピーを流し込むと、1匹が浮上、フライをくわえてすぐに吐き出した。それと同時に、もう1匹は上流に向かって逃げた。苫小牧川上流で40センチクラスの虹鱒を釣ったというブログの写真を見たことがあるが、それを実際に確認することができた。
ここまでの距離は橋から1キロほど。川幅は次第に狭くなる一方、流れは強まり水深も深くなってきた。川岸のボサや樹木が川に張り出して、周りの通しは利かない。それもあって、熊への恐怖が高まってきた。できれば、最上流部の水の湧き出すところまで行きたかったが、冬眠前の熊の行動を考え川筋を辿って車を止めてある橋まで戻った。
これから冬本番を迎えても、苫小牧川ではフライフィッシングを楽しむことが出来る。かえって、熊が冬眠に入った真冬のほうが安心して釣りが出来そうだ。
写真上左:苫小牧川上流に架かる橋を基点に下流と上流に釣行、同上右:橋の上流に現れた暗渠。この上流からフライに反応するようになった、同下左・下右:ハンピーにきた虹鱒
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