2017年11月19日
この季節でもドライにヒット
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錦多峰川上流を釣り上がる
11月半ばを迎えて、今期の納竿を終えたフライフィッシャーも多いのでは。自分も、4年ほど前までは10月末でフライ釣行を諦めて、冬を迎える準備を行なっていた。
ある切っ掛けで、冬でもドライフライの可能なポイントを見つけてからは、積雪があっても、極寒であろうとも釣行する機会が多くなった。
そして3年前からは、ルアーによるショアトラウト釣行にも挑み、今では1年中フライやルアーでの釣行を楽しんでいる。
たださすがにフライは、涌水渓流などの限定されたポイントだけしか釣果が得られないのも事実。そのポイントを交互に訪ねて、盛期に備えた。
11月15日に訪れた場所もそうした涌水河川の錦多峰川。前回は、同じ涌水河川の真狩川だった。川の規模など異なる点はあるものの、基本的には水量の多い里川らしい緩い流れ作っているのは変わらない。ただ、大きく異なることがひとつだけある。
それは、熊の存在。真狩川では、熊との遭遇は全くといってないが、錦多峰川上流は名だたる出没地帯。新しい糞が残されているのも珍しいことではない。
特に、積雪の少ないこの地域では、穴を持たない熊も多いという話を聞いたことがある。それもあって、これまでの錦多峰川の釣行は、王子製紙貯水池から2kmほど上流までに留めていた。
そうなると釣果は自ずと限定されて、型ものは難しくなる。今回は、熊の恐怖も忘れてさらに上流への釣行を試みた。林道のゲート前に車を置き、川に沿って走る林道を1時間ほど歩いた。
その先には、4年前の大雨による倒木が幾重にも折れ重なって、行手を防ぐ。
仕方なくここから入渓。地図上では、源流部はあと4キロメートルほど先のようだ。入渓地点は川幅が4メートルほどだが、水量が多く流れが速い。
気温は5度前後か、時折り雪が舞い散るが、風がないので寒くはない。川の水温は10度を越えており、普通に考えるとドライフライを行なうには何も問題はないはず。
川は全体的に直線化した流れだが、所々に倒木や曲がりが作る淵や緩い平瀬が現れる。その淵に投じた、#10のカディスの第2投目にアタリがきた。慎重にピックアップした竿の先には尺に欠ける虹鱒が。これで一気に期待が高まり、数少ない淵や流れ出しを探しながら遡行を続ける。
すると、これはというポイントで3回に1回の割合でアタリがくる。ただ、ほとんどが20センチ前後の虹鱒で、尺を越えるサイズは皆無。
遡行と共に川幅は狭まり、底が深くて急な崖で作るガロー状態のポイントが多くなってきた。そのガローの、ぽっかりと空いた小さな淵にフライを落とすと、ようやく尺を越える虹鱒がヒット。だが、高い崖の上から引き上げることが出来ずにバレてしまった。
再び流れが落ち着き、川幅の広い場所が現れた。だが、そうした場所からは小さな虹鱒しか出てこない。今度は、上流に高巻きが必要なガロー状のポイントが現れた。どこまで遡行したのか判断できずに上流を見やったが、その先の見通しが利かない。
もう少しで、温泉が沸いているという源流部に着くと思われるが、川を囲む森は更に深くなっていく。
入渓から4時間が経過して、ここで遡行を断念した。
それが正解だったのか、それとも間違いだったのかは、帰りの林道上に残された真新しい熊の糞が答えてくれたと思う。
こうして、11月2回目の涌水釣行は終了、16日も連休で3回目の湧水河川として、千歳のママチ川に釣行した。その模様は次の更新で。
写真は@A錦多峰川上流の流れ。川幅が狭く、崖で作られたガロー状の景観も現れるBC底の深い淵から飛び出した真っ黒な虹鱒と銀毛の美しい虹鱒
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冬でもドライフライの出来る渓流は貴重です。
今回の錦多峰川は、その要求に十分応えてくれると思います。
ただ、熊の気配が強いので、上流では警戒を。
次のママチ川への釣行記事は、フライ釣行としては参考にならないと思います。
ショアトラウト釣行も開始するので、そちらの挑戦もどうでしょうか。
コメントをありがとうございます。
おはようございます!湧水河川釣行お疲れ様です。
やはり小型主体ですか…私も冬季間その川に何度か行ったんですが、尺クラスは1度だけです。
最近釣り仲間からフライタックルを譲り受けたので、練習がてらにそこに行こうかと考えておりました。キャスティング練習で終わりそうですがw
では、ママチの記事楽しみにしております!