2020年11月06日
勇払川ではまだドライフライが成立
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小型虹鱒が中心だが魚影の濃さを実感
札幌に初雪の降った次の日の5日、11月最初の釣行先として支笏湖付近の勇払川に向かった。
午前6時の札幌の気温は8度だったが、支笏湖付近では6度に下がり、途中の道路は至る所に前日の雪が残る。道路も一部圧雪状態で、夏タイヤならば間違いなく運転はできないだろう。
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出発から1時間ほどで現地の丸山の森に到着、森の中は雪はないが気温は6度のまま。とてもドライフライを行える状況ではないが、勇払川は冬でもフライを行える湧水河川。だからこそ11月に入った今回の釣行先に選んだ。
勇払川と同じ丸山の森を流れている湧水河川には、ママチ川と苫小牧川がある。いずれも冬期のドライフライ釣行が可能で、特に苫小牧川は厳寒期の1月でも、虹鱒がドライフライに反応する。
ただ、この11月の釣行で注意しなけれならないのが、冬眠前の熊の存在。冬眠のために栄養を蓄える必要から、捕食活動が活発となる。特にこの円山の森は、名だたる熊の出没地帯。山ブドウやコクワ、ドングリなどの食物を求めて人前に姿を現すのも珍しいことではない。
だから今回の釣行では、いつも以上に爆竹を用意。熊鈴やホイッスルなどの鳴り物もしっかりと身に着けてから入渓した。
前回の勇払川釣行は、枯葉が落ちて見通しの効いた丁度1年前。今回は、いつもよりかなり上流に入った。場所が開けているために、蛇行を繰り返して流れる様子がよく分かる。そしてあちこちに、水の湧き出るボッケが点在している。
勇払川の川幅は最大でも5メートルほどで、蛇行して流れる姿はママチ川と瓜二つ。違うのは、ママチ川ではブラウントラウトが棲息域を広げているのに対して勇払川は虹鱒とヤマメが共棲、ブラウンの姿はない。
しかし、下流域で勇払川に流れ出る支流の植苗川はブラウンが制覇、勇払川もいつブラウンに侵食されてもおかしくない状況にある。
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さて、勇払川上流の水温は気温より高い8度、この水温ならばドライフライでも問題ないはず。初めは、#8の大型フラッタリングカディスを使用することにした。倒木が作る小さな淵にフライを投じると、すぐさま小さな水柱を立つ。
しかし、食いつくことができずに流れるまま。ようやく針に掛かったても、すぐに口から外れる。ようやく針がかりしたのは15センチ前後の虹鱒。その後も針にかからない小さな魚ばかりが反応、何とかヒットした30センチ前後の虹鱒は、こちらの油断からバラしてしまう。
いくら釣り上がってもアタリはあるのにヒットしないという、じれったい状況が続く。それだけ魚影が濃いということだが、思い切ってフライをサイズダウン、#12のカディスに変更した。
それが功を奏して、15センチ未満の虹鱒のヒットが続く。中には15センチほどのお腹の膨れたヤマメの姿も。
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釣り上がってから2時間ほどが経過、しかし入渓地点から1キロも遡ってはいないはず。周りの風景に変化はなく、川はこれまでと同じように蛇行を続けている。そして釣れる魚のサイズも変わらない。
これがママチ川ならば上流に向かうほど水量が少なくなり、魚の姿も見えなくなる。その点では、勇払川は冬の釣行に向いていると言えるだろう。
様子見がてら入渓したが、これからの時期でも十分に釣りになるとの確信を得て勇払川を後にした。
半年間続けてきたドライフライ釣行もあと僅か。今季を締めくくるドライフライの釣行先も湧水河川を計画している。
11月末からはルアーロッドに持ち替えて、いつものように海のショアトラウト釣行に挑戦するつもりだ。
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写真①緩やかに蛇行を続けて流れる勇払川上流域②倒木の作った淵から虹鱒やヤマメがドライフライに飛びつく③④小型が中心だが虹鱒の魚影は濃い。時にはヤマメも。
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