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2019年09月01日

番外編最終章:行きたくない

(第5章より続く)半導体工場へ半年の出張
応援を命じられた10人。まさに晴天の霹靂。



そのうちの一人が、直属の上司に行きたくない
と懇願したものの、それを聞いた総務部長は



「行くか辞めるかのどちらかだ」



と一蹴。今なら会社都合の退職に持ち込むべき
でしょう。彼は理不尽極まる不満を抱きながら
仕方なく命令に従いました。



一方僕個人ははこの時点で、出張を拒否し退職
しても良かったのではないかと思います。
会社都合退職に持ち込む方法を知らなくても。



というのは、兼務課長が僕を辞めさせようと
躍起になっていました。前章で僕は波状攻撃
を食らいグロッキー状態。あと一撃かすった
だけでダウンする所だったのに。



兼務課長は「お前のせいでどれだけ損害が出るか
計り知れない」と言って退職勧奨まで行いました。
そう、反則パンチを繰り出したようなもの。



そこへ出張命令が下されたのは、レフェリーが
入りノーコンテストになったようなものです。
もうこの課に戻る事はないだろう。兼務課長は
自らの手で僕を葬る機会を失いました。



兼務課長にとっては負けに等しい無効試合。
僕が屈辱に塗れ都落ちする姿をイメージして
いた事でしょう。



なので、一旦出張を受け入れて途中で辞める方法
もありました。やっぱり嫌です辞めます、と。
指揮命令権を乱用する会社に義理立てする必要は
ありません。



当時は僕らの置かれた状況を客観的に見る余裕も
ありませんでしたが、今思えば酷い扱いでした。



赴任地には全国からプロパー(本社)のみならず
関連会社の社員が応援に駆り出されていました。
半導体工場隣接の寮、2人(タコ)部屋に収容。



日常生活の自由を簒奪(さんだつ)された、
理不尽な労働が始まります。僕がいけなかったのは
この環境の変化が解放と勘違いした事。



退職勧奨される職場から出られて、ひとまず安心
してしまった。これから起こる事を事前に知って
いれば、応援を蹴ってでも辞めるべきでした。

A8.net



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かつて10年ほど警備業界で従事してきましたが 限界を感じ、同業界を去りました。 今は港湾施設保安職員として、港湾管理業務に従事しています。
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