僕が警備員を辞めた理由

４月になり、半年間の半導体工場での強制労働が
終わり東京に戻った１０人。応援期間延長の噂や、
次は３０人応援に行かせる噂もありましたが
デマに終わりました。



応援から戻って、元の職場へ帰れたのは約半数。
僕も、退職勧奨された職場からは異動になって
いました。



僕と同室だった、理不尽な出張応援に不満爆発の
同僚はどうなったか。彼も異動になっていたの
ですが、課内異動なので東京に戻った直後言われた
そうです。



彼は応援時から周囲に不満をぶちまけ、応援先に
様子を見に来た総務部係長にも、辞める辞める
節は止まりません。



その調子で東京に戻ってきた。新しい上司はやり手
の厳しい人で、その風貌から当時活躍したサッカー
選手にちなんで「アルシンド」と呼ばれていました。



彼は新しい上司にも噛みついたのでしょう、彼は
応援先から戻ってすぐ、５月１５日で退職する
との話。



あと３週間いれば、夏のボーナスが貰えたのに。
就業規則ではボーナス支給日に在籍している事
が支給の条件で、それ以前に辞めれば０です。



やり手のアルシンド上司は、楯突く彼にこう
言ったのではないでしょうか。



「私のもと（部署）を去るか、会社を辞めるか
どっちかにしてもらおうか！」



二択なので退職勧奨にならず、とどめを刺された
彼。やり手の上司が手打ちで成敗か、それとも
詰め腹を切らされたか。



上記の日に退職するよう会社からは促されたそう
です。本人は不動産関係に就職が決まりそう
なので、という事でしたが、ボーナスを剥奪され
前職より８９３な仕事に転職かも知れない。



本人の選んだ道なので外野がとやかく言う筋では
ありませんが、お粗末な退職でした。結果論ですが
応援を蹴って辞めれば良かったのに。



たかが数年従事した位のキャリアなら、代わりは
幾らでもいる。そんなに嫌なら辞めなさい、が
使う側の論理という現実を知らなかったか。



会社の理不尽過ぎる仕打ちに愛想が尽きた僕も
３０歳を迎える年となり、退職を考えていました。



Uターン転職の情報と、自分にとって有利に
辞めるタイミングの模索が始まったのです。

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