のようでした。先輩Aの下請けとして、体を壊す
までこき使われ今度は新人の面倒を見る。
胃に穴があくぞ、と宣言通り容赦ない攻撃。
しかし今思えば、手先の器用さや要領の良さ
で生き延びて来た印象は否めません。
先輩BはSE(システムエンジニア)ではなく
経理関係の事務に行けばよかったと思って
います。職業選択のミスマッチは当時から
深刻なものでした。
ただ、新卒カードを切り最初に入った会社が
一番いい会社という風潮が根強くありました。
年功賃金・終身雇用がまだ当然の時代で、転職
は能力に恵まれた人のできる離れ業といった印象。
ところで、開発フロアにある別の課に有能な
プロバーの先輩がいました。年は30歳位。
彼はパソコンに詳しく、専門誌に投稿して食える
だけの収入を得ていたそうです。それでも彼は
辞めない。その理由をある人が聞いたところ
「俺が〇〇に勤めているのは世間体だ」
と言い放ったそうです。IT業界はこんな人材も
いたのか、と大きな組織らしい光景でした。
一方、底辺の僕は毎日怒られ絞られる日々。
それも先輩Aと先輩Bのダブル攻撃。
先輩Bは僕がミスると「腹を切れ」が口癖の
ようになりました。これが責任の取り方だと
言わんばかり。
死んで取れる責任などないのに。
こんな状況で、周囲は僕がいつ首を吊るか
ささやき始めたそうです。
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