僕が警備員を辞めた理由

季節は変わり秋になり、僕は先輩Bが住む
社員寮に遊びに行きました。



福利厚生の一環で、独身寮は充実しており、
１Kアパートと同じ仕様で、個人で借りる
のと比べ１/４の負担でした。



その先輩B、仕事の話になると「お前、この
ままいけば胃に穴があくぞ」脅しのような
口調でしたが、真剣なまなざし。



先輩Bは先輩Aにしごかれ、入社２年目に体を壊し
たと言っていました。そんな環境だから覚悟しろ
と言いたかったのでしょう。



この頃から見えてきたのですが、昨日の記事の
先輩が病気で長期入院する羽目になったのは、
上司のパワハラ含めた理不尽な扱いでした。



例えばこの書類昼一で提出せよと命じ、先輩は
昼休み返上で仕上げていたのです。



こんなことは今やれば問題になりますが、
当時は体育会系しごきの一環として黙認
されていました。



ここで、昔の方が大変だったというつもりは
ありません。昔のしきたりは変なものが多い
、故に生産性が低かった面もあります。



こうして、僕は厳しい開発畑の海に漕ぎ出す
ことになるのですが、先輩Bが予防線を張る
かの如く言ってきました。



俺は性格が悪い。これは今居る職場環境で
生き残る為だ。



生き残る為には手段を選ばない。先輩Aに体を
壊すまでしごかれた末に得た、サバイバル術
でした。行く先の開発畑は波高し。



番外編第２章：完　〜　来月の第３章へ続く

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