先輩Aは僕にこう言いました。
これからお前には、毎日残業を5〜6時間
やってもらう。
これまで開発して来た製品(コンポーネント)
は残業を重ねて作り上げたものだ。
IT業界では珍しいものではありません。長時間
労働は業界のデフォルトでした。
この頃からマイコン(マイクロコンピュータの
略で、パソコン以前の呼び名)研修が工場内の
教育施設で始まりました。
定時間内は教育、職場に戻って時間外は仕事。
これが1か月近く続きました。
教育が終わりに近づいた頃、腹痛で倒れました。
工場内の健康管理室に行くと軽い胃炎と診断
されたのです。
当時元気だった自分は無理をしているつもりは
ありませんでした。しかし体は正直でした。
同僚がこの事を職場に知らせてくれました。
暫くして僕の長時間残業は一旦終了しました。
今思えばこれがこの業界の洗礼、それも
入口であったと思うのです。
当時は残業すれば手当が貰えたので(当然)
特に文句を言う人はいませんでした。
そういう環境が当たり前。皆やっている。
同調圧力と相まって、日本の企業文化は長く
職場に留まることが美徳とされてきました。
同フロアの隣の課で、同じ関連会社の先輩が
過労で長期入院したと聞き、他人事ではなく
なってきたのです。
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