僕が警備員を辞めた理由

年度末のこの時期、官公庁委託関係の
施設物件の入札があり、ソワソワします。



民間施設でも、年度末に入札を行う物件
もあるでしょう。



いずれにせよ、結果が分かるまで落ち着き
ません。他の警備会社に取られれば移籍の
話も出たりします。



落札したのが仲のいい警備会社なら、隊員の
融通を利かせる形で、一部の隊員は移籍も
できるのですが、制服だけが変わります。



施設警備で、会社が変わっても残れるのは
実力を認められたようなステータスを感じ
ます。



一方、仲の悪い警備会社だと業務が軌道
に乗れば、粗末な扱いをされないとも言い
きれません。



城が落城し、投降した武将を召し抱える
が如しです。この手のしがらみが嫌なら
退職して別の警備会社へ行くしかない。



カテゴリ「施設警備３〜ブラック企業編」の
冒頭で、僕はA社を干されB社に転職せざるを
得ませんでした。



上司Ｙ課長の敗戦処理が失敗したからです。
７人を他の施設で受け入れる余裕などA社に
ありません。



結局、Y課長お気に入りの部下が施設物件を
あてがわれ、他の隊員は辞めるか交通誘導
など、施設以外の現場に散って行きました。



そしてそのY課長にも焼きが回った・・・
詳細は、上記カテゴリを参照願います。



入札に負け、これまで勤めた施設を撤退
する際、ものをいうのは上司の采配です。



いかに力のある上司に気に入られるか、
これが仕事よりも重要になったりします。



要領のいい人は、次に落札するであろう
警備会社の知り合いに根回しをして、
移籍がスムーズにいくような工作も。



僕はこの手の要領の良さがなかった
ので、うまく立ち回れませんでした。



クライアント側の評価ばかり気にして
社内政治に疎かった。



入札に負け、施設撤退となった時
上司が部下をどう思っているか本音
が出ます。



上司に上手にごまをすり、気に入られ
美味しい想いをするのも能力の一つなの
でしょう。



クライアント側の評価＝警備会社の人事
と言う訳ではありません。



僕はその辺の認識が甘く、対立していた
Y課長に干されたのは想定外でした。



しかしA社に飽きていた僕にとって、退職
する大義名分となり、A社を卒業したのです。

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