アフィリエイト広告を利用しています

2019年11月17日

大手門番所 掛川城大手門のなごり

つわものどもが夢の跡
今回は城門と番所の位置関係が絶妙な掛川城の大手門の話です。

<大手門の外観>
shirononagori374 (7).JPG
威風堂々!立派です!

■復元された大手門■
実はこの門の存在を事前に知っていたわけではなく、掛川城から駅までの帰り道に偶然みつけました。行きとは違う道で帰ろう。そう思ったことが幸いしました。むかしのものではないことはなんとなく察知しましたが、とても雰囲気のある門です。

shirononagori374 (5).JPG
見えないところもしっかりと

現地の説明板で、復元であること、そして本来の場所よりちょっとだけ北側に再建されたことは頭に入りましたが、既に歩き疲れていたので、帰宅してからちゃんと調べ直すことにしました。以下は掛川市のホームページからの転記です。
『平成7年(1995年)に復元されたもので、大きさは間口7間(約12.7メートル)、奥行3間(約5.4メートル)の二階建です。掛川城の表玄関にふさわしい楼門造りの本格的な櫓門は、木造日本瓦葺き入母屋づくりになっています。白壁で板ひさしが配され、棟の上にはシャチ瓦が飾られた勇壮な構えです。実際は現在地より50メートルほど南にありました。』
[出典:掛川市HP(2019/11現在)]

なるほど
復元ながら情緒も漂っていたのは、既に20年以上経過しているせいかもしれません。


■大手門番所■
さて
大きな櫓門に見惚れる一方で、奥に見えている建物が、何となく気になっていました。
shirononagori374 (8).JPG
あれはいったい何でしょう?

<木造>
shirononagori374 (3).JPG
いわく付の建物であろうことは予想できたのですが、その正体は?

<説明>
shirononagori374 (4).JPG
番所ですか・・・

この番所は復元ではなく、江戸時代末期のものを移設したそうです。嘉永7年(1854年)に地震で倒壊してしまったので、安政6年(1859年)に建てなおしたもの。ギリギリとはいえ江戸時代の建物ですね。貴重です。そもそもの話として、比較的簡易的な建物である番所が、廃棄されずに保存され続けていること自体が珍しい。

この番所は大手門を通って出入りする者を監視する役人の詰め所。そして城と掛川宿とを連絡する唯一の番所だったと言われています。人が出たり入ったり。結構忙しかったのではないでしょうか

shirononagori374 (1).JPG
番所の建物が出入り口に近すぎるような?

門と番所の位置関係、個人的にはにちょっと違和感がありました。しかしこれは発掘調査の裏付けがあることらしく、これで良いそうです。まぁこれだけ接近していると、こっそり通ることは出来ませんね。


ところで
現地の説明板にもありましたが、実際の大手門はもうちょっと南にあったとのこと。どうせ南へ向かって帰るだけなので、目印を探しながらゆっくりと移動すると

<大手門跡>
shirononagori374 (9).JPG
ありましたありました。本来はここにあったわけですね。大手門も番所も。道路脇の小さな石碑ですが、これはまた別の意味で立派な痕跡。かつてあった大手門のなごりです。

■訪問:掛川城大手門
[静岡県掛川市城下]27番地


お城巡りランキング
posted by Isuke at 00:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 城跡[中部]
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/9426109
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
検索
記事ランキング
[アクセスランキング]
  1. 1. 上杉謙信の軍旗 毘沙門天と懸かり乱れ龍
  2. 2. 近世小田原城のなごり
  3. 3. 関東の連れ小便・政宗白装束の舞台 (石垣山城)
  4. 4. 刑場近くの橋のなごり 泪橋と思川
  5. 5. 金沢城のなごり
  6. 6. 火の玉不動 大宮宿の水路と刑場のなごり
  7. 7. 足柄城のなごり
  8. 8. 近藤勇ゆかりの地(米沢市)高国寺
  9. 9. 大石内蔵助 終焉の地 細川家下屋敷跡
  10. 10. 大多喜城のなごり
  11. 11. 高岡城のなごり
写真ギャラリー
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
Isukeさんの画像
Isuke
もともとは無趣味の仕事人間。土日は家でゴロゴロ。本ブログは、そんな男が急に城跡巡りに目覚め、てくてくと歩き始めた記録です。
プロフィール
X (Twitter) Twitter-Isuke.JPG Isuke@shirononagori
最新記事

お城巡りランキングに参加中 [参加させて頂いた雑誌]

アクティブライフ・シリーズ009 クルマで行く 山城さんぽ 100【電子書籍】[ 交通タイムス社 ]

[当サイトお勧め本]

小説 上杉鷹山 全一冊 (集英社文庫(日本)) [ 童門 冬二 ]


感想(39件)