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2017年07月24日

観劇 テレンス.ラティガンTerence Rattigan 「蠱惑草 Love is Idleness」 アポロ劇場ウエストエンド01 -ジョン.オズボーンJohn Osborne (1929 –94) 02

観劇テレンス.ラティガンTerence Rattigan 「蠱惑草 Love is Idleness」
アポロ劇場ウエストエンドApollo Theatre 01-
ジョン.オズボーンJohn Osborne (1929 –94) 02


“怒れる若者/angry young man”このフレーズの オリジナルはWoodcraft Folk
(平和友愛自然崇敬をモットーに児童教育を担う 慈善団体)/英スカウト運動
の発起人Leslie Paul (1905 – 85 アイルランド出身作家)の自伝小説『Angry Young Man』です
 
Royal Court Theatre立ち上げに賭けた 芸術監督George Devine CBE (1910 – 66) は
オズボーンの3作目『怒りをこめてふり返れ/ Look Back in Anger』に衝撃を受け 
関係者の反対を押し切り 上演を強行 
その宣伝用コピーとして“angry young man”採用したのです 

演出Tony Richardson (1928 – 91) 
配役舞台:Kenneth Haigh (1931-) 
アラン・ベイツ Sir Alan Arthur Bates, CBE (1934 –2003) 
Mary Ure (1933 – 75スコットランド俳優)
John Welsh (1914– 85 アイルランド俳優) 
映画:リチャード・バートン,CBE Richard Burton, CBE (1925 –84)  

幕開け一週間後 当時最も影響力のある劇評を書いていた
Kenneth Tynan (1927 –1980 オックスフォード大 作家評論家 
国立劇場の文芸部マネージャー(1963-) )が The Observer 紙にて 
"この劇を観たくないという輩を俺は好きになれない ここ10年で突出した新人戯作家だ" と絶賛

続いて  Sir Harold Hobson (1904 –92 作家劇評家 オックスフォード大 
国立劇場評議員(1960-))が The Sunday Times紙に "間違いなく前途有望" と評し 
オズボーンの作品は 
拒絶 暴動そして崇拝へと嵐の如く英国演劇界を吹き荒れ 
話題をさらってしまいます 時代は
茶の間劇/Kitchen sink realism (kitchen sink drama) 英国無産階級の日常 
家賃を低く抑えた低品質の公営住宅/先選挙戦中の高層住宅火災にみられた に住み 
休暇は家族揃って近場の薄汚い酒場で一日過ごし 
子供の教育/学校は顧みられず 麻薬犯罪と隣り合わせの日常生活 
台詞も彼らが使う独自の乱れた英語で書き表される   へと大きくシフトしたのでした  

ウエストエンドはテレンス.ラティガンTerence Rattigan(1911–77)が描く
有産支配者階級のロマンティシズムを前時代だと見限るのです


 
次回へと続きます



と たのしい演劇の日々
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