アフィリエイト広告を利用しています

広告

posted by fanblog

2017年06月12日

観劇 Shakespeare 「ロミオとジュリエットRomeo and Juliet」グローブ座 Globe 01

R&J 01.JPG









観劇 Shakespeare 「ロミオとジュリエットRomeo and Juliet」グローブ座 Globe 01


プログラムよりMark Booth(英1955- 陰謀史観に基づく著作で有名)のインタビュー
神秘学よりシェークスピア劇を読みといております

表面は軽く 明るく 古典的コメディであるが 

哲学すれば悲観/悲劇よりも暗い

失墜 が霊的進化の一形態として見えてくる

古典喜劇では 過ち/誤解も 最後には丸く収まる

しかし ロミオとジュリエットは 若い二人の死 で幕は閉じられる


演出家Daniel Kramerは 
彼のワグナー楽劇『トリスタンとイゾルデ(2016)』において 

死を 太陽の王 と月の女神の結婚 錬金術を用いた再生 と解釈している


彼らは合体/結婚と死 を迎え 霊的進化を遂げた存在へ転生する



シェイクスピアは当時 薔薇十字 隠密結社について紙片を多く書き綴っている 

それらは奇しくもドイツの通りで見つかる


シェイクスピア研究者は彼の作品に神秘主義哲学 

カバラ スーフィズム ヘルメス主義 を絡めて読む

『テンペスト(1610-11)』のプロスペロー(主人公の前ミラノ大公 魔術師)

のモデルはジョン.ディJohn Dee (英1527 – 1608 数学者 錬金術師)だろう

シェイクスピア(1564-1616)もディも時代を代表する偉大な魔術師であった


フランシスコ会修道僧ロレンスがジュリエットに手渡す仮死に至る薬は 

秘儀に用いられたものであろう 


シェイクスピアは隠秘結社が用いた性愛を表す言語を使う

彼らは互いの内に 伝統的神存在を見出す 

それはソロモンの雅歌the song of songs1:2

「Let kiss me with the kisses of his mouth願わくば其方の唇をもて我に接吻を 」と詠う

それは霊存在による交わりであるとみなす


スーフィズム思想家イブン.アラビーIan Arabi‎(1165 –1240)は

若い娘と恋に落ち 神の愛 とは何か新たな理解を得る 

つまり人間の性愛と神の愛とは手を携えるものであると


ダンテ/Durante degli Alighieri (伊1265 – 1321) は

ベアトリーチェ/Beatrice di Folco Portinari(1266 – 1290)に恋い焦がれ  

Ian Arabiに追従する

『神曲』三篇は ベアトリーチェを天国に坐し 主人公ダンテの守護女神として描かれる


親が計画した政略結婚を嫌い 聖フランチェスコの元へ失踪した 

アッシジの聖クララ/Saint Clare of Assisi(伊1194 – 1253)はジュリエットと重なる


神秘主義は伝統的に性技法を扱う 

アリスター.クロウリー/Aleister Crowley (1875 –1947) の性魔法では 

審判/男性性 慈悲/女性性の調和に関心がおかれ 

それは中国思想の陰と陽 ユダヤ教ソロモン神殿のヤキンとボヤズにも共通し 

カール・グスタフ・ユング Carl Gustav Jung(スイス1875 – 1961 ユング心理学)は 

アニマ・アニムス  とし 

女性性は男性性の中で 感性 直観 愛 自然への慈しみを養う必要がある と云う


しかし 男性性が重要視された文化 アブラハムの宗教 歴史は連綿として今もあり

ロミオとジュリエットは その歴史の流れの中で起きた出来事だ 

イタリア ヴェローナは家父長制 若者は親による契約結婚に縛られている 


キリスト教神秘主義に実在した 女性霊能者たち

ヒルデガルト・フォン・ビンゲン Hildegard of Bingen (独1098 –1179)

中世ドイツ ベネディクト会系女子修道院長 神秘家 女預言者 作曲家 

典礼劇『諸徳目の秩序』(Ordo virtutum)作者の知られた最古の神秘劇 

史上四人目の女性の教会博士


ノリッチのジュリアンMother Julian of Norwich (英1342 – 1416)

神学者 隠遁者 

幻視体験より『神の愛の十六の啓示/Sixteen Revelations of Divine Love(1395頃)』

英女性初にして献上 

家父長制の終焉による女神回帰を願った 審判よりも愛を求める

ジュリエットは女神として現れ 彼女の愛は 原因と結果の法則を超越している



『化学の結婚/Chymical Wedding of Christian Rosenkreutz』

作ヨハン・ヴァレンティン・アンドレーエ/
Johann Valentin Andreae(独1586-1654 神学者)薔薇十字団の基本文書  

開祖クリスチャン・ローゼンクロイツを主役とした小説 では 

王と王女の頭部を切り落とし 彼らの身体部分より男女の幼児を練り上げ 

錬金術により 王と王女を再生する  


ロミオとジュリエットの死とは 霊的進化の為の儀式ではなかろうか 

シェイクスピアは 

男性性女性性 対なるものの調和による復活を意図したのではないだろうか



と たのしい演劇の日々









<< 2024年09月 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
月別アーカイブ
2024年09月(1)
2024年06月(1)
2024年05月(2)
2024年02月(1)
2024年01月(2)
2023年11月(1)
2023年10月(1)
2023年09月(4)
2023年08月(7)
2023年07月(4)
2023年06月(2)
2023年05月(2)
2023年04月(2)
2023年03月(3)
2023年02月(6)
2023年01月(4)
2022年12月(3)
2022年11月(1)
2022年10月(2)
2022年09月(4)
2022年08月(5)
2022年07月(4)
2022年06月(3)
2022年05月(1)
2022年04月(3)
2022年03月(2)
2022年02月(2)
2022年01月(3)
2021年12月(8)
2021年11月(5)
2021年10月(8)
2021年09月(10)
2021年08月(25)
2021年07月(9)
2021年06月(12)
2021年05月(16)
2021年04月(11)
2021年03月(11)
2021年02月(13)
2021年01月(11)
2020年12月(10)
2020年11月(7)
2020年10月(11)
2020年09月(9)
2020年08月(8)
2020年07月(15)
2020年06月(11)
2020年05月(27)
2020年04月(15)
2020年03月(11)
2020年02月(10)
2020年01月(6)
2019年12月(16)
2019年11月(12)
2019年10月(17)
2019年09月(5)
2019年08月(18)
2019年07月(11)
2019年06月(18)
2019年05月(14)
2019年04月(14)
2019年03月(14)
2019年02月(14)
2019年01月(19)
2018年12月(21)
2018年11月(22)
2018年10月(30)
2018年09月(23)
2018年08月(20)
2018年07月(14)
2018年06月(13)
2018年05月(11)
2018年04月(7)
2018年03月(14)
2018年02月(7)
2018年01月(10)
2017年12月(13)
2017年11月(3)
2017年10月(12)
2017年09月(2)
2017年08月(14)
2017年07月(10)
2017年06月(5)
2017年05月(5)
2017年04月(16)
2017年03月(5)
2017年02月(5)
2017年01月(4)
2016年12月(8)
2016年11月(5)
2016年10月(8)
2016年09月(13)
2016年08月(6)
2016年07月(12)
2016年06月(11)
2016年05月(11)
2016年04月(4)
2016年03月(11)
2016年02月(6)
2016年01月(6)
最新記事
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。