2017年04月07日
演技訓練 Pia Rackmanの「カメラ演技と語り」02
演技訓練 Pia Rackmanの「カメラ演技と語り」02
ピアのカメラ演技を続けます
続いては キャラクター創りを観て参ります
ワークショップ案内によりますと
モノローグと対話を通し
多次元の人間
思考創造
記憶
キャラクター 自身
与えられた物語との関係
を観てゆく とあります
単純で短い対話を相手役と組み
その際 二人の関係を書いた紙きれを与えられ
その様にカメラの前で演じます
その台詞とは
A: おはよう
B: おはよう
A: 気分はどう
B: 最高
A: 勿論
B: 朝ごはん何にしよう?
A: 何でも
B: 卵焼こうか
A: いいね
B: 今日も仕事?
A: 行かなきゃ
B: あぁ
A: 家に居て欲しい?
B: あなた次第よ
紙切れに書かれた二人の関係を構築する為に
スタニスラフスキー
Konstantin Stanislavski (1863-1938)の質問を参考にしながら
我々は夫々だれであるのか?
何処にいるのか?
何故此処にいるのか?
何の目的で 此処にいるのか?
此処で何をしようとしているのか?
等を相手役と話し合い筋立て/物語の軸を創ります
与えられた時間は短いですから
あれこれ考慮する間もなく カメラの前に立ち演じます
経験のある俳優ならば
関係性の紙を受け取った時点でその物語は発動を始めます 更に
スタニスラフスキーの質問を受け
より鮮明に自身が演じる役は存在として露わになるのです
それに身を委ね
シーンは一気に最後の台詞へと向かい流れてゆきます
まだ経験の浅い俳優は どうしたものか?と迷いが役に現れます
そこでピアは
関係性をカメラ画としてハッキリ映し出す
ある行動を俳優に指示します
俳優は言われた通りの所作を付けてみます
と 見事に 二人の関係図が体現され
台詞は只一気に仕舞まで流すだけでよい
ことが判明いたします
恐らく 当の俳優たちは何を演じたのか解っていないかもしれません
がシーンをモニターで再生してみますと
物語は鮮明に描かれております
俳優の演技は観客が物語る切っ掛けです
次回へと続きます
と たのしい演劇の日々
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