2016年12月11日
観劇 作Tony Kushner/トニー クシュナー 演出Michael Boyd/マイケル ボイド 「The intelligent homosexual's guide to capitalism and socialism with a key to the scriptures/理性的同性愛者の資本主義と社会主義の入門書」 或いは「iHo」00
観劇 作Tony Kushner/トニー クシュナー 演出Michael Boyd/マイケル ボイド
「The intelligent homosexual's guide to capitalism and socialism with a key to the scriptures/
理性的同性愛者の資本主義と社会主義の入門書」 或いは「iHo」00
Hampstead Theatre
この長いタイトルは George Bernard Showの
「The intelligent woman's guide to Socialism and Capitalism」
Mary Baker Eddy の「Science and health with key to Scriptures」の組み合わせなのだそうです
低賃金の肉体労働に従事するイタリア移民が労働組合運動を起こし 労働者の文化を築き上げ
アメリカの政治舞台を担った歴史を背景に LGBTという生き方と家族を描いた芝居でした
劇作Tony Kushnerは その劇作によりピュリッツァー等数々受賞し
2003年には米国芸術勲章も得ております
演出Michael BoydはRSCの芸術監督期間に シェイクスピア劇全作上演興行を
成し遂げるなどの功労により栄誉の勲章を得ております
更に俳優陣もイタリア移民父親David Calder 娘Tamsin Greig 父親の妹Sara Kestelman 等
達者な役者揃いでありまして 新聞社の劇評も大方5つの内4つ星を得ておりましたから
大いに期待したのでしたが 3時間50分 2度の休憩入りといった長丁場
もしかして劇作に問題あり だったのかもしれませんが
云いたいことが沢山詰まり過ぎて纏まらない感じのした芝居でた
しかし 才能豊かな俳優の演技には 大層心躍りました
主人公父親David Calder を囲んでの茶の間のシーン 家族団らんテーブル挟んで会話に昂じます
親子の親近感と 殆ど顔を突き合わせんばかりの短い距離感を キチンと出しながらも
観客席末尾にまで届く演技をみせてくれるのです これはもう自然に
かくあるべく演じてしまうレベルなのだと思われます
また 次男に囲われている若い男娼を演じた Luke Newberry に観客は釘付けとなりました
まるで観客の呼吸が一時止まってしまったかとさえ思える程 観客は劇に飲み込まれ
彼のシーンが解けた後の 我に返った観客の溜息と興奮が客席を満たし 鳥肌が立ちました
今後眼の離せない俳優の一人です
パンフレットにある劇作Tony Kushnerへのインタビュー記事の意訳を 次回は試みます
と たのしい演劇の日々
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