2016年07月31日
観劇 『Phaedra(s)』 barbican劇場 02
観劇 『Phaedra(s)』 barbican劇場 02
先回に続き パンフレットの抜粋より 意訳を試みます
ヒッポリユトスについて
脚本家ワジディ.ムアワッド/Wajidi Mouawadは
ヒポリュトス/Hippolytus をテセウス/Theseus の純真無垢な息子とは描かない
彼の純真さは 人類を盲目に陥れる 下世話で溢れた世間 への拒否より生まれた
ヒポリュトスHippolytusは ノヴァーリスNovalis(1772-1801)が
『ザイスの弟子たち/The Disciples at Sais 』(1798)で謳う
自然哲学へのメルヘン 万物造形の美と啓示 我々を取り巻く自然に満溢れた それは
鳥の翼に 貝殻に 雲に 雪に 水晶に 秘められた記号と黙示 を見失うことを嫌悪するのだ
ところで 世の塵芥から逃れ 自ら光を放つ 記憶の無いイコン
ヒポリュトス/Hippolytusの目指す在り方とはそれか? しかし
アフロディテ/Aphroditeは彼に嫉妬し 彼に憧れ 恋い焦がれ それを隠そうともしなかった
そして義理の母 Phaedra/パイドラがヒポリュトスHippolytusを求愛するよう仕向ける
官能の喜びは 死を免れない肉体を有する者 によってのみ可能なのだ
ノヴァーリスNovalis(1772-1801)の『ザイスの弟子たち/The Disciples at Sais 』(1798)を
調べておりましたら この作品中に『ヒヤシンスと花薔薇のメルヘン』が挿入されているわけですが
シュタイナー4っつの神秘劇(1910-1913)中 バルデ婦人がメルヘンを語ります
バルデ婦人と自然界との関係 畏敬の念 にノヴァーリスが重なります
そして 神秘劇の主題へのヒントもある様に思われます
と たのしい演劇の日々
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