2016年07月30日
観劇 『Phaedra(s)』 barbican劇場 01
観劇 『Phaedra(s)』 barbican劇場 01
複数形のパイドラ そして Isabelle Huppert イザベル.ユペール について
パンフレットより書き抜きの意訳を試みましょう
アフロディテこそが 死ぬべき運命に在るものにより 彼らの必要から 彼らの境界を越え
神と関係を持つために 不可能を可能にするために 容を与えられ 創造された唯一の神である
エリザベス.コステロ/Elizabeth Costello ; J.M.Coetzee作品より は無意識にも気づいていた
”神は死すべき人間 その比類ない存在性に嫉妬を覚えている”
とそしてまた自身について明かす
”私は扉を観た 異界への扉 私が入場を拒否された異界
ヒポリュトス/ Hippolytus パイドラの義理の息子 への報われぬ愛の扉” をと
古代メソポタミアの女神 イシュタル/Ishtar 愛と美 戦いと豊穣 明星神 から
ジェシカ.ラング/Jessica Lang(1949- )演じる『女優フランシス』(1982)
フランシス.ファーマー/Frances Farmer (1913 – 1970) 美と敗退を象徴するハリウッド女優
美 愛欲故の残忍性 無垢 純粋 はパイドラ存在の証
まるで 薬漬けのスターが 力強い 万物の母神の肉体に還るように 舞台は始まり
二極にまたがる命の旅 首尾一貫性を保ちつつ 熟慮 矛盾に浮かび上がらせ
あらゆるマスクを被い Isabelle Huppert イザベル.ユペールは 彼女の身体とイメージとで
体現されるキャラクターは 時に光を放ち 時に焼き付き はかつてなく自在である
泥酔のアフロディテ 薬漬けのヴィーナス
欲情と逸楽の女神 パイドラの神秘を 生々しく舞台上に現した
と たのしい演劇の日々
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