2016年07月27日
観劇 『パイドラ/Phaedra(s)』バービカン barbican劇場
観劇 『Phaedra(s)』 barbican劇場
LIFT 2年に一度開催されております ロンドンと世界の舞台芸術/政治/若者文化を結ぶ祭典です
2年前もバービカン劇場で モスクワのDmitry Krymov Labopus7(17/06/2014) を鑑賞しました
今年は フランスのOdeon-Theatre de I'Europe より
脚本Wajdi Mouawad(1968-) はレバノンで幼少期を過ごし カナダで演劇を学び
フランスで戯作演出俳優をこなしております
ギリシャ神話のパイドラをヒントに
エウリピデス/Euripides(BC480-406) “ヒッポリュトス/Hippolytus”
セネカ/Seneca(BC4-AD65) “パイドラ/Phaedra”
ラシーヌ/Jean Racine(1639-1699) “Phedre”1677初演
サラ.カーン/Sara Kane(1971-1999)”Phaedra's Love”1996初演
そしてノーベル文学作家 南アフリカのクッツェー/J.M.Coetzee(1940-)
“エリザベス.コステロElizabeth Costello”2003出版
を織り交ぜた 複数形のパイドラを
演出はポーランドのKrzystof Warlikowski(1962-)
ピーター.ブルック等著名な演出家の元で演出を学ぶ 才能溢れる中堅演出家が
フランス女優Isabelle Huppert/イザベル.ユペール(1635-) を主演に迎え
女が本性的に持つ動物的愛欲 そこから生まれる感性と知性を 執拗に表現しております
略4時間に及ぶ フランス語英語字幕の舞台
Isabelle Huppert/イザベル.ユペール(1635-)が女の官能を 全身で表演しております
現在63歳 そのスタミナに化け物を思わせます 彼女なくしては生まれない芝居でしょう
しかし その後いくつか劇評を読んでみましたが 4時間の及ぶ必要性は見当たりません
劇途中 休憩中に姿を消す観客も多々おりました
女優への演出家の思い入ればかりが表に出 観客は疲ればかりが残った舞台でした
2年後が待たれます
と たのしい演劇の日々
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