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2016年07月25日

観劇 Bertolt Brecht (1898 –1956)とKurt Weill(1900 – 1950) の『三文オペラ』01

観劇 Bertolt Brecht (1898 –1956)とKurt Weill(1900 – 1950) の『三文オペラ』01 National劇場



ブレヒト劇と云えば 叙事的演劇 異化効果 と日本語では翻訳される演出技法を使います


つまり彼は 世界大戦に入る前のドイツで マルクスの資本主義を学び 共産主義思想に傾き

 ブルジョワ階級への対立を深めて行きます 

演劇は下層労働者たちに搾取される立場にある現実を知らしめる為の教育 啓蒙劇であるべきだ

と考えるのです

そこで生まれたのが 叙事的演劇と云う 演出法です

ところで 俳優はどう役を演じれはよいのでしょうか?

ブレヒトは Konstantin Stanislavski(1863-1938)演技術をブルジョワ階級演劇だとし 否定致します




以下は Epic theatre(英語版Wiki) より そのブレヒト劇での演技について 意訳の試みです



叙事的演劇における俳優の演技であるが 

 スタニスラフスキーの役作りにおける/ 或いは アリストテレスの美学で云う 

俳優は 役に成りきり物語を生き 観客はその俳優を通して物語を生きカタルシスを得る

  ことのないよう 俳優はキャラクターを演じなければならない


俳優は 度々 キャラクターとして観客に直接話しかけなけらばいけない 

これを 第4の壁を取り払う と言う そして 多様な役を演じること

ブレヒトは思うに  キャラクターが選択する行動は明白であるべきだ

キャラクターは ある行動から次の行動へ 行動を自ら選択をしていることは確かな事実であり

 なので俳優は 演技/役の行動 の時間的発展性を理解し 演技/行動を組み立てる  

 例えば キャラクターが “わたしは家に居れたのだが 実は買い物に行ったのだ”

 と言える様に 

これをブレヒトは 否/しかしの要素 を俳優は明確に押さえべきである と言う




ブレヒト劇では 舞台展開部にナレーションを入れますが 

それにより 観客は 舞台から一歩離れた位置より物語を観得る効果を生みます
 
しかし 俳優は やはり 役を生きねばなりません そうして観客を物語に引き付けておいて

 スパッと ある瞬間切り離し ”それでよいのですか?” と観客に問うてみます

 役と観客との間で 駆け引きをしながら演じればよいでしょう

この演技法は クラウンの技法で使われ アイコンタクトにより成されます



と たのしい演劇の日々

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